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2018年9月17日 (月)

リーマンショックから10年-積み立て投資を続けることができた理由

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(あれから10年)

2008年9月に発生したリーマンショックから10年が経ちました。新聞その他で当時の様子とその後の軌跡を取り上げた記事をよく目にします。また個人投資家ブログの中でも当時を振り返る記事を書かれている方を見かけます。

リーマンショック発生当時、WATANKOはインデックス投資を始めて半年が経過したところでした。その当時の記憶を辿ってみます。

■サブプライムローン問題がとりあげられるも対岸の火事

WATANKOは海外赴任を終えて2007年4月から日本でまた働き始めましたが、その年の夏あたりから米国でサブプライムローンが問題となっているという記事を当時新聞でよく見かけるようになりました。

サブプライムローンについてわかりやすく書かれた記事を紹介します。

参照記事

日本と愉快な仲間たち
サブプライムローン問題!わかりやすく解説します

当時、WATANKOは呑気に「ふーん、与信が付かない人達によく金を貸すものだなあ。米国の銀行は、担保なしではカネを貸さない日本の銀行よりもずっとアグレッシブだなあ。」と対岸の火事がごとく傍観していました。

■リーマンショックによる評価損の発生

やがて2008年3月からインデックス投資を始める頃、相場は既にジリジリと下落傾向にあり、どのアセットクラスのインデックス投信であっても買ったそばから基準価額が下がって評価損を抱える状態でした。

そこから半年が経って9月にリーマンショックが発生しました。

株式を始め、どのアセットクラスも評価損が膨らみ続ける中、もともと購入予定であった国内外のETFである1306、TOK、EEMを相場が下落する中、「シメシメ安値買いできた」とほくそ笑みながら9月から10月にかけて買い付けました。

しかしそれも一時にすぎず、11月以降も相場は下落していき、ETFもそれまで保有していたインデックス投信と同様に評価損を抱え始めました。

ポートフォリオ全体での正確な記録は残っていませんが、できる限り復元した結果によると、保有資産の下落率は最大で25%、評価損は6百万円といったところです。

関連記事

復元、リーマンショックの頃の運用成績(2018/6/24)

資産運用開始当初から分散投資を行っていたのでどのクラスも軒並み下落したものの、リスク分散が少しは効いたのか、WATANKOの場合、この程度の悪化に留まりました。

■長旅の予感

「やれやれこれがインデックス投資を始めるにあたって読み漁った本の中に書いてあったリスクというやつなのだな。買ってすぐ評価損が発生したが、ここで売却してしまっては元も子もない。回復までどれだけ時間がかかるか見当もつかないが、どうせ長期投資を始めたのだから気長に待つとしよう。」

当時、こんなメンタルでした。気楽ですね。

なぜならWATANKOはインデックス投資を始めてまだ半年だったので、保有資産の下落率はそこそこ高かったものの、評価損自体は長期の積み立て投資の結果、積み上がる想定であった最終的な運用総額からみれば多くはなかったことが背景にあったからです。

それでも不安な面も拭えず、積み立て投資の方はリーマンショック後の数か月は株式に比べて下落が比較的少なかった先進国債券クラスに対象を絞り込みました。下落幅が少ないクラスは、積み立て投資先としてどこか安心感を持てたからです。

なおインデックスファンドが徐々に注目され、2005年あたりからインデックス投資を始めた先輩個人投資家の皆さんにおいては、それまでの2~3年分の積み立て投資の運用残高がおそらくはガツンと下がってしまったので、さぞかし落ち着いてはいられなかったことでしょう。

いつも拝見する著名ブログの中には、コメント欄にブログ主にクレームをつけるという結構荒れた書き込みを見かけましたが、「投資はあくまで自己責任なのに、なぜに他人に文句をいうのか。この投稿者は何をトンツクなことを言っているのだ。」とあきれていたものです。

■勤務先は問題なし

リーマンショックのような未曾有の経済危機が発生すれば、大抵のサラリーマンにとっては自分の勤務先にも影響がおよぶところでしょう。

しかしながらWATANKOの勤務先は業種柄、幸いにもそれほど影響を受けた様子は見られませんでした。

今振り返ってみれば、これもまた長期投資を続けることができた一つの背景であったかもしれません。

■実は絶好の仕入れ時の始まりだった

やがて年があけて2009年、インデックス投資に関する書籍や個人投資家ブログを引き続き拝見しているうちに、「そうか、今この相場下落時にはインデックスファンドを安く仕入れる絶好のタイミングなのか。」と強く思うようになり、毎月の積み立て投資額を増やしました。

「債券クラスだけでなく、株式クラスの商品こそガッツリと安値で仕入れるチャンスだ。」

そうやって気持ちを完全に切り替えて以降、積み立て投資にアクセルをふかしました。

それからギリシャショックがあっても、東日本大震災があっても、また自分が手掛ける不動産投資にトラブルがなってもう放り出したい時があっても、積み立て投資を続けて約4年。

やがてアベノミクスを迎える日がやってくるわけでありました。

■まとめ

以上をまとめると、リーマンショック後も積み立て投資を続けることができた理由は次の通りです。

(1)インデックス投資を始めてまだ半年だったので、評価損自体はそれほど大きくはなかったこと。

(2)勤務先におけるリーマンショックの影響は特に見られず、余裕資金を順調に積み上げる事ができたこと。

(3)相場低迷時はファンドを安く仕入れる絶好の機会であるというマインドが定着したこと。

個人投資家のここ10年の資産形成における成功要因といえば、多くの方はアベノミクスをあげることでしょう。

それは誤りではありませんが、それと同じくらいかもっと重要な要因は、リーマンショック以降の相場低迷期に投資を続けたことです。

それは地道な投資の道でありました。いつ報われるのかもわかりませんでした。周囲からは愚かな行為といわれたかもしれません。

でも投資は自己責任であり、WATANKOにとっては自分が持っている経済・金融のリテラシーと、それまでのビジネスマン経験を元にした自己の判断に基づく行動でありました。

今のところその結果は良好ですが、これから先はどうなるか。このブログではそれを記したいと思います。

(あとがきにかえて)

妻ミサト「恋愛も地味でいつ報われるかもしれないけれど、自分の心の赴くままに自己責任で行動するしかないわよね。(しみじみ)」

WATANKO「ホント、誰を選ぶかも含めて自己責任ですよ。(妻を凝視しながら)」

妻ミサト「!!!」

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コメント

お久しぶりです。

記事を拝見する限り、ベストに近い投資をしていらっしゃるように感じました。

まず、投資を始めたのがリーマンショックの半年前というのが素晴らしい。
リーマンショックが起こってから投資を始めるのは心理的に難しいと思うので、良い始め時になったと思います。

また、年が変わった2009年からはアクセルを吹かして株式をどんどん購入していったというのが凄い!
あの暴落を受けて購入意欲が増す人はなかなかいないのでは。
WATANKOさんはバリュー投資家としても1流だと思います。

AKIさん

コメントありがとうございます。
ちょっと褒められ過ぎです・笑

株式投資を続けてこられた方から見れば、当時なら暴落の怖さをわかっていない無知で経験の浅い者の無鉄砲な行動に見えたかもしれません。

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