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2019年1月30日 (水)

まだまだ頑張るシニアにエールを送りたい

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(頑張ってください!)

WATANKOの現在の部署(もとの勤務先の子会社C社)には63歳過ぎのベテラン社員の松沢さん(仮名)がいます。WATANKOが異動(出向)してくる前は役員に就いており、WATANKOが彼の後任として就任した際にラインを外れて参与として残っていました。

松沢さんはベテランだけあって専門分野における知識・経験が豊富であり、WATANKO含め部署のメンバー一堂にとって良きアドバイザー、知恵袋でありました。

実は松沢さんはWATANKOと以前、同じ勤務先で働いていた際に、短い間でしたが一時はWATANKOの上司でありました。そのためWATANKOにとっては以前からよく知っている方です。当時はとある部署の部長でしたが、上司であった役員本部長と折り合いが悪く、50歳前半で勤務先が関連する外郭団体の理事長として転籍していきました。

やがてその団体を60歳で定年退職すると、今度は元の勤務先の要請に応じてC社の役員として舞い戻ってきたのです。彼は業績が振るわないC社につ対してらららら、
改革に進めるという目的をもってやってきたのですが、いろいろな事情と抵抗にあって改革は進みませんでした。

やがてC社の業績低迷が続くことが明らかになるとその責をとり、昨年退任となったわけです。

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そんなある日、C社と長年取引があり、懇意にしている取引先のひとつであるF社から、C社の組織マネジメント経験者の中から良い人がいれば、F社の役員として迎え入れたいとの申し出がありました。

F社は中堅企業規模ですが、商品力は高く海外展開も行っています。しかしながらマネジメント層の人材は薄く、育てている時間もとれないので既知で信頼のおけるC社に頼ってきたというわけです。

そこでC社のM社長は、WATANKOに対して、F社の申し出に対して松沢さんを紹介してどうかと相談してきました。

このまま法的に雇用義務がある65歳までのこり2年程度の期間でC社に残っているよりも、新しい職場でライントップのポスト、そして大過なくすごせば70歳プラスアルファまで働ける条件とのこと。

WATANKOとしては、困った時の知恵袋がいなくなることに少しばかりの不安がありましたが、いざとなればC社の親会社の知恵も借りることができるし、松沢さんがいるいないにかかわらずもし大きな失敗が起きたとしても事態の収拾と責任はWATANKOがとればよいと考え、M社長が提案する松沢さんの紹介に同意しました。

ほどなくM社長から話を聞いた松沢さんはF社と面談し、これを無事クリアして移籍が内定しました。

F社が提示した処遇は今の松沢さんのそれよりも恵まれており、さらに70歳プラスアルファまで働けるとあっては、まだまだ元気な松沢さんとしては、自身のモチベーションがいやがおうにも高まるというものです。

今回の転職が成立した一番の要因は松沢さんの65歳を過ぎてもまだまだ働き続ける意欲にありました。そこへきて豊富な知識と経験を持っているので鬼に金棒です。

F社側からみても、松沢さんが力量と人柄の両面で求めていた人材にぴったりとこと。したがい当初予定の4月移籍を繰り上げて、年明け1月から来てほしいとのことです。

松沢さん、F社でもきっと思う存分に活躍してもらえることでしょう。

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松沢さんは50歳前半で最初の会社移籍を行い、それから60歳になってC社にやってきました。そして今度はF社で順調にいけば70歳を超えて働く見通しです。

どんなに遅くとも60歳でリタイアすることを固く決めているWATANKOにとっては、松沢さんの働きぶりは真似のできないスタイルです。

それでもあっても、もともと実力があり当人に意欲があり、そして良き移籍先とのご縁に恵まれる。還暦を超えてまだまだ10年くらいは働こうとする身近なシニアをまのあたりにすると、一定のボジションでもって請われた形で末永く働き続けられるという境遇に対して、同じビジネスマンとしての羨ましさを垣間見ました。

松沢さんの今後の活躍にエールを送りたいと思います。


(あとがきにかえて)

松沢さんの退職後、数日たったある日の会話

C社社長「円満な形をとって松沢さんがいなくなり、またシニア一人分の人件費を削ることができた。 頼んであったシニアならびに年齢問わずローパフォーマーのリストを早く提出しなさい。大規模なリストラは法的側面、人材流出面からみてやるわけにはいかないが、こうやって個別に時間をかけて、いなくてもよい人材を減らしていくものだ。減らした人件費分を原資として、有望な若手・中堅の採用を増やすことができる。こうやって・・・」

WATANKO「人件費総額を据え置きしつつ、中身を入れ替えて生産性をあげていくということですか・・・。」

C社社長「社内で稼ぎ手となる人員の歩留まりは常に上げていかなければならないからな。」

松沢さんの移籍を一番望んでいたのではC社、F社、そして本人のうちだれであったのか。


2019年1月28日 (月)

サムライズ勉強会「人生100年時代の正しい資産形成と保険について考える」に参加してきました

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(保険についてもう少し勉強しよう・・・)

金融機関に属さない独立系ファイナンシャルプランナーが運営する勉強会「サムライズプロジェクトジャパン」に参加してきました。2017年10月に初めて参加して以来、今回が2回目となります。

今回のテーマは表題のとおり「資産形成」と「保険」であります。勉強会は以下の登壇者の方々による討論形式で進められました。

今井 利友氏 金融庁 総合政策局 総合政策課 金融税制調整官

斎藤 英明氏 アクサダイレクト生命保険 代表取締役社長

田村 正之氏 日本経済新聞社 編集委員

森 亮介氏 ライフネット生命保険 代表取締役社長

山崎 元氏 経済評論家

横尾 光輔氏 金融庁監督局保険課長

岩城 みずほ氏(コーディネイター) ファイナンシャルプランナー CFP® 認定者 オフィスべネフィット代表

参照サイト

【第33回サムライズ勉強会】FD企画第2弾 徹底討論100min「人生100年時代の正しい資産形成と保険について考える」


登壇者の面々を見れば2つのテーマのうち、「資産形成」について取り上げられる内容は、WATANKOをはじめとしたインデックス投資ナイト等に参加したことがある者にとっては容易に想像がつきます。もうひとつのテーマである「保険」についてどのような話が出てくるのかが、WATANKOにとって新鮮味があり特に楽しみな部分でありました。

■勉強会で取り上げたられた内容

勉強会にて取り上げあれた主なトピックスならびに各人から出た意見をあげてみると次のとおりです。

<生命保険の特徴>
●生命保険とは中身がわかりにくい一方で高額な買い物。
●商品の情報開示が不十分。CMで情動的に宣伝しているだけ。
●生命保険(相互会社)は証券会社に比べてはるかに厳しい規制がある。銀行と同じくらい厳しい。
●保険と投信は違う。保険は商品認可に時間がかかるし、一物一価の規制あり。
●生命保険は本来、相互扶助であったが段々と消費者の手から離れてしまってきた。フィデューシャリー・デューティー(FD)を各社がどう解釈するかが課題。

<外貨建て保険の伸長>
●最近、外貨建て保険の売上がとても伸びている。しかしその一方で苦情も増えている。
●実際には保険の部分はとても薄い。薄皮一枚。ほぼ貯蓄性の商品。そうなると他の低コストの投信と比べてコストが高い。
●つみたてNISAを広めようとすると、もっと儲かる商品があるといわれて外貨建て保険を勧められた。

<情報開示と商品比較>
●保険商品は貯蓄性では投信と同じ。では投信のような商品比較がなぜできない。保険商品について徹底的な価格の比較があってもよい。運用について語った目論見書のような資料が保険ではなぜできないのか。
●特に各社の付加保険料(保険会社の運営コスト+利益)の開示が必要だ。付加保険料の比較が分からず、どれだけボッタくっているのかわからない。
●ライフネット生命では付加保険料を開示しているが、他社が開示していないため高いか安いかわからない。
●(ライフネット生命への提案)相手に反論の機会を与えておけばよいのであって、他社の付加保険料も推計でもいいから取り上げた比較を開示すべきではないか。
●純保険料の算定式も各社ごとに違うし、それに対する付加保険料の割合も異なる。付加保険料の金額だけをみるとミスリードにつながるおそれあり。要はトータルの保険料を見るべきである。
●(情報開示の要望に対して)金融庁としては手数料などは開示済みと理解。また付加保険料の開示は各社の自由。規制しているわけではない。また保険会社の利益を知りたいならは会社全体の損益情報をみればよい。

<保険の販売方法の課題>
●複雑な商品は顧客本位ではない。「保険の見える化」のために必要なことは何か。わかりやすい商品を分かりやすい方法で伝えるべき。
●資産運用をアドバイスするFPが特定の保険を売っている。なぜならFPにとって利潤が大きいから。
●商品とコンサルサービスは別々にしてそれぞれに対価を支払う姿が望ましい。
●生保業界はサプライサイドが多い。人が多くて何か売る必要がある。自分たちの組織を維持するために高額な商品を売ることになってしまっている。

<スマホの台頭>
●ネット生保のここ数年の伸び悩み-ネットの発達、とくにPCからスマホへとユーザーシフトへの対応が遅れた。スマホでの取引が急増してきたがこの傾向は続く。
●スマホの履歴を調べれば、顧客がどこで理解不足に陥ったのかわかるので改善ポイントが見える。これを続けていけばやがて対面販売を凌駕していくのではないか。

また勉強会の最後に登壇者から寄せられた「資産形成と保険についての一言」も紹介します。(発言順)

(田村氏)
長期分散、低コストな運用に加えて公的年金のフル活用につきる。一番の資産形成は働き続けて厚生年金を受け取れる女性と結婚すること。

(山崎氏)
合理的な割り切りが大事。保険は投信と同じだが、保険の場合、マーケット・リスクのみならず、それを売る人についてもリスクがある。人を介して商品を買ってはダメ、自分で決めてくことが大事。同じ商品を選べば効率性は変わらない、あとはリスクの取り方を決めればOK。現状では売りたい人が何を売るかを決めている。一体誰が購買の決定者なのか。消費者側が強くならなければならない。なおこれからは人よりもスマホを恐れる時代かもしれない。

(今井氏)
資産形成には関心が第一。NISAの失敗として口座は増えたが変な商品が買われている現実あり。無関心な人にも関心をもってもらうようにしたい。

(横尾氏)
ライフプランと必要なお金を決める。色々やってみないとわからない。ただし余裕資金内でやること。

(斎藤氏)
元気をもつことと勉強すること。貯蓄と保険の最適な組み合わせを考える。自分で判断したことならば、あきらめもつきやすい。

(森氏)
若いときは色々と物入りになるし、サラリーもまだ低いけれども資産形成は早くから始めるべき。

■保険リテラシーを高めていくか

WATANKOにとって保険とは、他の金融商品と比べて関心が低く、内容を理解するきっかけが中々つかめない商品でありました。その主因は保険商品に対して昔から貯蓄性をほとんど不要と考えてきたからです。したがって保険とは専ら保障サービスの方が重要でありましたし、支払った保険料とうけられる保障のバランスについても突き詰めて考える機会があまりありませんでした。

今回「付加保険料」をはじめとする興味深いキーワードや生保業界の現状を垣間見る話を聞くことができたので、これをきっかけに自分の金融リテラシーの中の保険リテラリーを少しは高めておこうというマインドが出てきました。

幸いにも仕事の負荷が最近は下がってきたので、色々と余裕もでてきました。このタイミングのもとで今回の勉強会に参加しことは、投資に対する勉強を再び加速させるよいきっかけとなりました。

サムライズの勉強会、これからも楽しみであります。

(あとがきにかえて)

WATANKO「大変遅まきながら、保険の見直しにこれから取り組んでいこうと思うのだけれど・・・」

妻ミサト「そうね、生命保険会社の言いなりになっていると保険料は無邪気に上がる一方だわ。」

WATANKO「そうだね、もう私も年だし、資産もある程度貯まったから過度な保険は不要でしょう。」

妻ミサト「私もそう思って、貴方の食生活についても最近は昔ほど五月蠅く言わなくなったわ。」

WATANKO「それって・・・ホラーです。」


2019年1月26日 (土)

2019年1月の積み立て購入商品

WATANKOは給与所得と不動産賃貸収入から得た余裕資金をもって日本株式、先進国株式、新興国株式のインデックス投信をSBI証券にて毎月積み立て購入しています。

2019年の積み立て投資がスタートしました。今年は例年に比べて積み立て投資の月額を増やしていく予定です。

具体的には次のとおりです。

●日本株式
ニッセイ日経225インデックスファンド
特別口座 150千円/月(昨年は100千円/月)

●先進国株式
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
特別口座 250千円/月(昨年は100千円/月)

●新興国株式
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
特別口座  200千円/月(昨年は100千円/月)

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2019年の投資計画(2019/1/16)

さて2019年の投資計画に基づき1月分の投資を行いました。積み立て購入商品のお値段(購入単価)は如何であったか?

Notes)表中の金額単位は円です。

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複数回の購入を行っていますが、これは1月では上述のとおり毎月の定額積み立て設定を変更(積み立て額を増額)する前に、購入が一度行われていたため、今年の積み立て月あたり投資額からの差し引き増分を追加スポット購入したことによるものです。

これについては2月の自動積み立て設定から、2019年の計画どおりの積み立て額に変更していきます。

また一般NISAについては2014年投資分が2019年分としてロールオーバーされてきたわけですが、その際の時価評価額は1,071,290円でしたので、年間非課税投資枠1,200,000円との差額128,710円について、端数710円を除いた128,000円を追加投資しました。

さて1月の仕入れの結果、12月末と現在とを比較して、平均購入単価はどれくらい変動したのか?以下のとおりです。

Notes)
*表中の金額単位は円です。

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さてもしも今年の相場が昨年以上に波乱となれば、積み立て投資の効能が発揮される展開になるかもしれません。相場の短期的な動きをとらえて安値買い、高値売りを狙う個人投資家に対して積み立て投資のパフォーマンスはどうなるか。

1年後に振り返ってみて、相場の変動が大きかった場合には、自分なりにタイミング狙いのスポット買いと積み立て投資の成績比較をやってみたいものです。

2019年1月24日 (木)

「健康寿命-リタイア年齢」を1年でも長く確保したい

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(新聞記事の見出しに違和感あり)

日経新聞の郵送世論調査によると70歳を過ぎても働く意欲を持っている人が3割を占めたそうです。これは2017年の70歳以上就業率(15%)を上回り、高齢者就労を促進する政府の取り組みにあわせて労働参加が進みそうだとのこと。一方で8割近くが老後に不安を感じており、社会保障の負担増や給付減に備え、長く働いて収入を確保しようとする様子が伺えるとも報じられています。

関連記事

2019年1月21日付日本経済新聞
「70歳以上まで働く」3割
郵送世論調査 老後に不安も

(閲覧には会員登録が必要です。)

また上記記事によると以下の結果もあげられています。

・年収が低い人ほど70歳以上まで働く意欲がある人が多い

・社会保障制度のあり方については所得が低くなるほど「高福祉・低負担」の支持が高い傾向にある。

至極当然の結果ですが、こうなるとWATANKOは記事の見出しに違和感があります。

■正しくは「70歳まで働かざるを得ない」ではないか

日経新聞の記事タイトルでは「70歳以上まで働く」とありますが、記事内容を読めば老後の経済面における不安の高まりを動機として、70歳以上であっても「主体的に」働くのではなく、「働かざるを得ない、働かないと食べていけない」というのが実態であることが容易にわかります。

しかしながら「70歳以上まで働く」という記事の見出しでは、ともすればまるで当人の自発的な意欲を起点とする回答であるかのように捉えられる表現です。実際ここは「70歳以上まで働かざるを得ない」が正しい見出しでしょう。

■リタイア即介護入り

一方で同じ日経新聞の記事ではこうも報じています。

関連記事

2018年3月9日付日本経済新聞
健康寿命、男女とも延びる 男性72歳・女性74歳

厚生労働省によると、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2016年は男性72.14歳、女性74.79歳とのことです。なおこの健康寿命は男女ともに徐々に伸びています。

これでは70歳以上まで働いたあと、ほどなく被介護状態に突入するという晩年になってしまいます。

実際にはリタイアする年齢と被介護状態になる年齢にはある程度開きがありますことでしょう。

しかし社会全体として健康寿命が延びるスピードよりも、より就業を継続する年齢の高まりのスピードの方が上回るとすれは、「健康寿命-リタイア年齢」はだんだんと短くなっていきます。

ある年を境に通い続ける先が、会社から介護施設に切り替わることになる。

そんな未来のために日々、忍耐とストレスを伴う仕事に従事し、欲しいものも我慢して節約・貯蓄を行い、棄損する結果に終わるかもしれない投資を行うなんて、WATANKOからみればあまりに寂しすぎる人生です。

WATANKOの父は75歳で自営の農業を廃業しリタイアしました。しかしそのわずか2年後には認知症を発症し、翌年78歳で介護施設に入所、さらに2年後の80歳で亡くなりました。75歳になる以前から農業は晩年徐々に縮小し、セミリタイア生活に入っていたともいえますがリタイア後の残された時間はあまりに短かったです。

この終末が父にとってはたしてどれだけ幸せであったかどうかはわかりませんが、WATANKOは少なくとも同じような終末はたどりたくはないと強く思っています。

■「健康寿命-リタイア年齢」を1年でも長く確保したい

そこで上記の「健康寿命-リタイア年齢」を1年でも長く確保するためには、これを引き延ばす努力が必要です。

いつでも好きな時に仕事を辞めることができるように資産形成をすすめることと、健康寿命を延ばすために健康管理を徹底することをこれから更に意識していきます。

そして仕事に対する意欲や子どもの教育などの条件の変化がトリガーとなって、リタイアする日を「主体的に」決めていくつもりです。

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時計の針は動いていた(2018/9/23)

無事これ名馬(2018/5/2)

届かなかった褒章(2017/11/17)

どんなに遅くとも60歳でリタイアする(2016/3/30)

高齢者に残された時間(2010/12/10)

2019年1月22日 (火)

老後の資産取り崩しの記事について腹落ちした件

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(そのとおりだよ!)

前回、「雑誌記事の内容が全然腹落ちしない」という記事をとりあげましたが、今回はその真逆であり、「まさにそのとおり」とひざを打ちたくなるような記事を見かけましたでこれを紹介致します。

老後世代の「運用しながら取り崩す」資産運用のビークルとして長年、毎月分配型投信が勧められる記事を拝見してきましたが、WATANKOはこれに大変批判的であります。その理由を代弁したかような記事を見つけました。

関連記事

NIKKKEI STYLE マネー研究所
老後資金の投信、売却額は自ら決めろ 分配頼みはNG

上記記事では運用しながら一部の資金を引き出す場合、毎月分配型投信が適切なのかという質問に対して、

▼自分が必要とする生活費と毎月の分配額とが一致するとは限らない。

▼分配金は増減することもあるし、定率分配型も金額が変動するので不便である。

を理由に毎月分配型投信についてネガティブになっています。

ではどうすれば良いかというと、

★分配金が(ほぼ)出ない投信で運用して、必要な金額分だけを自分で一部売却する。

★ポートフォリオのリスク・リターンのバランスを崩さないために、年に1度、リバランス(資産配分の再調整)をしながら売却する。

とのことです。

■毎月分配型投信の難点

上記記事における指摘の他に毎月分配型投信には以下の難点もあります。

▼販売手数料がかかるものが多く、信託報酬も総じて高い。

▼アクティブ運用であるが、インデックス運用に劣後する商品が多い。

これは何も毎月分配型投信に限らずアクティブ投信全体にいえることでもありますが、コストが高くてリターンもヘナクソな商品を、資産運用で若手・中堅よりも失敗が許されない老後時期においてなぜわざわざ選ばなければならないのか。

なお毎月分配型投信については駄ブログでも何度か過去記事を書いていますので、併せて紹介致します。

関連記事

投資先には不変なものなど何一つない-毎月分配金型投信を理解しよう(2014/5/27)

懐かしさと愚かさと心細さと- 久しぶりの毎月分配型投信記事を読んで(2018/6/23)


■資産の取り崩し

本記事にかかれたようなことは以前、毎月分配型投信がとても人気があってもてはやされた頃には見かけることがなかった内容であったかもしれません。それがこうしてとりあげられるようになったとは投資の世相も少しは変わってきたということでしょう。

WATANKOは今回取り上げた記事についてとても腹落ちしました。

老後の資産運用とその取り崩しについては、「低コストな商品でリスクを抑えて運用しつつ、分配金で足りない分は運用残高から取り崩す。」につきますが、それに適したファンドが今後どんどん出てきてくれることを期待しています。

2019年1月20日 (日)

パッシブ・ファンド選びの批判記事が全然腹落ちしない件

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(うーん、何か違う。)

10年以上もインデックス投資を続けていると、インデックス投資に対する批判的な記事を見かけることがしばしばあります。WATANKOはそこに自分でも新しい気づきがあることを期待して一生懸命に読むのですが、なかなか期待を満たす記事に出くわすことはありません。

先日もダイヤモンド・オンラインでインデックス投資に対してやや警笛をならすような記事を拝見しました。

関連記事

ダイヤモンド・オンライン
投信も「シンプル・イズ・ベスト」なのか?

■3つの理由に対する見方

つみたてNISAの導入を背景に、パッシブ・ファンド(インデックスファンド)の存在感が高まってきている。パッシブ・ファンドは低コストが特徴的であるが、それだけでパッシブ・ファンドを選んではいけないとのことです。筆者はその理由を3つあげていますが、日本の投資信託の実情について基礎知識程度しか持ち得ていないWATANKOから見てもあまり説得性がある理由にはどれも思えません。

理由1:今後はリターンを獲得するのが非常に難しい市場環境

債券への配分比率が高いパッシブのバランス型ファンドでは、少なくとも当面はリターン面で苦戦することが予想されるのです。コストが安いからといって、このようなパッシブ・ファンドに投資することが賢明な投資と言えるのか、今一度、考える必要があるのではないでしょうか?

⇒今後の金利は上昇するので債券価格は下落する、だから債券比率の高いバランス型ファンドはリターン面では苦戦するということです。しかしながら投資信託の過半は日本又は海外の株式クラスの商品であり、このメインボリュームについて取り上げていないのは全く不十分であります。また個人投資家の多くは自身のポートフォリオの中で株式クラスを中心に据えていることでしょう。その点からみても株式クラスを取り上げていない時点で的外れ感が否めません。

理由2:インデックスの選定はアクティブ・ファンドの選定と同様、難しい

パッシブ・ファンドであっても、ベンチマークとしてのインデックスを何にするのかを選ぶことは大変なのです。例えば、日本株式の場合、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)が一般的なベンチマークですが、日経平均株価は一部上場銘柄の超大手の225銘柄しか含まれていませんし、TOPIXも現時点の大企業の割合が圧倒的に多く、今は小さいがこれから成長する企業のウェイトは多いとは言えません。

⇒インデックスを選ぶことが大変といいますが、それほどひとつのアセットクラスで沢山のインデックスが居並んでいる状況でしょうか。例にあげられている日本株式の場合、メジャーなインデックスとしては日経平均かTOPIX、あとはせいぜいJPX日経400くらいしかありません。それぞれの特徴を理解して、自分が一番腹落ちするインデックスを選ぶことがとても難しすぎる作業でしょうか。日経平均とTOPIXが逆相関にあるならば、迷いのひとつもでてきますが、実際にはインデックスの動きとしてはどちらを選んだとしても天地ほどの差が出てくるわけではないでしょう。

有象無象のテーマのもとに絞りこまれた投資対象から最善のものを選ぶアクティブ投信の方が、その選定においては万倍難しいです。

理由3:実質的には責任者不在!?

パッシブのファンドマネジャーはインデックス通りに運用することが目的であり、高いリターンを獲得することが目的ではない点です。これは、リターンについて責任を持っている人が誰もいない状況とも言えるでしょう。


⇒これは3つの中で一番酷いと感じた理由です。前段は正しく、パッシブのファンドマネジャーはインデックスに連動させることが仕事です。でも後段にある「リターンについて責任を持っている人が誰もいない状況」とは何を言っているのでしょうか。どんな優れたファンドマネジャーとて将来のリターンに「責任」など持てるはずはありません。

責任がとれるというならば目標を下回ったら、その分を穴埋めしてくれるのでしょうか。目標未達に終わったのでそのマネジャーは運用会社内で「責任」をとってクビになることはあるかもしれませんが、運用会社でもファンドマネジャー自身でもどちらでもよいので顧客の棄損した資産の「責任」を取ってくれるのでしょうか。

あるいはもしもこれが「アクティブ投信のファンドマネジャーなら責任『感』をもって仕事をするから選ぶ価値がある」という意味ならばWATANKOは目標が達成できないのであれば、そんな心構えの有る無しは関係ないと言いたいところです。

繰り返しますが結果に責任をとれるファンドマネジャー、アクティブ投信など世界のどこにも存在しません。

「〇〇の方針に沿って投資をするけど、それが有益だと信じるならばお金を託してみてはくれませんか」

せいぜいこんなところです。

以上、パッシブ・ファンド選びについての批判記事が全然腹落ちしない件でありました。

■金融庁のKPIでファンドの評価はどうなるか

取り上げた記事の結びとして、これからは金融庁が投資信託の良し悪しが比較可能となる共通のKPIを公表することに触れています。これによってコストやリスクに見合ったリターンを投資家に提供していないアクティブ投信は淘汰されていくとのことです。

筆者はパッシブ・ファンドの選び方に対してやや批判的ではありましたが、一方現状で沢山蔓延っているアクティブ投信にも警笛を鳴らしています。

これについてはWATANKOもパッシブ、アクティブあわせてどのような比較結果になるのか興味深いです。

(あとがきにかえて)

よくみられる注記ですが、ここでも「本記事中の発言は筆者の個人的な見解であり、筆者が所属するアライアンス・バーンスタイン株式会社の見解ではありません。」と末尾に記されています。

今回のようなハテナ?記事が書かれたりすることがある以上、所属元にとってこの但し書きはやはり欠かせません。


2019年1月18日 (金)

BNDからの2019年1月分分配金

【1月16日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

150,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

44,249千円

■損益率

29.5%

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WATANKOは外国債券のETFであり、自身のポートフォリオに組み込む価値があると判断しているBNDのバイ&ホールドを実行中です。

さてBNDから2019年1月分の分配金が支払われました。税引き後で480.91です。

これまでの推移は以下のとおりです。

201901311

さて、債券に関する雑感です。

WATANKOは将来リタイアした際の、月次におけるひとつの理想的な収入源として年金+債券インデックス・ファンドからの分配金を想定しています。

年金+債券インデックス・ファンドの分配金でもって毎月、ある程度ゆとりある暮らしを送るためにはどれくらいの規模のリスク資産残高が必要か。


まずゆとりある暮らしのための必要な資金はというと、いくつのサイトで調べてみると、どれも350千円前後となっています。

参考サイト

老後資金の教科書
老後の生活費は平均いくら?一人暮らし・夫婦別に8パターンを解説


年金の受給額を月額200千円と仮定すると差し引き150千円を分配金で得る必要があります。ここはゆとりをもって150千円~200千円としてみます。

毎月手取り150~200千円程度の分配金を得るためには年換算で1,800~2,400千円となり、税率20%として税引き前換算で2,250~3,000千円になります。

これを分配金利回り2%強を期待できる債券インデックス・ファンドがあれば100百万円+α程度をバイ&ホールドすればよいことになります。

おっとこんな皮算用は、株式ファンドで行う時はキャピタルロスのリスクに注意が必要であることは言うまでもありません。さらには個別株なら減配リスクもあります。

なお老後生活の際には医療や住居関連などで不意の大型出費が必要になることもあるでしょう。そんな時はこの債券ファンドを必要な分だけ解約して充てます。リスクが抑えられた債券ファンドであればこそ、都度解約時の基準価額の高低もあまり気にならないでしょう。

一方で都度解約を重ねるたびに元本は減り、それをもとに支払わる分配金も減るでしょう。しまいには毎月の分配金では足らなくなり、毎月の生活費の補填として更に元本も取り崩す家計になるかもしれません。

しかしながら年数を重ねて平均余命もまた減ってくれば、多額のお金を持つ必要性もだんだんと薄れてきます。

したがって高齢になればなるほど元本の取崩しが増えても構わないと考えています。

ああ、どうか運用会社の商品企画担当者の方々におかれましては、市井の個人投資家の老後にピッタリなリスクとリターンを備えた債券インデックス・ファンドをあつらえてはいただけませんでしょうか。

そうしたら保有しているキャシュの大半をそこに注ぎ込んでも構わないですがね。

2019年1月16日 (水)

2019年の投資計画

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(2019年の積み立て投資と一括投資)

さて2019年のWATANKOの投資計画についての記事です。

■積み立て投資は基本方針を継続

基本方針は毎年と変わらず日本株式、先進国株式、新興国株式のアセットクラスを対象に、それぞれ投資待機資金から毎月積み立て投資を行います。

昨年からの変更点としてはここ数年、月額投資額を400千円としてきましたが、これを600千円に引き上げることにします。対象商品と積み立て金額は次のとおりです。

●日本株式
ニッセイ日経225インデックスファンド
特別口座 150千円/月(昨年は100千円/月)

2009年以降、ほぼずっと積み立て投資を行っている商品です。純資産、トラッキングエラー、その他コストに懸念なし。信託報酬は0.25%(税抜)と今や最安値のレベルではありませんが、SBIポイントで0.2%還元されるので、これを差し引くと0.05%となります。
この一点をもってこのファンドを買い続けております。

●先進国株式
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
特別口座 250千円/月(昨年は100千円/月)

いわずとしれた先進国株式インデックス投信のチャンピオン。最大のライバルであるeMAXIS Slim 先進国株式インデックスとは毎月の資金流入で激しい鍔迫り合いを続けています。ここ数カ月は勝っていますがこれからどうなるか。

●新興国株式
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
特別口座  200千円/月(昨年は100千円/月)

これも昨年から継続している商品です。他の多くの個人投資家と同様にWATANKOもまた、一度eMAXIS Slimに乗り換えてしまうと、もうそこからは離れないでしょう。

合計3クラスで600千円/月です。年間合計7,200千円。昨年の4,800千円/月と比較すると、1.5倍に増えることになります。

もしも2019年中に相場の下落が大きくなれば、積み立て購入額をさらに増加させます。上限は合計800千円/月を予定しています。

■一括投資は海外ETFを予定

さて一括投資の方はというと、昨年はVTIの収益分配金の再投資で160株、BND1,400株を一括購入しました。

今年はというと年内のどこかでまたVTIの収益分配金の再投資を行いつつ、不動産取引でまとまった資金を得るのでVTIまたはBNDの買い増しを検討していく予定です。投資規模は10,000千円前後を予定しています。

これは積み立て投資を主軸とするも、下落時に安値買いを増やすことで長期投資のモチベーションをさらに高めるためであります。安く買った商品が値上がりするまでじっくり待つわけであります。

ただし相場の底値など読む力なぞ持ち合わせていませんので、そこそこ安くなった時、または高いとは思えなくなったとき、が自分にとっても買い時であります。

それと一般NISAについては、2014年投資分を2018年12月末の時価評価でもって2019年分としてロールオーバーしています。その際に年間非課税投資枠1,200千円との差額は、追加の非課税投資枠となりますので、この分も追加投資します。金額はそれほど大きくはないので一括で済ませる予定です。


以上をまとめますと、以下です。

積み立て投資 600千円/月×12カ月=7,200千円

一括投資    10,000千円+数十万円

今年はここ数年に比べてもしも波乱の相場となれば、積み立て投資の効果がよくあらわれる年になるやもしれません。

ではさっそく1月分を投資すべく、SBI証券にログインするとしましょう。

2019年1月14日 (月)

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」の投票結果と感想 #foy2018

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(今回は表彰式&懇親会に出席できず残念でした。)

個人投資家ブロガーにとって毎年恒例のイベント「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」。WATANKOは2日前からインフルエンザを発症してしまい、表彰式も懇親会も泣く泣く欠席となりました。その分、今回の結果について例年よりもちょっと長目の感想を綴ります。

まずは昨年のトップ10のおさらいであります。
【第1位】楽天・全世界株式インデックス・ファンド
【第2位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
【第3位】楽天・全米株式インデックス・ファンド
【第4位】野村つみたて外国株投信
【第5位】eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
【第6位】ひふみ投信
【第7位】eMAXIS Slim新興国株式インデックス
【第8位】たわらノーロード先進国株式
【第9位】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
【第10位】iFree S&P500インデックス


初登場の楽天・全世界株式インデックス・ファンドが、三連覇の王者 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドを破り、第1位を獲得しました。楽天の新ファンドはある程度得票してくると予想されましたが、第1位、第3位を獲得するとは「バンガードのブランド力おそるべし」と、日本の運用会社は戦慄をおぼえました(かどうかはわかりませんが、インパクトはありました。)

さて今年の結果は如何様であったか。

昨年10月に予想記事を書いておりますが、そこでは楽天、ニッセイ、eMAXIS Slimの三つ巴の競争になると予想していましたが、蓋を開けてみるとそこには「予想通り」と「予想外」の景色が見える結果となりました。

今回2018年の結果です。ドン!
なお名称の後の( )は昨年からの順位変動です。

【第1位】eMAXIS Slim先進国株式インデックス(初登場)

【第2位】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(±0)

【第3位】eMAXIS Slim 全世界株式オールカントリー(初登場)

【第4位】楽天・全米株式インデックス・ファンド(▼1)

【第5位】eMAXIS Slim バランス8資産均等(±0)

【第6位】セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(△5)

【第7位】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)(△2)

【第8位】eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(初登場)

【第9位】楽天・全世界株式インデックス・ファンド(▼8)

【第10位】eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)(初登場)

詳しい内容hは専用サイトをご参照ください。

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018

毎年ならばここでTOP10入りしたファンドについて、一本ずつ感想を書くのですが、今回はいくつかのトピックスにまとめて記したいと思います。

■悲願の第1位獲得、eMAXISシリーズ

ついにeMAXISシリーズのインデックス投信が第1位を獲得する時がきました。同シリーズは、かつてSMTシリーズと並んで低コストのインデックス投信シリーズの先駆的存在であり、2009年、2010年と2年連続でeMAXIS新興国株式インデックスが第2位を獲得しました。しかしその後2014年あたりから低コスト競争に追随できず、このアワードでもeMAXISシリーズは2015年、2016年とTOP10から外れる有様でした。

そこで三菱UFJ国際投信は満を持してeMAXIS Slimシリーズを新規展開。信託報酬最安値追随型というコバンザメ手法について、当初は冷ややかな目を向ける個人投資家もいました。

しかしながら信託報酬が最安値の他社商品が発売され、それがたとえ異なるインデックスをベンチマークとしていても同じアセットクラスならば言い訳無し、迷うことなく追随して同率まで信託報酬を引き下げるという徹底ぶりを見せ始めた頃からじわりじわりと支持を得始めます。

今回第1位のeMAIXS Slim先進国株式インデックス(以下、Slim先進国株式)は、他社商品に追随する流れからいっとき王者ニッセイよりも信託報酬が下がる時期があったりしたことから着実に資金流入を伸ばしてきました。

それが2017年末頃の状況であり、その後1年かけてさらに支持を継続してきた成果がここに結実したということでしょう。その意味ではSlim先進国株式の動きは、このアワードに向けて絶好のタイミングでありました。

三菱UFJ国際投信は、かつてeMAXISシリーズで獲得できなかった第1位の座を今回得ることができて本当に嬉しいことでしょう。

なにせ金融業界、金融商品とは多くの場面において同質的な競争を強いられる世界であります。商品の差別化を打ち出しても、他社がすぐに追随してくる。御上の規制や指導のおかげで破天荒なマーケティングをするわけにもいかない。現場では他所でも売っている商品を人的努力で懸命に売っている。

そんな世界にあって、スポンサー抜きのユーザー投票、しかも一般の人々に比べて金融リテラシー、商品知識にとんだ見識ある個人投資家たちから最も評価される。他社商品よりも貴社の商品が1番優れていると明確に表彰されるわけですから、これほど嬉しく、そして誇らしいことはないでしょう。

「おんなじモン売っているのに、ウチが一番ですか!?」

今やSlim先進国株式は同アセットクラスにおいては、ニッセイ外国株式と並んで毎月20億円近くの資金流入を得ているSlimシリーズの看板商品であり、ニッセイとはもう1年近く拮抗している状態にあります。我々はここにも大いに注目すべきであります。

なぜならこのトップを争う拮抗状態にあっては、各社はお互い相手に劣後しないために、相手が打ち出してきた新しい策について、常に対抗策を講じていかねばなりません。この動きがお互いの商品の中身・サービスが向上していくことにつながり、ユーザーはそのメリットを享受することになるからであります。ライバル同士の切磋琢磨、大歓迎であります。

それにしても今回TOP10中、eMAXIS Slimシリーズは5本もランクインしており、人気面では圧勝です。ですが中にはWATANKOからみて話題性に押されてランクインしたとみる向きの商品もあり、来年以降はここまでSlimシリーズがランクインするとは思えません。

でも今はこの絶頂の結果を素直に祝福しておきます。

■第1位は逃してもニッセイは王者の風格

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ)は今回も第1位を逃しました。得票結果だけみれば投票人数、得票はSlim先進国の約3分の2にとどまりましたが、それでも2年連続2位を獲得しています。過去に2年連続で第2位を獲得したファンドは上述のeMAXIS新興国株式に次いで2番目のレア記録です。

ニッセイは第1位を3年連続+第2位を2年連続と合計5年間もこのアワードのほぼ頂上に君臨しているわけですが、このアワードにおいて5年連続でこれほどの支持を獲得し続けているファンドをWATANKOは他に知りません。

前回、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下、楽天VT)、そして今回、Slim先進国株式よりも得票が伸びなかったのはともに両者の話題性に負けたところがあったからではないかと捉えています。

それとTwitterのタイムラインを通して知ったのですが、ニッセイは更なるコスト引き下げとして信託報酬以外の「その他費用」の一部である監査報酬について引き下げを行っていたとのこと。

個人投資家は、低コストでは個人投資家を決して裏切らないニッセイの姿勢を新たに垣間見ることができて、その支持を更に厚くしたのではないでしょうか。なおWATANKOは前回に続いて、今回もニッセイの受賞のスピーチだけは是非とも聞いてみたかったです。

ニッセイ、第1位を逃しても王者の風格を感じさせる結果でした。

■コスト対策はもう不可避な楽天

さてWATANKOは今回のアワードは楽天、ニッセイ、eMAXIS Slimの三つ巴になると予想していましたが、大きく外したのが楽天・全世界株式インデックス・ファンドのランクダウンです。

考えられる原因は4つです。

①初年度決算における実質コストが高かった
②投資対象のETF(VT)の経費率に比べて楽天のマージン(0.12%)が高い
③分散投資よりも米国集中投資のトレンドにおされた
④類似するeMAXIS Slim 全世界株式オールカントリーに票を奪われた

しかしながら①は一過性と理解している人も少なくないはず。③であれば、本家VTほか複数のアセットクラスに投資するファンドのランキングと符合せず。では②なのでしょうか。

ちなみにWATANKOは楽天のこのシリーズに対してマージンが高いことをずっと指摘してきました。バンガードのブランドに胡坐をかいているだけだと、本気でトップを取りにきているニッセイや三菱UFJ国際に勝ち続けることはできませんし、個人投資家にも見透かされます。

ニッセイが監査報酬まで引き下げたなんて話が伝わる一方で、楽天が2019年もコスト面で動きがなければ、次回はTOP10から落ちることは必至でしょう。

あとはやはり④の影響が大きいかもしれません。しかしだとすれば、楽天が④に対抗する意味からしても、やはりマージンの引き下げは検討すべきであったといえるでしょう。

■低いロイヤリティが露呈したひふみ

ほんの2年前は、姉妹商品のひふみプラス、ひふみ年金とあわせてシリーズとして得票し、特別賞まで獲得したひふみ投信。それが今回はTOP10外におわりました。

このアワードはその年々で成績が良いファンドが高い順位を獲得する性格なのでしょうか。新興国株式の事例をみるとたしかにその傾向も多少はあるかもしれませんが、このアワードは何より投信ブロガーが個人投資家にとってバイ&ホールドを続ける永続的な価値のあるファンドを推奨するものではないかと捉えています。

その意からすればひふみが、長年コケにしてきたTOPIXに最近負け続けている、「守りながら増やす」がここのところできていないからといってすぐさま手のひらをかえすように放逐するのは早計であり、これが今まで得てきた支持者の真実の姿であれば、なんとも薄っぺらいものであります。

所詮、ひふみの支持者は確実に儲かるという“魔法の”投信を選びたいだけだったのかもしれません。そしてひふみがそうでないと判断するやいなや信条も信頼もなく、去っていったのかもしれません。

繰り返しますが、このアワードはその年で成績の良いファンドを称えるイベントなのか。ひふみの栄枯盛衰を見て、そんな疑問が湧き出てきました。そのようなアワードなら、どこかの商業雑誌あるいは業界団体が、成績をもとに年初に機械的に算出した結果をWebなどで開示すれば十分でしょう。

■「話題性」と「ゆるぎない支持」の混在

このアワードを毎年眺めていますと、得票するのは以下の2つの特徴のファンドが混在しています。

A:その年々で話題となったファンド

B:複数年に渡って支持を獲得し続けている定番ファンド

Aの中にはいわゆる一発芸人のヒットに近いものもあれば、その後Bと変化していくファンドもあります。これまで大半は前者であり、それがヒットした時点でWATANKOはブログ記事にこそ書きませんが「来年はないな」と予感してしまいます。なお毎年入れ替わりますので振り返ってみると過去のトレンドがつかめるかもしれません。

一方でBに該当するファンドはいまのところ先進国株式アセットクラスのファンドかまたはバランスファンドに限られています。さらには第1位を獲得するのもこの属性が備わっています。それであってもBとなるのは容易ではなく、現在該当しているのは、セゾン・バンガードとVTのみであり、ここにきてニッセイが加わったところです。

具体的にはセゾン・バンガードは2007年からずっと得票しており、2012年、2017年を除いて毎回TOP10入り、これまで12回の平均順位は6.1位です。VTは2008年以降得票、毎回TOP10入りしており、合計11回の平均順位は3.5位です。

この2つがダントツで長期的に支持されているファンドであり、ここにニッセイが続いていて5年連続で得票し、平均順位は1.4位です。これは驚異的に上位です。

なおこのBに日本株式アセットクラスのファンドがインデックスであれ、アクティブであれ該当してこないのは、日本国民としてはちょっと寂しいですね。日本株式アセットクラスの世界はやはり個別株派が圧倒的なのでしょうか。自国の株式相場が対象だから個別株にも詳しくなれるし、30年前の日経平均株価の最高値をいまだ更新できていない市場平均には投資する気にはなれないのでしょうか。

■まとめ

以上、今回の結果を通して見えたトピックスを上げてみました。見出し風に言えば、

「eMAXIS Slimアゲアゲ、ニッセイは堅い、楽天ヤバイ、ひふみ消えた、セゾンとVTは今年もしぶとかった。」

といったところです。

さて気が早いですが、2019年は一体どうなるでしょうか。eMAXIS Slimの進撃は一旦落ち着く、ニッセイは引き続き盤石、くらいは予想できますが、あとは相場次第です。もしも米国株式が大きく下落するとなれば米国アセット系のファンドはダメージを受け、それが得票にも影響を及ぼすかもしれません。(繰り返し言いますが、この傾向は本アワードの趣旨とは合っていないと思います。)

そして世界全体の株式相場が揺れれば、リスク回避色が強まる=分散志向が強まる=バランス型ファンドの注目が高まるという展開を予想しています。

最後に今年の表彰式イベントの模様について速報記事を紹介します。

毎年表彰式の速報記事を書いておられるインデックス投資業界の“ロイター通信”ことすぱいく(“ひらがな”です。)さんのブログ記事を紹介します。

参照記事

1億円を貯めてみよう!chapter2
【速報】 投信ブロガーが選ぶ!Funds of the Year 2018速報 【第一部 「リーマンショックから10年/つみたてNISA」アンケート結果発表】 #foy2018

【速報】 投信ブロガーが選ぶ!Funds of the Year 2018速報 【第二部 みんなの【声】を聞いてみよう!個人投資家が注目ファンドに寄せる「熱いコメント」一挙紹介!!!】 #foy2018

【速報】 投信ブロガーが選ぶ!Funds of the Year 2018速報 [1位から20位までの結果発表] #foy2018

(あとがきにかえて)

例年の感想記事より長めになり、最後までお読みいただきました方には感謝申しあげます。

それにしても今年の表彰式&懇親会を欠席せざるを得なかった喪失感は拭いがたいです。さらには懇親会では裏方手伝いも予定したので、他の手伝いの方にもご迷惑をかけてしまいました。

次回は体調管理を徹底して、是非とも参加したいと思います。

2019年1月12日 (土)

VTI購入-バイ&ホールドは続くよ、どこまでも

【1月11日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

150,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

40,970千円

■損益率

27.3%

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10月以降ジリジリと下がった日本と米国の株価。そこで12月末時点の下落状況をみてみますと、WATANKOが保有するバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)が、一昨年7月にWATANKOが初めて2,600株を購入した時点と同じくらいの水準まで基準価額が下落していました。

そこで2018年初に“投資のお年玉”としてVTIを1,200株購入しました。

これまでの購入分の2,760株(収益分配金の再投資も含む)とあわせてトータル3,960株となりました。

購入時及び累計の基準価額、投資元本合計などは次のとおりです。

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そもそも自分がかつて購入した時点の価額が果たして安いのか、それとも高いのか。それを確かめる術はありません。いやむしろ資本主義社会は成長を続け、それに伴い株式相場もまた長期的には伸長していくことを信じてインデックス投資を行う身であれば、現時点の価額は十分にして安いととらえるべきでしょう。

有名な“買値にこだわるな”との名言にもあるとおり、各々の時点で考えて、引き続きこれから伸長すると思う銘柄であればホールドもするし、買い増しもするだけであります。

米国の株価ひとつとったとしても、このトランプ政権時代にマークした金額が米国至上最高値となってしまうことは、まあちょっと考えにくいです。

■一括投資の心理的なハードル

実は一昨年に初めてVTIを購入した際には、その時点でもっと沢山の株数を購入できる資金が手元にありました。もちろんながらリスク許容量の範囲内での資金です。しかしながら実際には数千万単位の一括投資ともなれば慎重になりました。

では具体的にはどれらいを一括投資できたか。2017年7月当時、資産運用の残高は170百万円でしたので、そこから一括投資できる分は20%、30百万円強くらいが心理的な上限でありました。ですからこれを超える金額分はハードルがかかり、預金としてしばらく留保していたわけです。

その後、VTIを購入して1年半、米国相場の上昇、下落にも多少慣れてきたところで、上述のとおり購入した次第であります。

さてこれで4,000株近くVTIを買ってしまったわけですから、あとは気楽に気長にバイ&ホールドするとしましょう。収益分配金も再投資していきます。

■米国株投資について補足

さて以前、「世界分散投資」か「米国投資」のどちらが良いかというテーマがブログ界隈を飛び交いました。ここ数年間はとくに米国の株価が順調なので、どうも「世界分散投資」推奨派はやや分が悪そう地合いでした。ですが一定の相場下落が今後発生すれば、「世界分散投資」も再度注目を浴びることでしょう。

万年素人個人投資家のWATANKOでありますが、上記テーマや分散投資・手法についての過去記事を紹介して本稿を〆たいと思います。

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一足お先に分散ベクトルに切り替えてはいかが(2018/12/6)

2019年1月10日 (木)

VTIからの2018年4Q分配金-トータルリターンは初の赤字

【1月8日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

150,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

41,554千円

■損益率

27.8%

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

WATANKOは所有する不動産物件のなかにある遊休物件について、これを処分して、「不動産を賃貸して得る収入」から、「証券をバイ&ホールドして得る分配金収入」に運用方法を切り替えています。

そのビークルとして採用した証券はバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)。購入元本は1株127.83ドル×2,760株=352,765.40ドルです。購入時の平均換算レート(111.28円/$)で39,257千円です。

■分配金収入

さてVTIの分配金は年4回、四半期ごとの支払いであり、WATANKOはVTIを購入して以来、6回目となる2018年第4半期(4Q)の分配金を受領しました。税引き後で1,419.05ドルです。購入時の為替レート(107.66円/$)にて152,755円になります。

これまでの分配金収入は次のとおりです。

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■トータルリターン

元本投資額の評価額について、9月末に比べると外貨建てで基準価額は下落し、為替は円高となり円建て評価額は37,568千円に下落して評価損益は▲1,689千円、▲4.3%となりました。分配金収入合計とあわせて25か月でのトータルリターンは▲1,536千円、▲3.9%となりました。

2018123112

WATANKOがVTIを2017年8月に購入して以来、初めてのマイナスであります。3カ月前は20%を超えるプラスリターンが出ていたのですが、あっという間に悪化しました。

■不動産賃貸と違って赤字も「手間なし」

さて冒頭にて触れたとおり、WATANKOは不動産賃貸に代えて証券のバイ&ホールドを行っているわけですが、どちらの投資でもあっても収益にはリスクが伴います。

不動産賃貸の場合、年間の維持費用に対して入居率が下がったり、あるいは費用が予定を超えて嵩んだりすれば、ある年は収支が赤字になることもあるでしょう。そこでは色々と手間暇をかけて対策を取ったとしても報われず、赤字が不可避になってしまうこともあります。

しかし証券のバイ&ホールドであれば同じ赤字でも、そこには手間暇は伴いません。そもそも努力を払う術はなく、ただ相場が下落して赤字になるときはなりますし、逆にほっておいてもそのうちに回復することもあります。

自分の努力で赤字を改善する。そのような余地がない証券のバイ&ホールド。

手間がかかる不動産賃貸と適度に組み合わせるにはちょうど良い相手です。

ここは相場の回復をゆっくりと待つことにしましょう。

・・・いや、ひとつだけかけることができる手間がありました。

下落した証券を買い増しするという手間があります。

というわけでWATANKOはVTIを買い増すことにしました。


2019年1月 8日 (火)

NISA 2018年末運用状況-途中下車か終着駅までか

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(NISAはどうさ)

2014年にスタートしたNISA(少額投資非課税制度)は5年が経過しました。2018年の非課税枠をつかった投資実績と、過年度分も含めた運用状況をとりあげます。

WATANKOは制度開始からずっと新興国株式クラスを対象に、野村インデックスファンド新興国株式(以下、Funds-i新興国株式)を積み立て投資してきました。

ただし2014年12月の購入分はうっかり、Funds-i新興国株式の受け渡し期限を過ぎてしまい、同年分として購入することができませんでしたので、やむなくニッセイ日経225インデックスファンドを代替え購入しました。(年末ギリギリになって投資枠を消化しようとする方はご注意ください。)

そして2017年8月以降は、よりローコストなeMAXIS Slim 新興国株式インデックスに購入商品を切り替えて現在に至っております。

さて昨年の積み立て結果と、2017年末の運用状況は以下のとおりです。(金額単位は円です。)
まず積み立て履歴です。2014年から掲示してあります。

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そして各年の投資枠の2018年末の運用状況です。

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5年間の累計では評価損益が2.7%とほとんど損益トントンといったところです。

■運用状況

ここ数年振るわない新興国株式ではありましたが、当初9月頃迄は相場好調をうけて各年分ともまずまずの含み益を保持していました。

関連記事

NISAの運用の軌跡は長期投資の縮図(2018/9/27)

例えば今回ロールオーバーとなる2014年分について言えば、9月では評価損益+20.1%を達成しておりました。この時点では、しめしめこのまま12月末まで到達すれば、評価益20%×税率20%=4%分が非課税になると皮算用をしていました。

ところが10月に入ってから相場がジリジリと下降し、結局12月末時点では“かろうじて評価益を維持できた”と言われても仕方のない評価損益額(7.1%)まで引き下がりました。

投資元本を割り込むところまでは下がらなかったのがせめてもの救いであります。しかしながら1,000千円を5年間運用した結果が単純平均で年間1.4%、71千円とはトホホでありました。

その他の投資分も2015年を除き軒並み評価損です。

直近の2018年分については一番成績が振るわず評価損益は△11.5%でした。しかしもしも1月の基準価額で年間投資枠の1,200千円を一括投資していたら、評価損益は△19.7%までさらに悪化しているところでした。

■途中下車と終着駅までとどちらが得なのか

さて上述のとおり2014年投資分については評価額がそのまま元本(つまり評価益がでていればその時点で評価益にかかる税金分は非課税、つまりオトクになることが一旦確定)となります。)

一方で評価損が出ていれば、その分は損失確定となり損益通算もできません。これを嫌って5年間の非課税期間の満期を待たず、ある程度利益がでたところで売却する個人投資家の方々をチラホラとSNSで見かけました。

さて彼らの選択は正しかったのでしょうか。WATANKOも同様に評価損益が最高であった2017年の頃に売却すればよかったのでしょうか。

WATANKOの事例で言えば、2014年分をロールオーバーする時点になって評価損益は7.1%と5年累計のリターンとしては決して褒められる成績ではありません。

今現在において振り返れば過去に売却しておけばもっと利益も非課税額も大きかったことでしょう。

しかし他の多くの投資の体験と同様に、後講釈ではなんとでもいえますし、9月時点でこのような予想を導き出すことはできませんでした。

「だから欲をかかずに一定の利益がでている時点で早いところ途中下車すればよかっただろう」

途中下車した個人投資家たちはWATANKOにこのような言葉を投げかけるかもしれません。

しかしながら(一般)NISAは途中5年経過時点で一度、時価評価が確定損益となるロールオーバーを挟んでいるとはいえ、合計10年間の非課税投資期間を充てることができる制度です。まだ未来の結果までは確定してはいません。

途中下車した方は、非課税後後の売却金額をもって引き続き特定/一般口座で運用を続け、合計10年が経過時点で売却した際には、今度は税金が差し引かれます。

A:NISA適用時の売却益(非課税)+10年経過時点での売却益(税引き後利益)

終着駅(10年後満了)までたどり着きそこで初めて非課税が適用された場合

B:NISA満了時の売却益(非課税)

AとBが果たしてどちらが大きくなるのか。これは該当期間中の各年のリターンの変動やロールオーバー時点の評価損益次第にもよります。

これから世間の相場は長期にわたって低迷し、リターンは今までの5年間と比べて低い水準が続くとするならば、Bにおける非課税メリットが薄れ、トータルの損益はAの方が優れていることでしょう。

一方でこれからの10年間にわたってリターンが大きく伸びるとすれば、Bの非課税メリットの恩恵が大きく発揮され、Aはというと特定/一般口座における税金負担が増えるためトータルではBの損益がAを上回ることでしょう。

■まとめ

途中下車と終着駅まで行くのと比べて、どちらのトータル損益が優れるかは、今後のリターンの伸びにかかっているわけですが、聡明なる個人投資家諸氏であれば、そのようなことは予想がつかないことをよくご存じのことかと思います。

あとは何を信じて投資をするか、何に拠って判断を下すか、であります。

長期間でみて企業の成長、株式相場の伸長を信じて投資を行う身とすれば、ここはトータル利益がB>Aとなることもまた信じて投資を続けていきます。

そしてA<Bの展開を予想する個人投資家におかれましてはどうぞ積極的に途中下車をされんことをおすすめします。

たとえそれが一般NISAだけでなく、ジュニアNISAでもつみたてNISAであっても。

(あとがきにかえて)

妻ミサト「9月以降、12月末にかけて損益が悪化したから、なんだか負け惜しみみたいに聞こえるわね。」

WATANKO「でも12月になってもっと評価益が上がっても、『5年キープで非課税メリットがMAX』なんてドヤ顔した記事ではなく、今回と同じような内容の記事を書いたことでしょう。」

妻ミサト「ふーん、そう。それなら1年後に2015年投資分をロールオーバーする際にどうなっているか楽しみだわ。」

WATANKO「大丈夫、大丈夫。(ガクガク、ブルブル)」

2019年1月 6日 (日)

確定拠出年金-2018年12月末運用状況

WATANKOの勤務先では確定拠出年金(DC)を導入しており、当ブログでは半年毎にその運用状況を紹介しています。

なお勤務先では一昨年よりマッチング拠出が導入されましたので、WATANKOは当然ながらこれも採用しています。月額で会社からの拠出額16,200円+本人拠出額11,000円=27,200円を運用に投じています。

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とうとう、ようやくマッチング拠出開始(2017/9/17)

さてそのポートフォリオですが制度開始当初はメガバンクの3年定期預金を選んでおり、その後、余裕資金でインデックス投資を開始したことにあわせて、DCでもインデックスファンドを組み合わせたポートフォリオでもって運用開始しました。

現在は積み立て購入を先進国株式インデックス投信1本に絞り、その他は売却して3年定期預金にてストックしています。

そのシンプルなポートフォリオの現在の運用状況は以下のとおりです。

(Notes)
◆商品名は略称です。
◆金額単位は千円です。

201812316

201812317

勤務先が加入しているDCのサポートサイトから運用状況の詳細を知ることができ、そのサイトによると設定来の運用利回りは4.72%(前回記事18年6月末時点では5.7%)とのこと。3年定期預金分は利回りには影響しておらず、前回からの変動はもっぱら先進国株式インデックス投信の基準価額の変動によるものです。

一方で、このポートフォリオについて「my INDEX」で過去平均リターン、リスク、シャープレシオを測ってみると以下です。(カッコ内は18年6月末時点)

●過去平均リターン
 3.8%(3.5%)

●リスク
 11.4%(12.1%)

●シャープレシオ
 0.33(0.29)


DCの運用状況は半年おきに損益状況をチェックするのみですが、前回18年6月末に比べてリターンは悪化しました。これは特別口座/NISA口座と同じ傾向であるためサプライズはありません。また60歳を迎えるまで引き出しはできませんので、リスク資産分についてはとにかく放置であります。

さて半年前の当記事にて、

「相場の下落が起きれば、先進国株式インデックス投信に振り替えますし、たとえそれが起きなかったとしても、それはそれで良しとします。」

と宣言しておりましたが、ここへきて相場の下落が起きて投信の基準価額が低下しているので、この機をとらえて3年定期預金分を先進国株式インデックス投信に振り替えることにします。

週明けにでも早速実行に移す予定です。

妻ミサト「今度こそ振り替えるのね?」

WATANKO「今度こそ、です。」

2019年1月 4日 (金)

2019年のアセット・ロケーション-証券口座へのタマ込め完了

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(こちらのお金をあちらへと)

WATANKOは毎年、年末の休暇中の平日を利用して、複数の金融機関をまわって資金の整理と預け替えを行っています。アセット・アロケーションならぬ、いわゆるアセット・ロケーションの一種であります。

しかしながら2018年末は休暇に入った12月28日が土曜日であり、大晦日31日までに平日がありませんでした。したがって年があけて1月4日(金)(WATANKOの勤務先は休業日)にアセット・ロケーションの変更を行いました。

■余裕資金を証券口座へ投下

WATANKO家ではメガバンクの他に地元の地方銀行、信用金庫、農協、郵便局など複数の金融機関ごとに複数の口座を持っております。給与振り込みや不動産賃貸業の入出金、子供たちの学費や習い事の費用引き落としなど用途はバラバラであります。

なるべく整理統合したいのですが、手続きが煩雑であったり、先方の金融機関からの指定があったりと諸般の事情でなかなかすすみません。やむなく毎年、複数の金融機関をはしごせざるを得ません。

今回、これら各口座の資金の残高確認、この先1年間の必要金額の入金、余剰金の引き出しや預け替えなど一気に行いました。

最終的には不動産賃貸業の運転資金とリスク引当見合いの資金を十分に残したうえで、残った余裕資金を2019年の投資用資金としてSBI証券の口座に振り込みました。

これで投資資金というタマを込めることは完了です。あとは撃つだけです。

■余裕資金はじりじりと減る

WATANKOがインデックス投資に用いる年間資金の水準についてですが、インデックス投資を始めた当初に想定していた水準に対して、現在はその半分にとどまっています。10年単位で物事を計画しているとさすがにブレがあるのは否ませんが、この原因を分析すると次のとおりです。

1.不動産賃貸業の収入減

長年をかけて保有物件のリストラをすすめてきた結果、年間に得られる賃料総額が減ってきました。しかし問題含みの物件がほぼ一掃できたので、費用対効果ならぬ“手間対収入”のバランスは良好です。

2.生活固定費の高止まり

生活固定費は高止まりが続いています。その理由は何といっても長男が通う大学の学費+諸々費用、次男の塾代等を合わせるとWATANKO家の教育費は関連費用含めて年間2,500千円~3,000千円ほどかかっているためです。

現在、小さなお子さんを2~3人お持ちの30代~40代にかけての方々におかれましては、この怒涛のような資金需要への備えを計画的に行われんことを切に願います。

■まとめ

資産運用に充てる資金は収入の変化や病気・怪我、住居関連などの要因によって年ごとに結構変動します。ですから毎年XX万円を必ず投資しよう、意気込んでも、その決めた金額を長年に渡って投資にまわせるとは限りません。

WATANKOの年間投資額(含む待機資金)も年々変動してきました。

2008年 23,800千円
2009年  9,500千円
2010年  9,050千円
2011年  6,360千円
2012年  6,220千円
2013年  0
2014年 11,070千円
2015年  2,000千円
2016年  8,000千円
2017年 69,000千円
2018年  5,000千円

2013年はアベノミクスで相場上昇が始まった際に様子見で積み立て投資を止めていました。その分翌2014年にかなりの額を投資しています。2015年はロードスターを買ったので投資にまわす資金が減りました。2017年は遊休不動産の売却で得た資金で膨らんでいます、

このように凸凹がありながらも“継続一番”でもって投資を続けてきましたし、今後も同様です。

毎年、アセット・ロケーションを行う度に、貯まったお金のありがたみを感じるとともに、これを今までの元手資金に追加して、地道ながらも着実に増やしていこうという気持ちを増々強めています。


2019年1月 2日 (水)

2019年ブログスタート-投資の耐力をつけよう

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(2019年の初日の出をお届けします。今年は雲が多くていまひとつ。)

当ブログへお越しの皆様、2019年あけましておめでとうございます。

首都圏の年末年始はとても晴天に恵まれております。したがいましてWATANKOも年末年始のドライブに勤しんでいます。当然ながらオープンカーのNDロードスターでのドライブなのですが、風の巻き込みが少ないキャビンの設計+エアコンのヒーター+シートヒーターで寒さ知らずなのです。

それはさながら“走る露天風呂”であり、ついでに出先で本物の露天風呂に入ってみたくなりました。そういえば我が家はもう丸2年も旅行に出かけていません。今年は是非とも行きたいものです。

■WATANKO家の2019年

毎年、正月記事ではWATANKO家の動向をアップ・デートしております。2019年は以下のとおりです。

★仕事⇒忙しいが裁量もふえる

WATANKOは勤務先では過去5年間、とても忙しい部署に所属しておりました。昨年7月に子会社に出向してから以降も引き続きまあまあ忙しいのですが、“人材育成”の大義のもと、部下にどんどん仕事を振ったり、また地元で用事がある時や体調がすぐれないときは自宅で仕事をしたりと、そこそこ裁量がふるえる立場になりました。

そして何より出向先での仕事の内容が今までの仕事の集大成であり、とてもやりがいを感じていますし、結果も出てきています。

今年も割と好き勝手に、それでいてキッチリと仕事はこなしていきます。

★家業⇒大きな取引の予定あり

家業ともいえる不動産投資関連では、大きな取引を予定しています。現在、隣地との境界確認を行っているところであり、もうすこし状況が固まってからブログ記事をUPする予定です。

あと気になるのは築10年を迎えるアパートの大規模なメンテナンスです。そろそろ管理会社から何か提案されそうです。外壁の汚れや劣化等が一部に見られており、なんらかのメンテナンスが必要になるかと予想してはいますが、慌てずにじっくりと検討する予定です。

★家族⇒親離れする子ども達

長男は昨年に続いて国家資格習得にむけた大学のカリキュラムで多忙、次男は高校に進学して新しい環境がスタートする1年です。

親と一緒に行動する機会がめっきり減りますが、これも親離れ(子離れ?)の流れとして、ちょっと寂しいながらも受け入れることにしています。

★健康⇒最低でも維持

昨年来より適度な運動を心がけていますが、これに半年前から糖質制限を加えました。これは一定の効果が見られ、体重が徐々に減り始めてきました。

しかし飲み会が続くとあっという間にリバウンドです。体重記録の折れ線グラフを眺めると、日経平均よりもボラティリティが大きいです。

今年も脱メタボに向けた絶対に負けられない戦いは続きます。

★車趣味⇒煩悩は続くよどこまでも

現在のDセグメントのFRセダン+ライトウェイトFRオープンスポーツカー+軽量・低燃費な軽自動車のマイカー3台体制に何の不満もありません。

しかしここへきてセダンのニューモデルやSUVへの乗り換えへの興味もグングンと高まってきています。いっそFRセダンの故障がひどくなってくると踏ん切りがつくのですが。

■今年の抱負“耐力”

さて投資に関する今年の抱負は“耐力”です。

昨年末にいつものとおり米国の経済動向に左右される形で日経平均も下落しました。欧州についても新聞等によると昨年はドイツ、イタリアを中心に相場が振るわなかったようです。

年が明けて世界的な株式相場の下落が本格化するでしょうか。その答えはわかりませんが、個人投資家にとっては来るべき本格的な相場下落に備えて、自分の運用資産の下落についてしっかりと耐力を持つことが重要です。

耐力を持つとは、以下のことを指します。

①自分のリスク許容量を今一度把握して、現在のリスク資産残高がそれを超えれば、速やかにリスク資産の売却を行うこと。

②日々の相場動向に敏感になりすぎないように、相場情報から一定の距離をもっておくこと。その分、仕事、趣味、家族サービスに没頭しても良い。

③自分は本当に長期投資を行う覚悟ができているのか自問自答すること。早く儲けたい、常勝・全勝でありたい、タイミングを計って投資したいという山っ気を最小限におさえることができるか。

WATANKOは12月の相場下落で昨年のピーク時と比べると23百万円も評価損益が減少しましたがこれら耐力を持っているので、全く動じません。

やがて相場が回復してくれば、一時の相場変動にあたふたすることなくホールドし続けた経験が、この耐力を一層強固なものにしてくれます。

というわけで市井の万年素人個人投資家WATANKOが綴る、インデックス投資で地道に資産運用+自動車趣味に浪費する忍耐と煩悩の物語 「資産運用でスーパーカーを手に入れよう!」、2019年スタートです。

(あとがきにかえて)

WATANKO「皆さん、あとパートナーに対する“耐力”もしっかりと鍛えてください。」

妻ミサト「オマエモナー(2ch風)」

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