クレジットカード解約の面倒臭さで気がついたこと
(嗚呼、面倒臭かった日曜日の朝)
ある日曜日の朝、WATANKOの自宅の近くに住む叔父夫婦が訪ねてきました。聞けばクレジット会社から謎の通知が来たのでどうしたらいいか教えてほしいとのこと。
通知をみると、それは叔父名義の新しいクレジットカードの有効期限切れが近づいてきたので新しいカードが送られてきた通知でありました。(ということすら把握できないほど叔父夫婦は老いている状態であります。)ついでにそこには後日、年会費を請求する旨のお知らせも同封されていました。
叔父は8年前にクレジットカードのキャッシングかリボ払いかで1,000千円近い借金の残高をこさえてしまいました。
叔母はこれに対して、70歳を超えて年金だけでやっとこさ暮らしているのに借金とは何事かと大激怒でした。(・・・以下は悲喜こもごものエピソードが20くらいあるのですが、身内の恥さらしになるので割愛します・・・。)
叔父曰く、この騒動の時にクレジットカードは処分していたと記憶していたのになぜまた送られてきたのか不思議がっている様子。
WATANKOとしては叔父の記憶の正否を確かめようとしても認知症の気配が見られる当人からの聴取では限界があり、ともかくも老いた叔父を手伝ってカードの退会手続きをさっさと済ませようとしました。
まずはクレジットカード会社の通知に書かれた事務手続き連絡先の電話番号にかけてみました。
するとそこでは音声ガイダンスに従って本人確認、次にサービスメニューの選択をしなければなりません。そのステップの多さ、冗長さゆえに面倒臭くなってうんざりです。まるで変更の手続きを拒むためにわざとそうしているかのようにさえ思えてきます。自分名義のカードでないと尚更そう感じます。
それでも忍耐強く手続きを続けると結局行きついたのはオペレーターの電話応対待ち。なんとここから応答待ちの状態は延々30分近くも続きます。
まてよ、この通話は私のスマホから掛けているし、この間も通話料金はかかっている。一体いくらになるのか、この通話料金!だいたい今日は日曜日、オペレーターは本当に出社しているのかとさえ疑うようになり、一旦通話を切りました。
今度は通知に書かれた別の電話番号に固定電話からかけ直しました。またまた面倒臭い本人確認とサービスメニューの選択・・・。もはやインドの修行僧の域です。そうしてたどり着いた先はカードの暗証番号入力。しかし叔父本人には暗証番号の記憶はなし。嗚呼、万事休すか。私の忍耐どうしてくれる。
次にクレジットカード会社のHPから別の連絡先がないか探す。しかしあるのはメールでの問い合わせフォームだけ。あとは足しになるのは「よくある質問コーナー」くらいだ。各種変更手続きのコマンドもあるがここにログインしようにもやはりパスワードが分からず断念。
結局、なんとか退会届フォームをダウンロードして、住所・氏名・電話番号・カード番号等を記載の上、郵送で届け出て、解約手続きを済ませました。
しかしおそらくは同封されていたお知らせのとおり年会費1,300円の請求は後日来るでしょうが、それは支払ってもらうほかありません。叔父曰く毎年、年会費の請求はきていなかったと言っていますがこの辺りの真偽を確かめようにもクレジットカード会社とのやりとりが面倒臭すぎます。なにかまた通知がくれば都度相談にのるということでおさめてもらいました。
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老齢になり、いよいよ終活を視野にいれるようになると自分が定期的に支払い義務を負う契約については遺漏なく取り出して、なるべく減らしていくべきであります。
借入金は勿論のこと、
今回の事例のような年会費もの
アマゾンプライムのような定額サービスもの
浄水器の取り換えカードリッジのように定期的に送られてくる物品
等々
丸1~2年間の自分の所有口座から引き落とし記録やクレジットカード会社他から送られてきた請求記録を丹念にトレースしていき、自分が定期的に支払い義務を負っているものを把握します。中には老齢になればもう不要になるサービスが出てくることでしょう。それらは頭がシャッキリしているうちに忘れずに解約しておくべきです。また利用の優先度や頻度が下がるサービスがでてくることでしょう。それらも解約あるいは多少割高でも利用の都度払いに変更して何時でストップできるようにしておきたいものです。
これら定期支払いもののうち、最後に残るのは電気・ガス・水道の公共料金と電話代とインターネット通信費関連(プロバイダ費用、ケーブル費用)、後は人によっては家賃くらいでしょうか。これらも自分は認知症他病気になったり、不意の怪我等で正常な意識が保てなくなった時にそなえて、契約にかかわる情報をあらかじめ整理し自分の世話をしてもらう人にすぐ開示できるようにおくことが大事です。
そうそうSNSのアカウントももういよいよ晩年となったら削除しておく方が無難でしょう。規約が変わってあとで課金が発生したり・・・ということが起きるかどうかは不明ですが、おそらくfacebookの貴方のアカウントを見てくれる同年代の友人知人は、晩年ではもうほとんどいないはずです。
(あとがきにかえて)
人生の終盤になった貴方にとって社会、自分以外との接点は経済的なつながりでも、バーチャルなつながりでもなく家族など身近な存在、地域の人達とのつながりかもしれません。
毎日ご飯を美味しく食べて、家族と笑って過ごし、ご近所とちょっと交流。そうですね、あとは動物が傍にいるとよいかもしれません。
それとWATANKOの場合、自宅の車庫にはもうあまり乗ることがなくなったスーパーカーが少し埃をかぶっておさまっているかもしれません。
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