2019年6月末運用状況
6月にはいってから運用成績はやや持ち直してきました。そうなると成績が振るわなかった投資対象のダメージが緩和したタイミングを狙って「損切り」や「やれやれ売り」、はたまたかねてから狙っていた投資先を買いに走るなど、色々な売買行動に走る方もでてくるであろうと想像できます。
しかしながら金融商品の売買を繰り返すだけが投資行動とは限りません。バイ&ホールドもまた価値ある投資行動です。同じ個人のなかでもアクティブ投資とインデックス投資とをくらべた場合、勝率や利回りが高いのは果たしてどちらか。
梅雨空で不安定な天気が続くので、外出は控えてここは自分の投資行動別の苦労と成績のバランスを一点一点ずつ振り返ってみるとよいのかもしれません。
そのうち梅雨が明けて夏休みシーズンがはじまれば余暇の過ごし方が忙しくなって、いよいよ投資どころではなくなるという人もたくさんいることでしょうから。
ということでインデックス投資を始めてちょうど11年4カ月、136月が経ちました。2019年6月末の運用状況です。
(Notes)
◆商品名は略称です。
◆アセット毎に、購入順に並んでいます。
◆表中の金額単位は千円です。
◆ETFはこれまでの分配金込みの実績です。
◆海外ETFの円換算レートは107.67円/ドルです。
◆NISA枠にて購入した商品も含みます。
◆投資待機資金には以下が含まれます。
①購入元本:インデックスファンドの売却により回収した元本、年度ごとに新たに投資に廻す資金
②評価額及び評価損益:インデックスファンドの売却により確定した損益結果及び税還付額等。
表中の投資待機資金における①購入元本と②評価損益の差額については、過去に保有商品を売却した際の税引き後の売却益、SBIポイントの還元分、SBI証券のキャンペーン現金還元分等が含まれています。
◆評価記号の内容は以下です。
(投資期間の長期化に伴い、2017年12月から評価基準を引き上げました。)
◎:+50.0%~
○:+35.0%~+50.0%
△:+20.0%~+ 35.0%
▲:+5.0%~ +20.0%
×:+5.5%~
続いてバランスファンドに関して、その構成するアセット別に評価額を切り分け、個別アセットの投信、ETFとあわせたポートフォリオは以下のとおりです。
さらに「わたしのインデックス(my INDEX)」サイトを使って、当月末ポートフォリオをもとに過去平均リターン、リスク、シャープレシオを算定した結果は次のとおりです。(カッコ内は先月数値)
●過去平均リターン
4.9%(5.1%)
●リスク
14.9%(14.7%)
●シャープレシオ
0.33(0.35)
それと利回り実績は以下のとおりです。(カッコ内は先月末数値)
●購入元本+投資待機預金元本分
150,000千円(150,000千円)
●評価損益+確定損益分
59.275千円(51,751千円)
●運用期間
136ヶ月(135月)
●元本平均残高
66,156千円(65,535千円)
●平均年間利回り
7.9%(7.0%)
<概況>
6月末時点の運用成績は前月末比でトータルリターンが5ポイントも上昇しました。アセットクラス別にみても日本株式4.8ポイント、先進国株式6.5ポイント、新興国株式6.0ポイントと軒並み上昇しております。
これは一見、ヨッシャヨッシャといいたいところですが、一方で複雑な気持ちも隠せません。各クラスの運用成績の動きは同調しており、それは相関性が高いことを表しています。
リスクコントロールの観点からは、むしろアセットクラスの間の相関はもう少し低くなってほしいです。
「とにかく成績は良いのだから素直に喜んでおけばいいじゃあないか」という楽観な人もいるかもしれませんが、そんな人達の中にはいざ相場が下落した際、保有するアセットクラスのほとんどが同時に沈んでも耐えられる人がどれだけいるでしょうか。
好調な相場が長続きすると、そんな声もかき消されそうですが、少しでも注意喚起をしておきたいものです。
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