景気によってふれてくる大学選び
(子どもの進路は好きに選ばせてあげたい。)
暑い夏の日の昼下がり。WATANKOは妻ミサトと一緒に次男が通う高校に個人面談に出向きました。
次男が通う高校は自宅から徒歩で15~16分のところにあるのですが、この猛暑の下で高校までたどり着くのも一苦労です。途中で私よりも先にバテてきた妻には、途中でジュースを買い与えて励ましながら(子どもみたい!)、なんとか高校に到着。担任、次男と我々夫婦で次男の大学進学について初めてのトークを交わしてきました。
■景気が悪いと理系が選ばれる
現在高校1年生の次男にとって、大学選びの前にまず来年から実施される文系コース・理系コースのどちらかを選択しなければなりません。そこで担任の先生から興味深い話を聞きました。
文系・理系の選択は、その時々の景気によってはっきり傾向がでる。景気が悪い時期は理系を選択する生徒の割合が増えるのだそうです。就職活動の際に少しでも有利になるようにというのが動機です。
一方で、ここ数年は好景気が続いてきたので文系を選択する生徒がだいぶ増えてきたとのこと。
WATANKOはその話を聞いて以前の長男の進路選びの時のことを想い出しました。
■リーマン・ショック後の大学選び
時に2012年頃。
日本経済は2009年に発生したリーマン・ショックから立ち直ろうとしつつも、その後のギリシャショックや東日本大震災などの影響をうけてしまい、なかなか明確な上昇志向がみられませんでした。
WATANKO家では当時、高校生になった長男に関する大学選びの話し合いを始めていた頃です。その頃WATANKOの長男が通っていた学習塾が年1~2回開催してきた進路説明会にて、不景気が続いてくると大学選びにも傾向が出てくることを聞いた記憶があります。
当時言われていことは、リーマン・ショック以降、不景気が続いてきたことが背景にあってか(2012年当時の)大学選びに次の3つの傾向が見られるとのこと。
①現役合格志向
②国公立大学志向
③地元志向
そこには大学浪人、学費が高い私立、仕送りの発生といったいずれもコスト負担増を回避する志向がはっきりと見られました。
なおこの時は学部選びにおいても実学系、手に職系といった専門職を目指す傾向がみられるといった話も聞いたことをおぼろげながら覚えています。
■好きな進路を選べばいいじゃあないか
WATANKOはこういった話を聞くにつけ、率直な気持ちとしては景気によって大学選びが左右される傾向があまりエスカレートしてほしくはないなあと感じます。
もしも子どもが同等の複数の大学の中から選ぶことができる状況にあれば、国公立か私立か、あるいは自宅から通学できるか否かという経済面からみた選択はあっても良いですが、学部選びにおいてまで景気に左右されるというのは如何なものか。
景気なんかどうでもいいから好きな学部を選べば良いし、その延長にある好きな進路を選べば良いじゃあない。それができるのも若いうちだけです。
こう書くと「無責任なことを言うな。就職できなかったらどうするのか。」という声が飛んできそうですが、そのようなことをいう方は大学とは100%、就職のための予備校だという意識なのでしょうかね。
たしかに選んだ学部、そしてのその先の進路によっては経済的にはあまり恵まれないケースもあるでしょう。そのような時に備えて親は子どもに節約や貯蓄の必要性、そして投資の意義を伝えることが大事であります。
たいていの人にとっては大学は一度きり、選ぶ学部もたった一つです。そんな一度しかない選択なのに、目の前の景気の良し悪しだけで文系か理系か、どの学部にするかを選ぶというのはどうも近視眼的な選択ではないかと感じるのはWATANKOだけでしょうか。
ちなみにちょっと皮肉ですが景気が良いから文系を選んでもよかろうと考えている親子がいたとしたら、そんな彼らには「景気がいずれ悪くなる時が来るからそれに備えて理系を選んだ方がいい」と逆張り進路選択を謹んでご推奨申しあげます。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
逆張り進路選択(笑)
さすが根っからの投資家ですね。
WATANKOさんに座布団一枚
投稿: kama | 2019年8月11日 (日) 22時06分
kamaさん
コメントありがとうございます。
この駄ブログは一応、投資ブログなので何かフックをかけたいと思いました・笑。
投稿: WATANKO | 2019年8月12日 (月) 06時32分