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2019年7月30日 (火)

お金の運用は目的別だけでなく時間軸を加えて考えよう

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(お金に目的別のラベルはついていません)

会社にある管理部門の1つに資金部があります。会社の資金繰りや資金調達と運用を差配する部署です。

資金部では会社のお金の需要(出金)と供給(入金)のスケジュールを見ながら、必要な時に必要なだけの資金を手当てします。その一方で余剰な資金残高がある時には少しでも増やそうとして運用を行うことがあります。特に健全な企業であれば信用取引によって概して出金よりも入金が先行する資金繰りの手法を取るのが一般的です。つまり一時的にお金の余剰ができるのでこれを運用しない手はありません。

 

さて個人では当人自体が資金部の部長みたいなものであります。貴方の資金繰りは貴方自身が考えねばなりません。

 

■教育費

 

個人の資金繰りをライフプランに沿って見ていけば、自ずといつ、いくらのお金が必要になるかある程度予測できます。ライフプラン上に見える支出としては教育費、車の買い替え費用、住宅購入資金の頭金、親の介護費用、はたまた子供の卒業記念の家族旅行なんてのもあるかもしれませんね。

 

これら費用は発生の確度が高い、つまり必ずかかる費用とみなすのであれば資金の手当てを着実に行う必要があります。ではどうやって手当てするか。手堅く言えば「ひたすら貯金」ですし、もっと野心的に考えると「需要に対して少ない資金を元手にリスク金融商品で増やす」もあります。

 

例えば教育費を手当てするのに、リスク資産の運用はふさわしいのでしょうか。

 

「いやいや子どものために確実に必要になる資金だからリスク金融商品を用いて増やすなんてもっての他であり、全額貯金で賄うべきである」という貴方。

 

教育資金=絶対必要=資金は全て貯金で賄う。

 

ピンポイントで考えるとこの堅実な考えに賛同する人は多いのでしょうが、一歩下がって考えてみると資産運用全体の中で、教育費を捉えてみてもよいのではないでしょうか。

 

■お金にラベルはついていない

 

WATANKOの考えは、

 

1.収入から生活固定費を控除した後にのこる余裕資金をもって、とれるリスク許容量の範囲内でリスク金融商品の運用を行う。

2.教育費など必要な資金が生じた場合には、都度必要額を取り崩す。

 

以上です。

 

「ええっー、教育費に充てようと考えていた分が目減りしていたらどうするのか。」という質問が飛んでくるかもしれません。しかしながらそもそもお金には目的別にラベルが張られているわけではありません。資産運用全体の中で減った分があったとしても、それが教育費の分なのか、それ以外なのかは特定ができませんし、する意味もありません。

 

あえて目的別にお金を特定できると仮定した話にするならば、教育費の分が目減りしたら、他の目的のために運用しているお金の分から一時的にまわしてくれば良いのです。

 

人生のライフプランに沿っていけば必要なお金のタイミングはイベントごとに異なるでしょう。例えば「教育費+車の買い替え費用+住宅購入資金の頭金+親の介護費用+子供の卒業記念旅行」の合計15百万円がただちにかつ同時に必要となるわけではなく、それぞれ需要が生じるタイミングの違いがあるわけです。

個人の資金部長としては都度、運用成果を踏まえつつ、時にはリスク許容量を調整して、資金繰りを年単位で考えくのが本来のあるべき姿でありましょう。

 

教育費は絶対に欠かせない。だからといって子どもの大学進学費用を15年も前から預金オンリーで貯める必要は必ずしもありません。それは大学進学まで残り3年となっても同様です。3年では運用期間が短くて損がでることを恐れるならば、その場合は他の将来必要となる資金分からまわしてくればよいのです。もっとも繰り返しますが、このような発想はお金に目的別のラベルがついているという前提ですけれども。

お金の運用は目的別だけでなく、需要のタイミングが異なるという時間軸を加えて考え、資金繰りを年単位で柔軟に見直していくことが大事なのです。

 

■そもそもリスク金融商品による資産運用とは

 

そもそもリスクを全く取れない個人であれば「教育費をリスク金融商品の運用で賄うか」という発想はでてきません。この話はリスク金融商品を用いた資産運用を行う個人に説いています。

 

それでもって「教育費+車の買い替え費用+住宅購入資金の頭金+親の介護費用+子供の卒業記念旅行」のための必要資金額と資産運用できる元本額のバランスでもって、取ることができるリスク許容量の大きさが個人ごとに決まってきます。

 

長期投資で投資元本を増やす可能性が高いと信じて投資するのであれば、途中の資金需要に臆することなく、コツコツと運用を続ければよいのではないでしょうか。

もしも損することばかりを恐れるのであれば、そのような個人には定期預金オンリーの運用でもって心の安寧を保った方がよいでしょう。

2019年6月20日 (木)

上場している優良企業にもれなく投資できるインデックス投資

【6月19日終値ベース運用状況速報】

 

■投資元本(待機資金含む)

150,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

58,092千円

■損益率

38.7%

 

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(ちょっとDisられたくらいではメゲません。)

世の中いろんな投資手法を選択、実践している方がいますが、中にはアクティブ投資、とりわけ個別株投資派の方々がインデックス投資を批判する風景を時折見かけます。

なかでもインデックス投資は「投資すべきでない企業」「上場廃止がふさわしいクズ企業」にも投資してしまうことが欠点であるという主張。そのような企業が多く含まれていることから「半分腐った幕の内弁当」と揶揄されるインデックスもあります。​

 

上記のような指摘をうけてインデックス投資は「投資すべきでない企業」にも投資してしまうからその分はもったいないとか非効率だと思い始める方がいたとしたら、WATANKOはそのような方にこう伝えたいです。

インデックス投資には「投資すべきでない企業」にも自動的に投資してしまう面がありますが、これは裏を返せば「投資するに値する優良な企業」に対して漏れなく投資できることと同義なのです。

なかには個別株投資家が気がついてない、買い付けていない掘り出し物の企業だとしても、インデックス投資であればそれが上場している限り、漏らさず投資できます。

 

個別株投資家が「投資すべきでない企業」を除外する一方で投資に値する優良企業を選び損ねている状態と、インデックス投資家が投資に値しようがしまいが確実にそれら全部に投資をする状態とを比べてどちらのリターンが高いでしょうか。

 

そもそも個別株投資家が投資すべきと選んだ企業。投資すべきではないと決めつけた企業。それらはそれぞれ正しい判断なのでしょうか。(ここから先になると禅問答の領域への旅立ちです。)

 

世の中のある主張にはたいていは表面だけでなく裏面があるものです。とある人の主張の反対の面を想像することで、その人の主張を盲目的ではなく客観的にとらえることができるというものです。

そして自分は表面と裏面をそれぞれよく理解したうえで、どちらをより重視するか慌てずに考えたいものです。

 

 

 

 

2019年4月24日 (水)

長期投資家にとってGW10連休はスルーでいこう

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(草木燃ゆる5月GW)

いよいよGW10連休が近づいてまいりました。日本のビジネスマンにとって会社が10日間もお休みする事態などほとんど初めてのことではないでしょうか。

 

WATANKOはといえば、過去3年は所属していた部署の業務の都合により、GW休日の半分強は休日出勤しておりました。それが今年は部署を異動したので実に4年ぶりにGW休日を丸々休むことができます。

 

さてGWによって10日もの間、日本では株式相場における通常の売買ができない状態となります。世界のどこかで何かが起こり、それが海外の株式市場に大きな変動を引き起こすことがあったとしても、日本の個人投資家は指をくわえて眺めているほかありません。

 

世界の株式と為替の動きは10日間、一体どうなってしまうのか。それに対して個人投資家はどう備えたらよいのか。

 

GW突入前という期間限定の旬なこの命題に対して、巷ではああしよう、こうすべき等と指南する記事をよく見かけます。

 

「相場が下落した場合に備えて、キャッシュポジションを大目に持っておこう。」

「改元祝儀ふくめて相場が上昇する可能性があるから、今のうちに仕込んでおこう。」

このほかにも下落あるいは上昇に備えたもっともらしい様々な打ち手が紹介されております。

 

ですが長期投資家にとってはこのように巷で喧伝されている情報に振り回されないことが大事であります。

 

まずもってGWに世界の政治・経済にどんなことが起こり、それが世界の株式市場や為替相場にどのような影響を及ぼすことかは誰も正確に予想などはできません。そもそもこれはGWの10日間に限った話ではないのですが。

 

しがたって正確な予想が出来ない以上、それを前提とした打ち手をあらかじめ講じたとしても、想定通りの効果が発揮されるかわかりません。むしろ予想と逆のこと、予想外のことが起きることで却って打ち手がマイナスダメージを与えることにもなりかねません。

 

ことさらGWが近づいてきたからといって右往左往しても、報われない手間暇となにがしかのコストの無駄遣いに終わるだけであります。

 

長期投資家としては、ここは大いにスルー(見送り、放置、No Action)ということでいきましょう。

 

そのためには余計なメディア記事と触れることは避けた方が無難です。QUICK Money World

NIKKEI STYLE マネー研究所も見ない。SBI証券も楽天証券にもログインしない。日経新聞もキッパリ10日間読まない。

 

とまあ、これくらい経済情報を遮断しておきたいくらいです。

 

余談ですがWATANKOは昔、日曜日と月曜日の日経新聞は読む価値がないと考えていました。前日に経済や企業の動きがほとんどみられないので読むべき記事が乏しいからです。

 

このように書いている以上、WATANKOも4月末の運用状況の記事をUPした後は、GW中は相場や為替に関する情報からは自分を完全にシャットアウトする予定です。

 

それではこの駄ブログの記事はどうするかというと、車趣味の記事をUPする予定でいます。

 

それに冒頭、過去3年はGW休日の半分強は出勤していたと述べましたが、ちょうどその期間はNDロードスターを買った翌年からの3年間でもあり、これまで5月の極めて爽やかなオープンドライブの機会を大分損なってきました。

 

今年のGWはNDロードスター購入後、初めて5月の爽やかなオープンドライブを存分に満喫できそうであります。ヒャッハー!!

 

(あとがきにかえて)

 

妻ミサト「インデックス投資ネタが少なくて最近、更新をサボリ気味だったけど、5月のGW中は大丈夫そうね。でも自動車記事でどれだけPVが維持できるかしら。」

 

WATANKO「!!!」

 

2019年4月15日 (月)

退職金でリスク商品を買うことはお勧めしません

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(退職金は慎重に扱いましょう)

サラリーマンでリタイアを迎えた方が、インフレや医療費の負担増、年金の将来動向を心配しつつ、老後生活における家計対策として、退職金で資産運用を始めようとするケースをよく聞きます。

 

なかにはそのようなニーズを持つ人に対して、色々と高コストでリスクが大きい金融商品を勧める輩もいれば、そこまで酷くなくともアセットクラスを分散したポートフォリオを形成し、長期投資(年齢面からみて果たしてどれだけ「長期」となるか不透明ではありますが)に取り組むスタイルを勧める者もいることでしょう。

 

WATANKOはここでの主張は「退職金でリスク商品を買うことはお勧めしない」です。

 

リタイアするまでの間でのリスク商品による資産運用の経験の有無にかかわらず、退職金でリスク商品を買うことはお勧めしないです。

 

「有無にかかわらず」と述べた詳細理由について以下に表します。

 

1.リタイア前に資産運用を行ってきた場合

 

(1)資産運用がまずまず又はそれ以上の成果を達成できた方

 

当初立てた運用の目標の高低の違いはあるかもしれませんが、それなりに成果が出た方におかれましては退職金迄わざわざリスク商品の購入にあてる必要性は小さくなっていることでしょう。

 

また成果が出ても利確しておらず、評価益を抱えている状態であれば、今後の資産全体のリスクを下げるべく、退職金は安全資産で運用すべきでしょう。

 

言い換えますとリアイアすればその時点で退職金というまとまった多額の資金が一気に手に入るので、それをあらかじめ見越しておくことで、一方でリタイアまでは大きなリスクを遠慮なく取り続けることができるという見方であります。

 

(2)資産運用がうまくいかず目標が大きく未達であった方

 

残念なことにリスクを取りすぎ、それが具現化してしまった。あるいは損失確定ではないけれど、座視できない評価損を含んでしまっている方におかれましては、資産全体がリタイア時点よりも、この先下振れが更に加速することは避けねばなりません。

 

そこで退職金は今後の資産全体のリスクを下げるべく、(1)と同様に安全資産で運用すべきでしょう。今まで資産運用がうまくいかなかった方がリアイア後には一転してうまくいくなんて、確かな根拠でもない限り、普通は考えられません。

 

2.リアイア前に資産運用を行ってこなかった場合

 

そこにはいろいろな理由や事情があるにせよリタイアまでの期間、リスク商品を用いた資産運用を行ってこなかった方はどうでしょう。

 

リスク商品は買わずとも堅実な貯蓄を行ってきてそれなりに安全資産をお持ちの方であれば、退職金をことさらリスクに晒さなくともよいのではないでしょうか。

 

また貯蓄が不十分な方にとっては、退職金が資産全体に占めるウェイトが大きいため、資産運用にはますますもって慎重にならざるを得ません。

 

なお資産運用の経験が無い貴方が、それに着手しようとしたときに、そこにつけ込んで貴方に接近してくる輩はどこにでもいるものです。

 

気を付けましょう。今日もまた誰かがうまい話で高齢者を勧誘して老後資金を集めてドロンしたというニュースが流れてくるかもしれません。

 

3.そうはいっても老後資産が足りないという方へ

 

上記に対して「いやいややっぱり資産額全体が心許ないから、資産は取り崩して使いつつも、運用していきたい」というニーズを訴える方もいることでしょう。

 

そこには単なる定期取り崩し機能をつけてバカ高いコストを要求する毎月分配型投信が売れる風景がかつてありました。(昔ほどではなくとも現在でも結構見かける風景?)

 

しかし忘れずに頭に入れておくべきことは、運用対象となる資産のパイの大きさ自体は、取り崩しを続けるごとに小さくなります。つまりはそこから得られるリターン実額もまた段々減少していくことになります。

 

実際にはどれだけの実入りが期待できることでしょうか。

 

その一方で、多額の金額をリスクに晒していることにどこまで耐えられるでしょうか。一旦暴落が起きれば、回復まで時間がかかります。

 

4.3つの対策

 

「退職金を使った資産運用は避けろというならば、それでは老後資金が少なくて心配な我々はどうすればよいのか。」

 

最後はこの質問に行き着くことになるわけですが、ここでは3つの対策をあげておきます。

 

・・・といってもそのうち、2つは「就業の継続」と「倹約の徹底」であり、この駄ブログで今更、世紀の発見がごとく解説する必要はないでしょう。

 

3つ目の対策として、WATANKOがあげるのは「お金のかからない、身体を動かす趣味を持つこと」です。これは倹約を後押しするだけでなく、心身の健康に繋がることが期待できるからです。健康を維持すること=医療費の負担軽減に寄与します。

 

5.まとめ

 

完全リタイアした方にとって退職金は年金をのぞけば「最後に手に入るお金」であります。

 

その使い方は、その人の人生においてもっとも慎重にすべきであります。その慎重度からすれば現役時代に確保していた生活防衛資金の比ではありません。

 

少し残酷な言い方をすれば、あなたの資産形成という課題はその達成度の如何にかかわらずリタイアした時点で決着しているのです。資産形成とはリタイアするまでの期間が大事であり、その期間での頑張り次第で老後の家計の水準は概ね決まってしまうのです。

 

退職金をフル活用して、現役時代に実現できなかった資産を獲得しようとするのは、サッカーでいえば後半残り5分というタイミングで、3点差を覆して勝つことのような困難を表しています。選手は疲れている(運用を成功する確信的な手段はない)し、何より絶対的な時間が足りません。

 

退職金の使い方にはくれぐれも慎重になられんことをお勧めします。

 

関連記事

60歳を過ぎてデビューすべきは投資家でなくて節約家(2016/7/16

(続)60歳を過ぎてデビューすべきは投資家でなくて節約家(2016/7/18

 

 (あとがきにかえて)

 

妻ミサト「リタイアしたら退職金も出ることだし、飛鳥Ⅱで世界一周旅行でも行きましょう!」

 

WATANKO「この記事を100万回読んでください!」

2019年3月26日 (火)

定期預金と長期投資

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(巷で言われている「貯金感覚で投資」の話ではありません)


 時に西暦1970年代から1990年代初頭にかけて。


WATANKOが子どもの頃から社会人デビューする直前までの間、定期預金の金利は5%前後くらいでした。


WATANKOはお年玉などの臨時収入について、親からしきりに「預金しなさい」と言われ続けていた記憶があります。


銀行に預ければn年後にはお金が増える。今使わずに我慢すればお金が増える。もう耳にタコができるほどいわれてきました。


確かに増えるのは魅力的ですが、少年であったWATANKOには目の前にある欲しいものを買わずに我慢するほど忍耐力がありませんでした。


やがて高校生から以降、経済の仕組みを理解するようになってからは、定期預金の金利はインフレと歩調をあわせているのだと知ります。


「なんだ、n年後まで我慢して増やしたとしても、n年後の物価が上昇した世界ではお金の価値が減ることによって増やした分がチャラになるのか。ますます我慢して預金しても旨味がないな。やっぱり今使おう。」


企業の収益の総和である経済が発展して、労働者の賃金が増える。賃金が増えれば商品・サービスの需要が旺盛になり、供給を上回る。よって物価があがる。物価が上がれば企業の収益もあがり経済がさらに発展する。


そのような循環を繰り返す中、「どうせ収入もあがる(物価もあがる)のだから、貯めることなく使おう。(それが旺盛な需要)」とWATANKOのように考える人もいれば、将来物価が上がれば、それを見越して定期預金の金利は設定されるから安心して預金できる。やはり蓄えは重要だと堅実に考える人もいたことでしょう。


 


時は流れて西暦2000年代以降


今ではもうすっかり馴れっこになりましたが低金利が続きます。とくに近年は「超」低金利と言えるでしょう。物価もあがりません。商品・サービスの需要も供給も20世紀に比べれば停滞します。


その中にあって、それでもお金を増やしたいとなれば、元本保証の商品(間接金融)ではなく、企業に投資する株式(直接金融)が対象となります。企業の収益成長に裏打ちされた時価総額の伸長、その総和である資本主義社会全体の成長に賭けるわけです。


こうやって今昔(こんじゃく)を比べてみますと、どちらにおいてもお金を増やすことができる根底には「資本主義経済社会の長期的な成長」があることがわかります。


でも昔と違って今は高度経済成長の時代はとっくに終わり、経済の世界においては不確実性が高まる時代が続いています。そこには必ずしも経済学書どおりに世界経済がすすんではいかない現実があります。リスク(変動)だらけの世界が横たわっています。


そのような世界でお金を堅実に増やすためには、効率(リターンと換言してもよい)を追求するだけでなく、リスクを抑えることを抜きにしては考えられません。


WATANKOはたった一つの会社に勤め、限られた地域で不動産投資を行っています。これでは分散が効いていません。人的資本も固定資産も集中投資しているといえるでしょう。ですからこれらと組み合わせる第3の道としての証券投資は分散投資を取り入れて、自己の「集中投資」を希薄化しようとしています。


その意からすれば個別株はやっぱり買えねえなあ、という思考に帰着するのでありました。


 


 

2019年3月18日 (月)

損切りなんてストレス極まりない

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(損切りできる人はすごいです。自分には真似できません。)
WATANKOの知り合いの中には個別株投資が好きであり、これに熱中している者を何人か知っています。
中にはかなりの株好きもいて、来る日も来る日も株のことを考えているそうです。ですが投資の成績はあまり教えてはくれません。普段の身なりなどからあまりお金を持っているようには見えませんが、ハテ。
先日もそんな株好きから、かなりの金額を損切りした話を聞きました。するともうWATANKOのココロはとてもついていけない気持ちで一杯になりました。
損切りとはWTANNKOにとって、とてつもないアレルゲンであります。


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個別株投資におけるテクニックの一つに損切りがあります。

個別株投資ではこの損切りについて、どのくらい評価損が出たら見切って売却するかルールをはっきりと決めて、これを徹底して守る事を推奨する記事を見かけます。
「さあ、回復する見込みがない(と判断した)銘柄はさっさと処分して、手元に戻ってきた資金で次のもっと上がる(と想像する)銘柄を買い直そう!」
当事者である個人投資家は気持ちを切り換えてリセット、リスタート気分を高揚させます。
そのような前向き行動に水を指すようですみませんが、バイ&ホールド派のWATANKOから一つ指摘させていただきます。
「損切りは一見すると、ゼロスタートに見えますが。アナタ、すでに明らかな遅れをとってますよ。」


■損切りのあとはマイナスからのスタート


個人投資家は損切り後、今度はゼロスタートどころか、損切りで失った分、明らかにマイナスからのスタートです。500千円でも1,000千円でもその確定損を取り戻すところからまずは始めなければなりません。

ゼロから500千円を儲ける事が出来なかった人が、はたしてマイナス500千円から今度は1,000千円以上を設ける事ができると思い込むなんて、なんてすごいバイアスがかった思考なのでしょうか。
そして今回損切りした株を買った3カ月前の自分に対して、今の自分はどれだけ銘柄選びの実力がアップしたと自負できるのでしょうか。
損切りを繰り返すこと。それは過去の損失を出す前の自分からの借金をどんどん積み重ねる行為です。借金をいつ返す事ができるのか。いつ損益トントンに戻る事ができるのか。

■損切りと利食いを繰り返す世界に身を置きたくはない


また損切りだけでなく、一方で利食いをすることもあるでしょう。しかしながらいつまでも損切りをしては利食いをする。その繰り返しをやっていては同じ投資のステージをグルグルとただ回っているだけではないでしょうか。

これらの蓋然的な事実を十分に理解してもなお諦めずに個別株に手金を投じるならば、それが自分のお金である以上、もうそれはすっかり個人の自由です。
でもしつこいですが個別株の銘柄選び、売買を繰り返し損切りと利食いを果てしなく繰り返したのちに、投資の大団円を迎える事ができるなんて誰も保証はしません。
個別株を見ているとパチンコ好きを思い浮かべます。毎日毎日パチンコ屋に通う日々。勝つ日もあれば負ける日もある。やがて3,000日通った結果トータルでどれほどの稼ぎになったのでしょうか。儲けと損失を相殺して手元に残る手金は果たしていくらでしょうか。
・・・そしてパチンコ屋で3,000日過ごした時間を他の事に振り向けたらどんな人生が送れた事でしょうか。
WATANKOは投資自体は行うものの、損切りのストレスに耐える投資、日々売買を繰り返して投資にまみれる暮らしからは一番遠いところに身を置きたいものです。


関連記事

2019年3月 7日 (木)

銀行に行って投資信託を勧められたというよくある話

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(行くんじゃあ、なかった)

自治体の予算消化のための幹線道路の舗装工事と、売上ノルマ達成のための押し込み販売は、いつも年度末によく見られる光景です。

WATANKOも先日、その一コマに出くわしました。舗装工事のおかげで生じた渋滞と金融機関の投資信託の販売です。

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地元の銀行の若くて好感度が高い営業マン、錦織圭くん(仮名)からショートメールが入りました。「WATANKO様にご紹介したいお話がございます。」とのこと。

WATANKOは投資信託の勧誘か不動産物件に関する提案か、そのあたりかなと直感しました。

錦織君は以前、WATANKOがアパート建築の借入金を借り換えした時に担当してもらった営業マンでした。当時いろいろとテキパキと動いてくれて助かった記憶がありましたので、せめて話くらいは聞いてみるかと思い、メールをもらった日がたまたま早く帰宅する日だったので、夜にその銀行を訪ねました。

まず出迎えてくれたのは、入行2年目くらいの女性スタッフ、武井咲さん(仮名)小顔で丸顔、薄化粧で爽やかな印象です。

ああっ、息子たちがこんなお嬢さんを自宅に連れてきたなら、私もウキウキするんだけれどなぁと妄想を刹那飛ばしつつ、出されたお茶を飲みながら待つとやがて錦織君がやってきました。

2人揃ったところで、錦織君がゆっくりと慎重な口振りで切り出した話はというと‥‥

・・・やはり投資信託の勧誘でした!

■勧められた商品

錦織君と武井さんが勧めてきた投資信託は2つです。

一つ目はラップファンドで、債券の比率が高めの商品です。10数件のファンドを投資対象にしており、メインは先進国、中でも特に格付けの高い債券に投資するファンドです。
運用会社はピムコでしたが、あまりの興味の無さに商品名は早速忘れてしまいました。

ラップファンド自体はともかく、そのメインのファンドのベンチマークはなにかと聞いてみるとよくわかりませんとの回答です。パンフレットはもらわずじまいでしたので記憶の限りですが信託報酬は税抜1.5%、販売手数料は3月一杯までキャンペーン中でゼロだそうです。

もう一つはゴールドマンサックスの社債に投資するファンドです。販売手数料1.0%、信託報酬が0.5%。営業マンの説明では、投資先の社債はもともと固定クーポンが0.5%あり、この上に変動分のクーポンがこれまでの実績だと2%くらいあるとのことです。固定分は金融機関の取り分となり、変動分が個人の分とのこと。

以上、武井さんがテキパキとわかりやすく説明してくれました。

■錦織君のクリンチ

WATANKOは錦織君に対して、前述の借入金の借り換えの際に自分の与信アピールとしてネット証券で保有している投信の残高を開示したことがあります。したがい彼はWATANKOが買っている投資信託はインデックス投信ばかりであり、低コストにとてもこだわっていることを十分理解していたはずでした。

しかしながら会社の年度末の事情、はたまた同席する武井さんのノルマという事情があるのか、WATANKOに投資信託を勧めてきました。

「錦織さん、私がどんな投資信託を選好しているかはご存知でしょう。どちらも債券クラスの商品であり、こんなに高い信託報酬の商品には全く興味がありません。」

とそっけなく回答すると、

「WATANKOさん、そこをなんとかお願いします。うちも預金だけでは儲からないので助けてください。」

と段々と泣き落とし作戦、人情モードに切り替えてお願いを続けます。

同席した武井さんはというと、そこまで熱心な様子はうかがえず。すでにWATANKOには脈なしと見切りをつけたのか。錦織君が懇願する隣で固い表情のまま座っているだけでした。

■脱出

WATANKOはこのまま時間が経ってくると自分の心の中に錦織君に対するなにがしかの情でも湧いてきそうなので、このままではいかんと思い深呼吸をしてからゆっくりと話を切り上げし始めました。

「あのですね、錦織さん、先日の繰り返しになりますが、私が毎月買っている商品は信託報酬が最安値クラスで0.1%台です。ラップファンドに近いところで言えばバランスファンドがありますが、それも今買い付けるとしたら候補となる商品の信託報酬はやはり0.1%台です。」

「一つ目の債券をメインにしたラップファンドですが、債券は株式より期待リターンが低い一方、コストは1.5%とはあまりにも高いです。自分で低コストなインデックス投信を買えばこの商品のリターンをおそらく上回ることが簡単にできるでしょう。」

「二つめのゴールドマンサックスの社債に投資する商品ですが、こちらは金融機関が個人客にこのファンドを買わせて、自分たちは固定のクーポンを確実にいただき、リスクある部分は個人客に押し付けると言っているようなものです。こんな商品を一体誰が買うのですか。」

錦織君はWATANKOの遠慮ない言葉に対して、作り笑いを浮かべつつもがっかりした気配を漂わせてきました。それでも「そこをなんとかなりませんか」と食いついてきます。

WATANOは最後まですがる錦織君をどうにか振り切り、5分後にようやく銀行を退散しました。

■反省

WATANKOは自宅への帰路途中、反省をしました。

錦織君の話は、高コストな投資信託の勧誘であることはかなり予想できました。

しかしそれを予想できていながら、そのような買う気もない商品の説明を聞きに出向いてしまったことはお互いにとって時間の浪費でした。錦織君にはWATANKOに売り込む時間を別の見込み客にまわしてもらえばよかったと思います。無駄な営業をさせてしまいました。

また話を聞いているうちに、自分の信念を引っ込めてしまい、なんだか情が湧いてきそうになる可能性があったことも危険でした。これが対面販売の恐ろしさかもしれません。

金融機関には預金と借り入れ以外の用事でホイホイといくものではありません。

(あとがきにかえて)

まだまだ寒い冬空の中、落ち着いて思い出すと銀行で出されたお茶がとても美味しかったです。儲けの大きい投資信託を買ってくれる客には良いお茶を出していたのか、それとも自分が空腹だったから美味く感じたのか。

もう一度、金融機関から話を聞く機会を持てば確かめることができたかもしれません。

いや、それよりも自宅で妻が入れてくれるお茶で十分かな。

2019年1月22日 (火)

老後の資産取り崩しの記事について腹落ちした件

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(そのとおりだよ!)

前回、「雑誌記事の内容が全然腹落ちしない」という記事をとりあげましたが、今回はその真逆であり、「まさにそのとおり」とひざを打ちたくなるような記事を見かけましたでこれを紹介致します。

老後世代の「運用しながら取り崩す」資産運用のビークルとして長年、毎月分配型投信が勧められる記事を拝見してきましたが、WATANKOはこれに大変批判的であります。その理由を代弁したかような記事を見つけました。

関連記事

NIKKKEI STYLE マネー研究所
老後資金の投信、売却額は自ら決めろ 分配頼みはNG

上記記事では運用しながら一部の資金を引き出す場合、毎月分配型投信が適切なのかという質問に対して、

▼自分が必要とする生活費と毎月の分配額とが一致するとは限らない。

▼分配金は増減することもあるし、定率分配型も金額が変動するので不便である。

を理由に毎月分配型投信についてネガティブになっています。

ではどうすれば良いかというと、

★分配金が(ほぼ)出ない投信で運用して、必要な金額分だけを自分で一部売却する。

★ポートフォリオのリスク・リターンのバランスを崩さないために、年に1度、リバランス(資産配分の再調整)をしながら売却する。

とのことです。

■毎月分配型投信の難点

上記記事における指摘の他に毎月分配型投信には以下の難点もあります。

▼販売手数料がかかるものが多く、信託報酬も総じて高い。

▼アクティブ運用であるが、インデックス運用に劣後する商品が多い。

これは何も毎月分配型投信に限らずアクティブ投信全体にいえることでもありますが、コストが高くてリターンもヘナクソな商品を、資産運用で若手・中堅よりも失敗が許されない老後時期においてなぜわざわざ選ばなければならないのか。

なお毎月分配型投信については駄ブログでも何度か過去記事を書いていますので、併せて紹介致します。

関連記事

投資先には不変なものなど何一つない-毎月分配金型投信を理解しよう(2014/5/27)

懐かしさと愚かさと心細さと- 久しぶりの毎月分配型投信記事を読んで(2018/6/23)


■資産の取り崩し

本記事にかかれたようなことは以前、毎月分配型投信がとても人気があってもてはやされた頃には見かけることがなかった内容であったかもしれません。それがこうしてとりあげられるようになったとは投資の世相も少しは変わってきたということでしょう。

WATANKOは今回取り上げた記事についてとても腹落ちしました。

老後の資産運用とその取り崩しについては、「低コストな商品でリスクを抑えて運用しつつ、分配金で足りない分は運用残高から取り崩す。」につきますが、それに適したファンドが今後どんどん出てきてくれることを期待しています。

2019年1月16日 (水)

2019年の投資計画

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(2019年の積み立て投資と一括投資)

さて2019年のWATANKOの投資計画についての記事です。

■積み立て投資は基本方針を継続

基本方針は毎年と変わらず日本株式、先進国株式、新興国株式のアセットクラスを対象に、それぞれ投資待機資金から毎月積み立て投資を行います。

昨年からの変更点としてはここ数年、月額投資額を400千円としてきましたが、これを600千円に引き上げることにします。対象商品と積み立て金額は次のとおりです。

●日本株式
ニッセイ日経225インデックスファンド
特別口座 150千円/月(昨年は100千円/月)

2009年以降、ほぼずっと積み立て投資を行っている商品です。純資産、トラッキングエラー、その他コストに懸念なし。信託報酬は0.25%(税抜)と今や最安値のレベルではありませんが、SBIポイントで0.2%還元されるので、これを差し引くと0.05%となります。
この一点をもってこのファンドを買い続けております。

●先進国株式
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
特別口座 250千円/月(昨年は100千円/月)

いわずとしれた先進国株式インデックス投信のチャンピオン。最大のライバルであるeMAXIS Slim 先進国株式インデックスとは毎月の資金流入で激しい鍔迫り合いを続けています。ここ数カ月は勝っていますがこれからどうなるか。

●新興国株式
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
特別口座  200千円/月(昨年は100千円/月)

これも昨年から継続している商品です。他の多くの個人投資家と同様にWATANKOもまた、一度eMAXIS Slimに乗り換えてしまうと、もうそこからは離れないでしょう。

合計3クラスで600千円/月です。年間合計7,200千円。昨年の4,800千円/月と比較すると、1.5倍に増えることになります。

もしも2019年中に相場の下落が大きくなれば、積み立て購入額をさらに増加させます。上限は合計800千円/月を予定しています。

■一括投資は海外ETFを予定

さて一括投資の方はというと、昨年はVTIの収益分配金の再投資で160株、BND1,400株を一括購入しました。

今年はというと年内のどこかでまたVTIの収益分配金の再投資を行いつつ、不動産取引でまとまった資金を得るのでVTIまたはBNDの買い増しを検討していく予定です。投資規模は10,000千円前後を予定しています。

これは積み立て投資を主軸とするも、下落時に安値買いを増やすことで長期投資のモチベーションをさらに高めるためであります。安く買った商品が値上がりするまでじっくり待つわけであります。

ただし相場の底値など読む力なぞ持ち合わせていませんので、そこそこ安くなった時、または高いとは思えなくなったとき、が自分にとっても買い時であります。

それと一般NISAについては、2014年投資分を2018年12月末の時価評価でもって2019年分としてロールオーバーしています。その際に年間非課税投資枠1,200千円との差額は、追加の非課税投資枠となりますので、この分も追加投資します。金額はそれほど大きくはないので一括で済ませる予定です。


以上をまとめますと、以下です。

積み立て投資 600千円/月×12カ月=7,200千円

一括投資    10,000千円+数十万円

今年はここ数年に比べてもしも波乱の相場となれば、積み立て投資の効果がよくあらわれる年になるやもしれません。

ではさっそく1月分を投資すべく、SBI証券にログインするとしましょう。

2019年1月 4日 (金)

2019年のアセット・ロケーション-証券口座へのタマ込め完了

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(こちらのお金をあちらへと)

 

WATANKOは毎年、年末の休暇中の平日を利用して、複数の金融機関をまわって資金の整理と預け替えを行っています。アセット・アロケーションならぬ、いわゆるアセット・ロケーションの一種であります。

 

しかしながら2018年末は休暇に入った12月28日が土曜日であり、大晦日31日までに平日がありませんでした。したがって年があけて1月4日(金)(WATANKOの勤務先は休業日)にアセット・ロケーションの変更を行いました。

 

■余裕資金を証券口座へ投下

 

WATANKO家ではメガバンクの他に地元の地方銀行、信用金庫、農協、郵便局など複数の金融機関ごとに複数の口座を持っております。給与振り込みや不動産賃貸業の入出金、子供たちの学費や習い事の費用引き落としなど用途はバラバラであります。

 

なるべく整理統合したいのですが、手続きが煩雑であったり、先方の金融機関からの指定があったりと諸般の事情でなかなかすすみません。やむなく毎年、複数の金融機関をはしごせざるを得ません。

 

今回、これら各口座の資金の残高確認、この先1年間の必要金額の入金、余剰金の引き出しや預け替えなど一気に行いました。

 

最終的には不動産賃貸業の運転資金とリスク引当見合いの資金を十分に残したうえで、残った余裕資金を2019年の投資用資金としてSBI証券の口座に振り込みました。

 

これで投資資金というタマを込めることは完了です。あとは撃つだけです。

 

■余裕資金はじりじりと減る

 

WATANKOがインデックス投資に用いる年間資金の水準についてですが、インデックス投資を始めた当初に想定していた水準に対して、現在はその半分にとどまっています。10年単位で物事を計画しているとさすがにブレがあるのは否ませんが、この原因を分析すると次のとおりです。

 

1.不動産賃貸業の収入減

 

長年をかけて保有物件のリストラをすすめてきた結果、年間に得られる賃料総額が減ってきました。しかし問題含みの物件がほぼ一掃できたので、費用対効果ならぬ“手間対収入”のバランスは良好です。

 

2.生活固定費の高止まり

 

生活固定費は高止まりが続いています。その理由は何といっても長男が通う大学の学費+諸々費用、次男の塾代等を合わせるとWATANKO家の教育費は関連費用含めて年間2,500千円~3,000千円ほどかかっているためです。

 

現在、小さなお子さんを2~3人お持ちの30代~40代にかけての方々におかれましては、この怒涛のような資金需要への備えを計画的に行われんことを切に願います。

 

■まとめ

 

資産運用に充てる資金は収入の変化や病気・怪我、住居関連などの要因によって年ごとに結構変動します。ですから毎年XX万円を必ず投資しよう、意気込んでも、その決めた金額を長年に渡って投資にまわせるとは限りません。

 

WATANKOの年間投資額(含む待機資金)も年々変動してきました。

 

2008年 23,800千円
2009年  9,500千円
2010年  9,050千円
2011年  6,360千円
2012年  6,220千円
2013年  0
2014年 11,070千円
2015年  2,000千円
2016年  8,000千円
2017年 69,000千円
2018年  5,000千円

 

2013年はアベノミクスで相場上昇が始まった際に様子見で積み立て投資を止めていました。その分翌2014年にかなりの額を投資しています。2015年はロードスターを買ったので投資にまわす資金が減りました。2017年は遊休不動産の売却で得た資金で膨らんでいます、

 

このように凸凹がありながらも“継続一番”でもって投資を続けてきましたし、今後も同様です。

 

毎年、アセット・ロケーションを行う度に、貯まったお金のありがたみを感じるとともに、これを今までの元手資金に追加して、地道ながらも着実に増やしていこうという気持ちを増々強めています。

 

 

 

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