スーパーカーの定義と現実を知る一冊
(スーパーカーといえば、やっぱりイタ車!)
先日、日本経済新聞電子版の紹介記事のもとになったインタビューを受けた際、記者の方から冒頭に「スーパーカーとはどんな車のことを指しているのでしょうか。」と質問を受けました。
WATANKOの答えは以下でした。
★エンジンはマルチシリンダー、いわゆる6気筒以上で排気量が比較的大きい。
★サイズはやや大きめ。とくに全幅は大きめで車高は低め。
★強いエッジまたは滑らかな曲線で構成された人の目を引くデザイン。
★その他実用車の視点から見れば無用なものであるが、モデルひいてはそのブランド価値を高めるために様々な装備や技術が採用されている。
即興で答えたのですが、このようにスーパーカーの定義を他人から聞かれた時には、答え方は多少異なっていても、だいたいこのような内容をあげています。
それと、このような場合にいつもひとつだけ留意していることがあります。
それはドイツ車や日本車、あとはアメリカ車あたりまでを対象とした車づくりの世界における超高性能車、山のいただきにあるモデルはスーパーカーとは呼べないということです。
具体的にいえばメルセデスベンツSL(たとえAMGであっても同じ)、BMWのM6あたりはそれぞれ超高性能車ではありますが、「スーパーカー」という言葉をあてはめるのはスーパーカーが好きで詳しいWATANKOとしては、ちょっと違和感があります。
スーパーカーとはドイツ・日本・アメリカの車づくりの山とは別の山のいただきにある車です。
そうなるとイギリス車がちょっと真面目過ぎな面もありますが、スーパーカーの領域にかなり近づきます。
しかしなんといってもスーパーカーにふさわしいのはフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティに代表されるイタリア車です。
幅広くて低い車高。凝ったデザインで見るからに馬力が高そうである等、車の生活実用品的な香りがほとんどしないただの「見せびらかし車」ですね。
でも周囲からは、一体どれくらい馬力が出て、どれくらい速いのか。乗った感じはどうなのか。いくらくらいするのか。などと関心を引くことうけあいです。
さて前置きがだいぶ長くなりましたが、ここでスーパーカーの定義と現実について書かれた一冊の図書を紹介します。
本書にはスーパーカーの定理、真実、現実、そしてスーパーカー(ビジネス)の将来について取り上げられており、誤解をおそれずにごく簡単に述べるとすれば、昔のスーパーカーとは性能はカタログに遠く及ばず、品質は良いとはいえず、技術的にも保守的といったハッタリだらけのモデルが多かったことが語られています。
いまではそれらはだいぶ改善されて、本当の高性能を備えた車へと変貌を遂げてきましたが、要はそのようなことよりも、スーパーカーにとって大事なことは何かということについて触れています。
本書ではページの大半がフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、デ・トマソの歴史について書かれています。それらについて興味がある方はともかく、WATANKOからはそれらのページよりも第1章「誰も知らないスーパーカーの真実」、第2章「スーパーカー業界の現代」、そして最後の7章「ス―パーカーブランドの将来」を読まれんことをお勧めします。
この駄ブログタイトル「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」でいうところのスーパーカーはメルセデスベンツのうんとこさ高いモデルをイメージしているわけではありません。
ベンツがいくら高くて高級なあつらえであり、静かでバカ太いトルクを持つエンジンを積んでいたとしても、なんだか所詮はビジネスマンの世界の延長にあるモデル、スーツを着て乗る車の域を出ません。
スーパーカーとはイタリア車に代表される無駄に美しく、作り手の情熱が宿った(ように見える)工芸品、半美術品のようなものであります。
(あとがきについて)
妻ミサト「それじゃあ、ポルシェってどうなの?ドイツ車だからスーパーカーではないの?」
WATANKO「いいところをつきますね。ポルシェは『実用性を忘れていない高性能スーパースポーツカー』と『スーパーカー』の狭間にあるモデルであり、人によってスーパーカーかどうかは意見が分かれるところでしょう。」
妻ミサト「ペキペキなデザインのランボルギーニと並べてみると、たしかにポルシェは乗用車然と見えるわね。」
WATANKO「あなたのお好みはどちらでしょうか。」
妻ミサト「エンジン音がうるさくない方がいいわ。近所迷惑だもの。」
WATANKO「!!!」
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