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2019年1月 8日 (火)

NISA 2018年末運用状況-途中下車か終着駅までか

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(NISAはどうさ)

2014年にスタートしたNISA(少額投資非課税制度)は5年が経過しました。2018年の非課税枠をつかった投資実績と、過年度分も含めた運用状況をとりあげます。

WATANKOは制度開始からずっと新興国株式クラスを対象に、野村インデックスファンド新興国株式(以下、Funds-i新興国株式)を積み立て投資してきました。

ただし2014年12月の購入分はうっかり、Funds-i新興国株式の受け渡し期限を過ぎてしまい、同年分として購入することができませんでしたので、やむなくニッセイ日経225インデックスファンドを代替え購入しました。(年末ギリギリになって投資枠を消化しようとする方はご注意ください。)

そして2017年8月以降は、よりローコストなeMAXIS Slim 新興国株式インデックスに購入商品を切り替えて現在に至っております。

さて昨年の積み立て結果と、2017年末の運用状況は以下のとおりです。(金額単位は円です。)
まず積み立て履歴です。2014年から掲示してあります。

201812318

そして各年の投資枠の2018年末の運用状況です。

201812319

5年間の累計では評価損益が2.7%とほとんど損益トントンといったところです。

■運用状況

ここ数年振るわない新興国株式ではありましたが、当初9月頃迄は相場好調をうけて各年分ともまずまずの含み益を保持していました。

関連記事

NISAの運用の軌跡は長期投資の縮図(2018/9/27)

例えば今回ロールオーバーとなる2014年分について言えば、9月では評価損益+20.1%を達成しておりました。この時点では、しめしめこのまま12月末まで到達すれば、評価益20%×税率20%=4%分が非課税になると皮算用をしていました。

ところが10月に入ってから相場がジリジリと下降し、結局12月末時点では“かろうじて評価益を維持できた”と言われても仕方のない評価損益額(7.1%)まで引き下がりました。

投資元本を割り込むところまでは下がらなかったのがせめてもの救いであります。しかしながら1,000千円を5年間運用した結果が単純平均で年間1.4%、71千円とはトホホでありました。

その他の投資分も2015年を除き軒並み評価損です。

直近の2018年分については一番成績が振るわず評価損益は△11.5%でした。しかしもしも1月の基準価額で年間投資枠の1,200千円を一括投資していたら、評価損益は△19.7%までさらに悪化しているところでした。

■途中下車と終着駅までとどちらが得なのか

さて上述のとおり2014年投資分については評価額がそのまま元本(つまり評価益がでていればその時点で評価益にかかる税金分は非課税、つまりオトクになることが一旦確定)となります。)

一方で評価損が出ていれば、その分は損失確定となり損益通算もできません。これを嫌って5年間の非課税期間の満期を待たず、ある程度利益がでたところで売却する個人投資家の方々をチラホラとSNSで見かけました。

さて彼らの選択は正しかったのでしょうか。WATANKOも同様に評価損益が最高であった2017年の頃に売却すればよかったのでしょうか。

WATANKOの事例で言えば、2014年分をロールオーバーする時点になって評価損益は7.1%と5年累計のリターンとしては決して褒められる成績ではありません。

今現在において振り返れば過去に売却しておけばもっと利益も非課税額も大きかったことでしょう。

しかし他の多くの投資の体験と同様に、後講釈ではなんとでもいえますし、9月時点でこのような予想を導き出すことはできませんでした。

「だから欲をかかずに一定の利益がでている時点で早いところ途中下車すればよかっただろう」

途中下車した個人投資家たちはWATANKOにこのような言葉を投げかけるかもしれません。

しかしながら(一般)NISAは途中5年経過時点で一度、時価評価が確定損益となるロールオーバーを挟んでいるとはいえ、合計10年間の非課税投資期間を充てることができる制度です。まだ未来の結果までは確定してはいません。

途中下車した方は、非課税後後の売却金額をもって引き続き特定/一般口座で運用を続け、合計10年が経過時点で売却した際には、今度は税金が差し引かれます。

A:NISA適用時の売却益(非課税)+10年経過時点での売却益(税引き後利益)

終着駅(10年後満了)までたどり着きそこで初めて非課税が適用された場合

B:NISA満了時の売却益(非課税)

AとBが果たしてどちらが大きくなるのか。これは該当期間中の各年のリターンの変動やロールオーバー時点の評価損益次第にもよります。

これから世間の相場は長期にわたって低迷し、リターンは今までの5年間と比べて低い水準が続くとするならば、Bにおける非課税メリットが薄れ、トータルの損益はAの方が優れていることでしょう。

一方でこれからの10年間にわたってリターンが大きく伸びるとすれば、Bの非課税メリットの恩恵が大きく発揮され、Aはというと特定/一般口座における税金負担が増えるためトータルではBの損益がAを上回ることでしょう。

■まとめ

途中下車と終着駅まで行くのと比べて、どちらのトータル損益が優れるかは、今後のリターンの伸びにかかっているわけですが、聡明なる個人投資家諸氏であれば、そのようなことは予想がつかないことをよくご存じのことかと思います。

あとは何を信じて投資をするか、何に拠って判断を下すか、であります。

長期間でみて企業の成長、株式相場の伸長を信じて投資を行う身とすれば、ここはトータル利益がB>Aとなることもまた信じて投資を続けていきます。

そしてA<Bの展開を予想する個人投資家におかれましてはどうぞ積極的に途中下車をされんことをおすすめします。

たとえそれが一般NISAだけでなく、ジュニアNISAでもつみたてNISAであっても。

(あとがきにかえて)

妻ミサト「9月以降、12月末にかけて損益が悪化したから、なんだか負け惜しみみたいに聞こえるわね。」

WATANKO「でも12月になってもっと評価益が上がっても、『5年キープで非課税メリットがMAX』なんてドヤ顔した記事ではなく、今回と同じような内容の記事を書いたことでしょう。」

妻ミサト「ふーん、そう。それなら1年後に2015年投資分をロールオーバーする際にどうなっているか楽しみだわ。」

WATANKO「大丈夫、大丈夫。(ガクガク、ブルブル)」

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