新興国株式インデックスファンドのシェア@2018
前々回、前回と先進国株式クラスの純資産ならびに資金流入について集計した結果を記事にしました。
そうなると他のアセットクラスはどうなのかという関心も湧いてきます。そこで今回新たに新興国株式クラスについて、先進国株式と同様の集計をしてみました。
<集計条件>
1)データソースは投信まとなび。データは2018年7月27日時点
2)対象は新興国株式インデックスに連動するインデックファンド
3)DC専用、ラップ口座用、為替ヘッジありは対象外とする。
上記の条件に適合するファンドを合計24本を抽出して比較しました。
(金額単位は億円。以降同じ。)
■純資産
まず純資産のランキングとシェアは次の通りです。
トップ3はeMAXIS 新興国株式インデックス(以下、eMAXIS)、SMT 新興国株式インデックス・オープン(以下、SMT)、インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式、いわゆる旧年金積立シリーズがそれぞれつきました。
2008年から2009年にかけて設定された新興国株式インデックス投信の先駆者達であり、この3商品で全体の6割のシェアを占めています。
さらに4位以下につけているのは信託報酬が0.1%~0.3%台のローコストな商品群がならんでいます。
なお24本の中には直近3年間に新規設定された商品が13本と過半であります。ここ数年は新興国株式クラスの成績は振るわない中にあって、結構な数の新商品が設定されています。
つみたてNISA等への対応として、運用会社がローコストなインデックスファンドを新規設定する動きがここでもよくわかります。
■資金流入
次に資金流入のランキングとシェアであります。
先進国株式の記事でも述べましたが、純資産は設定期間が長い商品が多額になりやすいし、市場の基準価額の変動も加味されますので、本当に今人気があるファンドを把握するには資金流入を見るべきであります。
さてここでのトップはeMAXIS Slim 新興国株式インデックス(以下、Slim)です。2位以下を大きく引き離して断トツです。
2017年12月に新登場した競合商品にあわせて信託報酬を大きく引き下げたことが起爆剤となったようです。
関連記事
eMAXIS Slim新興国株式が公言どおり、そして期待を裏切らない信託報酬の引き下げを実施(2017/11/23)
Slimに続くのはiシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETFです。2017年9月に設定されてからまだ1年と経っていません。この資金流入の水準が今後も続くのか。
そして3位につけたのは、なんと旧年金積立です。信託報酬0.55%はもはや相対的には安いとは呼べない水準ですが、この資金流入にWATANKOはちょっと驚きました。
WATANKOが旧年金積立を購入している個人投資家に出会う機会があったら、もっと遥かにローコストな商品がゴロゴロあることを教えたい気持ちです。(余計なお世話?)
4位以下には、たわらノーロード新興国株式、EXE-i 新興国株式ファンド、つみたて新興国株式と信託報酬0.2~0.3%台のローコストな商品が続いています。
あとひとつだけ指摘するとすれば、eMAXIS新興国株式の資金流出です。先進国株式と同様に新興国株式でもeMAXISは資金を減らしている格好です。その分を十分に補えるほどにSlimの資金流入が大きいのですが、eMAXISの資金流出を見ると、この商品の命脈はもはや尽きたかのうように思えます。
(つづく)
妻ミサト「新商品が増えたって書いてあるけど、単純に先進国株式の新商品が増えたから、新興国株式もついでにラインナップされているだけじゃあない?」
WATANKO「なかなかに鋭いご指摘です。」
妻ミサト「だてにこの駄ブログを長年忍耐強く読んでいないわ。」
WATANKO「ありがたや、ありがたや」
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