不動産投資家が賃貸駐車場の屋根にあがって修繕した話
千葉県では先日の台風15号がもたらした被害からの復旧に時間がかかっている様子が報じられています。停電、断水の被害をうけ、いまだ復旧途上にある方々におかれましてお見舞い申し上げます。
さて台風によるWATANKO家の所有不動産の被害はといえば、古くから保有する駐車場に木の枝が飛んできてトタン屋根に刺さり、屋根に穴が開いてしました。これは修繕していかねばなりません。
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■屋根の破損状態
さてまず、該当の駐車場の現場写真です。
屋根を上からみた写真が以下。赤丸で囲ったところが破損箇所です。
拡大するとこのようになります。
駐車場には5台分のスペースがありますが、老朽化が進んでいるため古くからの利用者以外には貸し出しておらず、現在の駐車台数は3台にとどまっています。それでも突き刺さった木の枝を除去して、空いた穴を深さがなければ雨水が入り込んでしまいます。
現場の状況をみると、わざわざ業者を呼んで修繕するほどの被害でもなさそうです。そこでWATANKO自身が修繕することにしました。
まず飛んできて突き刺さった木の枝の除去です。木の枝は突き刺さった先が一番太く、徐々に細い形状になっていますので、屋根の外側から内部へと木の枝を押し込む形で、枝を屋根から除去しました。
これが除去した木の枝です。よくみると枯れており、それゆえにもげやすくなっていたのか。本心ではこの木のオーナーに文句のひとつもいってやりたいところです。
そして木の枝を除去したあとのトタン屋根の様子です。開した口の周りのトタンをもとに戻すと結構目立たなくなりますが、雨漏りを防ぐほどではありません。やはり何かで塞がないといけません。
■まずは下から塞いでみる
ちょうど以前、実家の軒下のトタン屋根を修繕した際に余ったポリカーボネート波板とシーリング材がありましたので、これを使うことにしました。波板のサイズは偶然にも今回空いた穴をうめるのにちょうど良いサイズです。
古い実家の軒下などには波板がそこかしこに使われており、余ったポリカ波板がまた補修に利用できそうだと予想し、とっておいて正解でした。あ、こういう体験があると、つい余ったモノをため込む癖がつくのでほどほどにしておきたいですね。
そうこうしていると駐車場の向かいに住むおばあさんや、その隣の家に住んでおりこの駐車場を借りている一人であるおばあさん、その他何人かの見物人がぞろぞろ集まってきました。
皆、WATANKO家を知っている人たちです。ちょっと恥ずかしくもやな予感。
▼見物人たちのコメント
「あれ、〇〇ちゃんとこの息子かえ。子どもはふたりいたよね。」
・・・という感じ。
「はい、子どもは大学生と高校生です。」
・・・見世物ではないし、作業に集中したい。
さて修繕の方法ですが、本来はトタン屋根の上から周辺を綺麗にして波板をシーリング材で張り付けるのがベストです。しかいながら古いトタン屋根の強度は怪しく、大人が上に乗って大丈夫かどうかわかりません。古くなったトタン屋根なんて荷重に耐えきれなければクラッカーにみたいにあっという間に割れてしまいます。そうなるとトタン屋根の破損が広がるばかりだけでなく、上った人間も屋根を突き抜けて下に落下する危険もあります。
そこでまずは屋根の内側から波板を張り付けようと試みました。脚立をつかって内側から屋根に近づきつけてみましたが、これではシーリング材が乾くまでずっと下から支えていなければなりません。屋根の内側にある梁とトタン屋根の間に添え木をいれてみましたが、どうも波板をしっくりと固定できません。さらにトタン屋根の波板は年月が経って歪んできており、ポリカ波板と凹凸波の形状がピッタリとは一致しません。
▼見物人たちのコメント
「おおお、さすが〇〇大学は違うねえ。」
・・・出た大学は関係ないでしょ。もう30年も前の話です。
「ああ、やっぱり内側からではつかないよねえ。アハハ」
・・・こっちは結構必死なんですけど・汗。
■上からかぶせてみる
ついては内側から張り付けることは断念し、やはり屋根の上から張り付ける作戦に切り替えました。とはいえトタン屋根の強度がよくわからないので、屋根の梁に沿ってトタンの上をそろりそろりと移動して、修復箇所までなんとかたどり着き、シーリング材を四隅にタップリとつけたポリカ波板をそっとかぶせるのが精いっぱいです。本当は周辺の葉屑を覗いて綺麗にしてから張り付けたかったのですが、なにせトタン屋根がWATANKOの体重に耐え切れず、今にも破れそうなのであまり屋根の上に長居はできませんでした。
こんな仕上がりです。素人作業で画像をUPするのも恥ずかしいです。
なんとかポリカ波板をかぶせたあたりで気がつくと、見物人の大半が「お昼の準備をしなくちゃ」とあらかた退散していました。
飽きるのが早いおばあさん達です・・・。
■老朽化した駐車場の処分
この駐車場は山の斜面の一部を切り崩してブロックで囲み、地面はコンクリートを流し込んで固め、ブロック塀の上に丸太を梁としてのせて、さらにトタン屋根を被せた構造になっています。これはWATANKOの父が推定40年くらい前に自分で製作したものです。
足元が汚れず、雨風もしのげる造りなので駐車場としてはなかなか良い物件ではありました。近所には賃貸駐車場が少なくて借り手に困ることはほとんどなかった記憶があります。
かつて農家であったWATANKO家にとってはこの駐車場からの賃料収入もそれなりにありがたかったかもしれませんが、WATANKOが相続してから以降、年々、老朽化が進んできております。したがい賃料収入よりも、駐車場の何かが破損した際に、とめている車もしくは周辺への被害が発生するリスクの方を今やはるかに重要視しています。
よって常々この駐車場は処分してしまいたいと考えていましたが、今回の修繕でその意を一層強くしました。
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