先進国株式インデックスファンドのシェア@2018
個人投資家は、皆それぞれが自分が信じる投資手法、有用など判断した商品を選べばよいものですが、一方で他の個人投資家は何を買っているのか、現在の売れ筋商品は何であるかが気になるのもまた正直なところです。
そこでインデックス投信について純資産と資金流入の2つの観点から商品別シェアを調べてみました。
取り上げるアセットクラスは個人投資家が国際分散投資を志向する場合、大抵においてアセットアロケーションに組み入れていると思われれる先進国株式とします。
なお、この比較は過去2010年、2014年、2016年と行ってきています。
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さて特に2年前の2016年と比較すると現在のシェアははたしてどうなっているでしょうか。
<集計条件>
1)データソースは投信まとなび。データは2018年7月20日時点
2)先進国株式インデックスに連動するインデックファンド(インデックスは一部を除きMSCI-KOKUSAIが対象となっている。)
3)DC専用、ラップ口座用、為替ヘッジありは対象外とする。
上記の条件に適合するファンドを合計32本を抽出して比較しました。前回集計もれしていた投信も一部あり、該当商品の過去金額は「未確認」と表示しています。(金額単位は億円。以降同じ。)
■純資産
まず純資産のシェアです。32本のランキングとシェアは次の通りです。
トップは<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ)です。32本合計に占めるシェアは25%と圧倒的であります。純資産は1,000億円は目前どころか、このペースでいけば3年後には2,000億円にも達する勢いです。
第2位、第3位にはお馴染みのSMT グローバル株式インデックス・オープン(以下、SMT)、eMAXIS 先進国株式インデックス(以下、eMAXIS)が並んでいます、
SMTは2014年、2016年と純資産がトップでしたが、今回からニッセイに取って代られました。後ほど明示しますがニッセイはSMTの10倍以上の資金流入が毎月ありますので、前回2016年以降、順位の逆転は時間の問題でありました。
第4位はたわらノーロード先進国株式(以下、たわら)です。2016年からの伸び率はなかなかに高いですが、いかんせんニッセイの圧勝感の前にはWATANKOには霞んで見えてしまいます。
しかしながら第3位のeMAXISとの資金収入の差は8億もあるので、この調子で行けばたわらがeMAXISを超える日はそう遠くないでしょう。
第5位以降は昔からお馴染みの商品ばかりです。設定期間が長い分、純資産の額で見るとステート・ストリート外国株式インデックス・オープン(以下、SS外国株式)、外国株式インデックスeあたりもまだ存在感があります。
しかしながらニッセイは2014年から2018年の4年間で純資産を29倍近くに伸ばしてきたに対して、このあたりの商品はせいぜい1.5倍どまりです。基準価額の伸びを差し引くと、純資産の拡大はすっかり止まっています。
そうそう、ステート・ストリートはSS外国株式の他に楽天証券のみ向けに同種商品のローコスト版をちゃっかり設定していたことが今回わかりました。
それと集計してみた結果、前回以降に新規設定されたファンドが8本もありました。その多くは信託報酬が0.2%近傍でありローコストですが、これからどこまで純資産を伸ばせるでしょうか。
■資金流入
次に資金流入のランキングとシェアであります。
純資産は設定期間が長い商品が多額になりやすいですし、市場の基準価額の変動も加味されますので、本当に今人気があるファンドを把握するには資金流入を見るべきであります。
さてここでもトップはニッセイです。しかしながら圧勝というわけでもなく前々回記事で紹介した通りeMAXIS Slim 先進国株式インデックス(以下、Slim)がヒタヒタとついてきています。
ニッセイとSlimは信託報酬の低さという点ではトップ2として並んでおり、今後の資金流入のトップ争いが要注目であります。
後に続くのは、たわらからEXE-i 先進国株式ファンド(以下、EXE-i)までの9本の商品が毎月平均で1億円を超える資金流入があります。
しかしそれら以外、全体の3分の2近くにあたる商品については、わずか数千万円の水準、最下位からの6商品に至っては資金が流出しています。
なかでも目立つのはemaxisが前回2016年から8億も悪化しているところです。WATANKOからみると1人負けの様相です。その分、Slimへ資金流入しているとの見方もできますが、もしもSlimがなかったらと思うと、三菱UFJ国際投信の担当者も冷や汗ではないでしょうか。
しかしあらためてじっくりとシェアを見てみますと、ニッセイなど売れている商品には資金がガバチョと集まる一方で、売れていない商品は徹底して売れていません。
かつてWATANKOもたくさん買い込んだ外国株式インデックスeも昔日の面影はなく、いまは資金流出の状態にあります。
住友三井トラストアセットマネジメント御中、i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)を後から設定するくらいなら、外国株式インデックスeの信託報酬を0.2%に下げてくれればこの上なく嬉しかったです。
(つづく)
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こんばんは。
2か月ほど前からインデックス投資をまじめに?始めたところで、
ブログを拝見させていただいていおります。
純資産の流出入推移を知りたくて、色々探していましたが、
純資産の流出入推移を見るサイトって、「投信まとなび」くらいしか無かったので、
非常に参考になります。ありがとうございます。
本日のWATANKOさんの記事で一点だけに気になったのでコメントさせてください。
6月末の純資産のシェアの表で、
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの純資産が985億円となっていますが、「投信まとなび」の958億円は本日時点の金額で、2018年6月末時点は902億円のようです。ご確認ください。
今日、「しんたろうさん」という方のブログ(http://shintaro-money.com/)で
純資産の流出入推移が乗っているのを発見したところですので、
参考に共有させていただきます。
http://shintaro-money.com/msci-kokusai-funds/
投稿: 匿名 | 2018年7月22日 (日) 21時23分
匿名さん
ご指摘ありがとうございます。本文を修正しました。
自分の勤務先では、当月末締めのデータが翌月中旬を過ぎないと確定して更新されないとう状態で長らく仕事をしていましたので、てっきり前月末締めの数値かと勘違いしておりました。月イチの更新ではないですね。
金融業界のデータ更新のペースが掴めず、今後は注意したいと思います。
投稿: WATANKO | 2018年7月22日 (日) 22時51分
続報です。
投信まとなびにファンドの基本情報の更新ぺースを問い合わせたところ、以下の回答を得ました。参考まで掲示します。
・基準価額、純資産総額などは毎営業日、
・パフォーマンス、リスク値などの月次データは毎月第5営業日前後、
・月次資金流出入額は、毎月第10営業日以降
投稿: WATANKO | 2018年7月23日 (月) 23時34分