マツダ3 見てきました試乗してきました
マツダのアクセラがFMCされ、海外で採用するモデル名「マツダ3」を国内でも採用して発売されました。WATANKOはかねてより気になっており実車を眺めたくて近所のディーラーにいそいそと出向きました。
アクセラの次期デザインの予兆は東京モーターショー2017に展示された「魁 CONCEPT」に見られます。より先鋭的になったフロントマスクとふくよかなCピラー周り。次のアクセラがこのとおりに出てきたならば相当スタイリッシュだと予想しました。
そしてアメリカ・ロサンゼルスモーターショーで新型マツダ3が発表されました。そのデザインはややスリムになりましたが、ほぼ「魁 CONCEPT」どおりでありました。
シャープで端正なフロントマスク、キャラクターラインを用いない面の隆起で見せるサイドプレス、太くても野暮ったくはなく艶やかさとふくよかさを感じさせるCピラー周りからリアエンド。インテリアはシンプル志向のようです。
はやく実車がみたいと久々に思わせる1台でありました。
国内販売が5月24日にようやく開始されると、冒頭のとおりWATANKOはこの週末にディーラーへ「カルカン 猫 まっしぐら」状態でありました。
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近所のディーラーに出向くとマツダ3が2台、展示且つ試乗車として用意されていました。おなじみプレミアムソウルレッドの2.0ガソリンとディープ・ブルーの1.8ディーゼルです。ディープ・ブルーはとてもシックに映りますが、惜しむらくは暗い色ゆえにボディの微妙な面の艶やかさがやや映えにくいという印象です。
さてエクステリアを改めて見ると、その印象は写真で見たとおり美しく素晴らしい。余計なラインは入っていない、面と面のつなぎで魅せるデザイン。マツダ3に比べると同じCセグメント又は一つ下のBセグメントの他社モデルがどれも五月蠅いデザインで武骨に見えてしまいます。
次に車内に乗り込んでインテリアもチェックしました。まずはハンドルの径にあわせたかのようなメータークラスターの外径サイズに違和感は無し。続いてセンターコンソールはオヤジ高級車のようにスイッチが沢山居並ぶ造りとは無縁のシンプルさであり、存在感をアピールするデザインではありませんが個々のスイッチの質感は高級車と同等です。
なおディープ・ブルーのモデルのインテリアにはバーガンディのシートや内張りが採用されておりこれがとても素敵でした。自分が選ぶとしたらこのバーガンディを選ぶかな。写真を撮り忘れましたのでメーカーのHPからのフォトを以下に載せます。
マツダ3のHPより
あとセンター上部にセットされているナビ及びファンクショナルモニターですが左右幅は十分ですが、上下の寸法はやや短いです。筐体のサイズの割には実際に移る画面の面積は小さく、画面周囲のデッドスペースがやや目立ちます。使い勝手は大丈夫でしょうか。
リアシートに座るとふくよかなCピラーから想像したとおりルーミーとは言えず、穴蔵には入り込んだ気分です。4ドアと言ってもリアに人を乗せる機会がそれほど多くはないユーザーをターゲットにしているかと思えるほどです。
ただ室内幅と足元スペースは十分にあるので、あとはちょっとした演出があればよいかと思います。WATANKOなら暗い室内の対策として、ほんのわずかな光量のアンビエント照明をリアシート上部に常時点灯させ、やわらかい明るさを乗員に与えます。
あとはフロントエンドが長い、斜め後方の視界が悪そうであり、ドライバーにとってはボディの見切りが心配になる点も否めませんが、そこは360度モニターでカバーすると割り切るしかないでしょう。
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さて内外のデザインを一通り眺めた後、1.8ディーゼルモデルを試乗しました。試乗といってもディーラーの近隣を一回りする程度なのでそこで得られた情報はごく限られておりますが、いくつか印象に残ったことをあげてみます。
まず1.8ディーゼルエンジンですが、たしかに十分以上のトルクは感じるものの、同じ排気量のガソリン車では得られない、ディーゼルならでは驚きのモリモリなトルクは感じませんでした。よくいえば必要な仕事に徹する黒子なエンジンです。
静粛性ですが加速時にはディーゼルらしいガラガラ音を感じるものの、それ以外ではエンジンの音が静かで合格点にあたります。
あとは着座姿勢も自然におさまりどこも違和感というか、突っ張るところはなくスムーズに運転できました。
パワートレインについてはマイルドハイブリッドを備えた新しいSKYACTIV-Xが楽しみです。今年の秋に発売開始されるというので、店頭に揃ったらまた再度試乗してみたいものです。
当日はWATANKOよりもやや若い中年夫婦が、同じくディーラーにやって来てマツダ3を眺めていました。彼らが乗ってきたにはフォルクスワーゲンのゴルフⅥ。ちょうど乗り換え時期にあたりそうです。ゴルフからマツダ3への乗り換えが実現すれば、それは同じセグメントの輸入車の競合としてマツダ3をぶつけてきたメーカーの狙いどおりの光景でありましょう。
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現在のマツダを支えるのはCX-5に代表されるSUVモデルですが、一方で海外ではセダンやハッチバックの販売シェアが日本より高いです。また日頃「Be a driver」とうたっているだけあってドライビングプレジャーを追求するモデルに手を抜くわけにはいきません。
今までマツダのCセグメントであるファミリア、アクセラは安価をバリューとして教習車や割安なレンタカー、法人営業車として使われる側面がありました。そういった安車、二級品のイメージがいわゆるマツダ地獄を引き起こしてきました。
このような今までのマーケティングとは決別すべく、今回はマツダ3と自社名を冠するモデル名に変えてまでブランドイメージの向上を図っています。もちろんモデル名を変えさえすればブランドイメージが高まるわけではありません。肝心のモノがよくないと話にはなりませんが、それはSKYACTIVというエンジン・車体の統合技術と魂動デザインの弛まぬ進化に裏打ちされた車づくりにマツダは自信をもっているのでしょう。
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