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2017年9月15日 (金)

商品そのものの御代にくらべて付帯サービスが高い楽天投信投資顧問の新商品

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(さっそくSBI証券も追随しますか?)

楽天投信投資顧問(以下、楽天)から海外ETFに投資する投資信託が2本設定されます。相互リンクさせていただいているアウターガイさんのブログ記事を拝見させていただきました。

参照記事
バリュートラスト|価値を生む・未来を託す・投資を歩く
楽天投信投資顧問がVT(全世界株式)・VTI(全米株式)相当の超低コストインデックスファンド2本を新規設定

●楽天・全世界株式インデックス・ファンド 信託報酬0.222%
投資対象:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

●楽天・全米株式インデックス・ファンド 信託報酬0.157%
投資対象:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)

海外ETF、なかでもバンガードのそれは経費率がとても低くて、もうそれだけでいつも投資対象の最右翼にあがってくる商品です。

しかしながら、海外ETFは、現行のネット証券サービス上では以下の制約があります。

1.自動で定期購入するサービスがない。
2.定額購入ができない。または大変面倒。
3.配当金支払いに伴う課税分だけ複利効果が薄れる。
4.配当金を自動再投資できるサービスがない。配当金を満額きっちり再投資できない。

よって資金の投入において非効率な面が生じる面が、低い経費率というメリットを相殺してしまうところが悩ましいです。

こういった海外ETFの非効率な面を解消する手立てとして、これに投資する国内公募の投資信託を設定する。すなわち国内公募投資信託という皮をかぶせることによって一般の個人投資家からみた海外ETFの煩わしさ、面倒臭さを解消するというアプローチがあります。

世の中タダ飯はありませんから、この場合、信託報酬は当然ながら海外ETFよりも高くなるわけです。元々の海外ETFとの差分については上記1~4の非効率な面を解消するための手間賃と捉えるほかありません。

そこで皆さんにおかれましては、この手間賃に対して、どれだけの信託報酬の上乗せを許容できるでしょうか。

WATANKOから見れば、許容できる信託報酬の上乗せは、投資対象のETFよりも低い水準が妥当であります。

考えてもみてください。大元の海外ETFの経費率、つまり商品そのものの御代よりも、それを提供するにあたっての付帯サービスにかかる対価の方が高いことに違和感がありませんでしょうか。WATANKOは2者間のコストバランスの悪さを感じせずにはいられません。

さて今回公表された楽天の2つの商品は、それぞれ信託報酬から投資対象となるETFの経費率を控除した差分、つまり付帯サービス代はおよそ0.11%程度であります。もとのETFの経費率がVTは0.11%、VTIが0.04%ですから、付帯サービスは同等か、あるいは遥かに高いコストを掛けることになります。

もしもWATANKOと同様のセンスをお持ちの紳士淑女の方であれば、この楽天の2商品は購入商品としてはちょっと躊躇してしまうのではないでしょうか。
 
さて、この種の新商品について他社も追随する傾向が出てくるものか。それはひとえに楽天の2商品を販売動向いかんによるかもしれません。

しかしそれよりも海外ETFの購入や換金における利便性を、もっと国内公募の投資信託に近づけてもらう方をWATANKOは望みます。

関連記事
ETFをラップしてインデックス投信として売り出すのはどうか(2014/9/3)

2017年9月 9日 (土)

あなたが自分の子どもにすすめるインデックスファンドは何ですか

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(僕の余裕資金で買うファンドを教えてよ)

先日、長男がインデックス投資に興味を持ち始めたことを紹介しました。当人とは追々、インデックス投資の詳しい説明と、実践することになった場合の色々なアドバイスを行う予定です。

関連記事

長男が資産運用を、インデックス投資を学び始めたよ(2017/9/4)

さて、お子さんをお持ちで、かつインデックス投資を実践されている世の中のお父さん、お母さんの皆様へ、もしも自分の子どもが成人して、インデックス投資を始めたいといった場合、どのようなインデックスファンドをおすすめしますか?

■大前提と選定すべき商品の特性

WATANKOの場合、自分自身ではなく、子どもにすすめるという視点に立った時に考えは次のとおりです。

まず当人が将来に渡って投資にどれだけ深く関心をもつかどうかわからないので、長期にわたって資産運用を続けてもらうためには手間がかかる方法は採らないこと。これが大前提です。そうなるとETFは選びにくく、投資信託が対象となるでしょう。その前提のもとに選定すべき商品の特性を考えると次のとおりです。

1.シンプルでわかりやすい内容の商品であること

これはインデックス投信であれば大半はクリアしている条件といえます。なおWATANKOの場合、この視点からいえば例えば為替ヘッジすら不要と考えます。海外資産とはそもそも為替の影響をうけるものであります。

2.複数の商品をまとめるスタイルはすすめない

また単一に商品であっても他の商品と組み合わせる必要度が高いものは避けます。例えばREITアセットクラスの商品は、これのみを資産運用のビークルとするのはちょっと亜流な気がしますし、何か他のクラスと組み合わせたくなるでしょう。

3.トレンドものではない定番商品であること

長期投資なので流行り廃りにとらわれず定番・鉄板の選択でいきたいものです。よってテーマものの投信を選ぶことなどはあり得ません。なおひょっとしたら今般話題になっている「米国株式に集中投資」というのもトレンドのひとつかもしれません。(米国株投資家の皆さん、定着したらゴメンナサイ、です。)

■今現在購入できる商品からのおすすめ

前述に従い、今現在購入できる商品からおすすめを選ぶとなると、大きく2つのカテゴリーのもとに挙げられます。

1.先進国株式インデックス投信

世界の株式時価総額の半分以上を占める先進国22か国の株式に分散投資するインデックス投信。単一のアセットクラスの商品のみを選ぶとすればこれしかありません。

一般的に考えれば子ども当人が働いて稼ぐ場が日本国内である可能性が高い事、定期預金や不動産など他に日本の資産を持つことを想定すれば、余裕資金を投じる金融商品は海外資産であることがバランスをとれた資産形成と言えるでしょう。

さらには将来、当人が資産運用にそれなりの興味を持ち、自分でポートフォリオを組んでみたいとした時に、おそらく欠かせないであろうアセットクラスでもあり、ハズレとならないものです。

それでは具体的な商品はなにかというと純資産、信託報酬からみて<購入・換金手数料無し>ニッセイ外国株式インデックスファンドが最有力候補です。あとは次点候補としては信託報酬の最安値追従型のeMAXIS Slim先進国株式インデックスですが、純資産の積み上がり具合が気になります。マザーファンドが十分な規模にあるため無用な心配かもしれませんが。

2.バランスファンド

2つ目の案はバランスファンドです。これ1本でおよそ4~8種類のアセットクラスに分散投資ができてリバランスいらず。信託報酬は単一のアセットクラスの商品にくらべてやや高い傾向がありますが、なかには単一の商品と同等水準の商品もあります。

ポートフォリオがオーダーメイドでないことと、固定されているために将来、変更したいと思った時に扱いづらい面がありますが、複数アセットクラスへの分散投資について手間いらずの点では非常に優れています。

具体的な商品となれば、純資産から見ればバランスファンド御三家であるセゾン・グローバル・バランスファンド、世界経済インデックスファンド、eMAXISバランス(8資産均等型)がお勧めです。おっとeMAXISであれば、同種商品で信託報酬の最安値追随型であるeMAXIS Slimバランスの方を選ぶべきでしょう。

3.その他(1と2の折衷)

先進国株式に特化する選択と、あくまで最初から幅広い対象に分散投資するスタイルと、どちらが良いか答えはまだ出ませんが、その中間的な存在として株式クラスを対象として地域分散する選択肢も注目に値します。

20代から長期投資をスタートさせるのであれば、長期的な成長を期待する株式クラスに特化した選択をすれば良い。その中にあって分散投資を徹底するとなれば、先進国以外の株式にも投資すべきという考え方です。

具体的には、先進国に加えて新興国にも分散投資する三井住友・DC全海外株式インデックスファンド(信託報酬0.25%<税抜、以降同じ>)や、さらに日本も対象に加えた商品としてステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが新規設定する全世界株式インデックス・ファンド(信託報酬0.48%)が挙げられます。

ただこれらの商品は純資産の伸長が気になりますし、特に後者はこれまで続いてきたローコスト革命からみれば、さらに信託報酬が低い同種商品が発売される可能性も予見されますので様子見といったところです。

■まとめ

将来、投資にどれだけ関心を持つか見えない自分の子どもに対して勧める資産運用のビークルは、手間がかからない、シンプルな商品、1本で済ませる、トレンドに流されないなどを条件とした場合、先進国株式インデックス投信かバランスファンドもしくはその折衷といった選択肢にたどり着きました。

WATANKOは今後、長男との対話を通じて、当人と二人三脚で納得ある投資信託選びを進めていく予定です。

2017年9月 7日 (木)

インデックス投信の信託報酬の引き下げが相次ぐ

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つみたてNISAのスタートが近づく中、対象商品としてアピールすべくiFreeシリーズやたわらシリーズが相次いで信託報酬を引き下げています。また、りそなアセットマネジメントもSmart-iという新しいインデックス投信シリーズを展開するなど新規参入組の動きもみられます。

その他にも様々な外国株式インデックスファドやバランスファンドが新規設定されるなど、インデックス投資業界?の動きはここ2カ月くらいで非常に活発化しました。

毎日のように信託報酬引き下げや新商品登場のニュースが飛び交っており、WATANKOもブログ記事を逐次UPしてフォローする暇もございません。

気が付けばMSCI-KOKUSAIに連動する先進国株式インデックス投信の信託報酬は0.2%(税抜、以降同じ)を下回るところ(iFree外国株式インデックス 信託報酬0.19%)も出てきました。

三井住友アセットマネジメント殿、三井住友・DC外国株式インデックスファンドS(信託報酬0.16%)をはやいとこ一般販売開始しないと、純資産拡大のチャンスを逃しますよ。

ニッセイアセットマネジメントはおそらく現在、「購入・換金手数料なしシリーズ」の信託報酬の引き下げの有無を検討中でしょうか。過去の事例に沿ってみれば10月頃にドーンと信託報酬を引き下げて、”投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017”でV4を狙うつもりなのか。

さらには三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズの信託報酬引き下げ追随も気になります。

インデックス投信のローコスト化は2010~2013年頃に一度停滞しましたが、今や多くの運用会社がローコストなインデックス投信を揃える時代となりました。各社シリーズの同種商品間での信託報酬の差はわずかであり、どれを選んでも他商品との大きなコスト差はありません。

インデックス投信の購入を誘因する要素のひとつには商品の低コスト化がありましたが、これについてはもうかなり充実したといえるのではないでしょうか。次なる低コスト化としては税制優遇の充実による税金費用の低減をWATANKOはあげておきたいです。

つみたてNISAもそのひとつでしょう。そういえば週末はつみたてNISAフェスティバル2017!WATANKOも出席します。多くの個人投資家の皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。

2017年7月15日 (土)

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス登場-eMAXISは再び新興国株式アセットで輝けるだろうか

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(逆襲のeMAXIS)

2015年夏から翌年にかけて始まった“投信ローコスト革命”を引き金に、その後も各社から信託報酬の最安値を更新するインデックス投信やバランスファンドが度々発売開始されてきました。

そんな中にあって、今回発売されるeMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、とても注目しています。

■MSCIエマージング・マーケット・インデックスを採用して信託報酬0.34%

なぜならベンチマークとしてMSCIエマージング・マーケット・インデックスを採用する新興国株式インデックス投信の中にあって従来商品と比較して、信託報酬の低さが抜きんでており、これは新興国株式アセットクラスのインデックス投信としては最低レベルにかなり使づいてきたのではないかと判断できるからです。

参照サイト
三菱UFJ国際投信株式会社
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』募集・設定について

上記によるとeMAXIS Slim 新興国株式インデックス(以降、Slim新興国株式)の信託法数は0.34%(税抜き、以降同じ)。それまで同種商品で最安値であったたわらノーロード新興国株式(信託報酬0.49%)のおよそ3分の2の水準です。

同じ信託報酬であるiFree 新興国株式インデックスが先に発売されておりますが、この投信は、eMAXISシリーズやたわらシリーズほか多くの新興国株式インデックス投信で採用されているMSCIエマージング・マーケット・インデックスとは異なるFTSE RAFIエマージングインデックスをベンチマークに用いています。

それが原因なのかiFree 新興国株式インデックスは、MSCIエマージング・マーケット・インデックスを採用する新興国株式のインデックス投信よりも実質コストが高く、パフォーマンスもまた劣るのではないかという見方があります。

以下のブログ記事がとても参考になります。

参照サイト
しんたろうのお金のはなし
大和投資信託「iFree 新興国株式インデックス」ってベンチマークが違うけど、どうなの? 


■新興国株式インデックス投信のコスト競争もまた大詰めを迎えるか

インデックス投資を実践する多くの個人投資家にとって、株式アセットクラスは自身のポートフォリオのメインを占めていることでしょう。そのため新商品の登場や信託報酬の引き下げについては大いに注目が集まります。

したがい株式アセットクラスについて、これまでの投信コスト革命によってインデックス投信の信託報酬の最安値水準は以下のとおりとなっています。

日本株式(日経225、TOPIX) 0.18%
先進国株式(MSCIコクサイインデックス) 0.2%

日本株式ですと、ベンチマークが同じ国内ETFの中で信託報酬最安値はMAXISトピックス0.078%、次いで上場インデックスファンドTOPIX0.088%があります。投信はETFと異なり、信託報酬の中に販売会社分が含まれているため高くなってしまいがちですが、国内ETFの水準にあと一歩近づけるかどうかというところまで来ました。

先進国株式では、MSCIコクサイインデックスをベンチマークとする国内・海外のETFは信託報酬0.25%となっており、こちらはインデックス投信の方が信託報酬が低いという逆転現象がすでに起きています。

もうこれで十分な気もしますが、DC専用の商品ですが信託報酬0.16%の三井住友・DC外国株式インデックスファンドSという、さらに頭一つ安価な国内のインデックス投信、そして先進国だけでなく新興国まで広範に投資してなお経費率0.11%と低廉なバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)をみるにつけ、あと一段安価にならないものかと思えます。

これらに対して新興国株式は、信託報酬の低減ペースがいまひとつ進んできませんでした。たわらノーロード新興国株式(信託報酬0.495%)は、WATANKOが積み立て投資している野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i)(信託報酬0.6%)よりも確かに安価ですが、保有商品を増やしてまで乗り換えて積み立て投資先に採用するほどのコスト差かというと、やや微妙でした。

そこへきて今回のSlim 新興国株式の登場です。信託報酬は0.34%と、野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i)に対して半分近くという低水準です。

またSlim新興国株式の信託報酬0.34%は、国内ETFの上場インデックスファンド海外新興国株式(1681)0.25%にかなり近づき、あと一歩というところまで来ています。

しかもこのeMAXIS Slimシリーズは他にもっと信託報酬が安い同種商品が出れば、その水準に追随して信託報酬を引き下げる方針であります。

となれば新興国株式アセットクラスの積み立て投資商品としてSlim 新興国株式に死角は見当たりません。

他社が新興国株式アセットクラスのインデックス投信でシェアを伸ばしたいと考えるのならば、早急に同じ信託報酬の同種商品を出さねばなりません。遅くなれば遅れるほどSlim新興国株式への資金流入が続き、気がつけば他社からみて追いつけない程にその差が開いてしまっているかもしれません。

(あとがきにかえて)

そういえば2009年にeMAXISシリースが登場した際には、ラインナップの中で信託報酬0.6%の新興国株式インデックスがとても魅力的でした。他の多くの個人投資家も同様に捉えていたのか、当時の“投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year”でも上位にランクインしていました。

しかしその後の投信コスト革命において、eMAXIS新興国株式インデックスは取り残されてすっかりオールドファッションな商品になってしまいました。

それが今回eMAIXS Slimシリーズとして見事復活、再登板です。同シリーズの信託報酬最安値水準を維持する方針のもと、eMAXIS新興国株式インデックスは往年の人気を再び取り戻すことができるでしょうか。

WATANKOは大いに注目しています。


2017年4月22日 (土)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)に今後注目

【4月21日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

76,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

34,863千円

■損益率

45.8%

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(どんどん”Slim”になっていくeMAXIS)

eMAXISシリーズと同種商品を、より安く提供する一物二価ファンド、eMAXIS Slimから基本4資産に続く第二弾として、8資産均等型のバランスファンドが設定されます。

三菱UFJ国際投信プレスリリース
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』募集・設定について

eMAXIS Slim バランス(以下、Slimバランス)は従来のeMAXIS8資産均等型(以下、従来バランス)と同じ内容ながら、信託報酬は従来バランスの0.5%(税抜、以降同じ)に対して半分以下である0.22%です。これは同種商品のiFree8資産バランスの0.23%をさらに下回り、同種商品の中では信託報酬が単独最安値となります。

もともとeMAXIS Slimシリーズは、他社の同種商品の中で最安値の信託報酬が出れば、それと同水準を維持することを商品コンセプトとして掲げていました。他社商品が信託報酬をX%まで引き下げれば、eMAXIS Slimmも同様に引き下げるということです。

ところが今回登場するSlimバランスでは同種の再安値であるiFreeの信託報酬をさらに0.01%下回るところまで引き下げてきました。これはちょっと意外でした。たしかにeMAXIS Slimのコンセプトは他社商品と「同等水準」となっており、同額とはしてはいません。他社の最安値をさらに下回ることは、「同等水準」の定義からはずれるものではなく、個人投資家からみれば歓迎であります。

これもWATANKOが駄ブログにて、他社を下回らなければ意味がないと訴えた成果でしょうか。(そんなはずはありませんね。)

さて、いまのところ複数のアセットクラスのインデックス連動を組み合わせたバランスファンドとしては8資産が最多であります。つまりSlimバランスは現在望み得るもっとも分散がなされているファンドであり、その中にあって信託報酬最安値の座につこうとしているわけであります。


昨年、大和証券投資信託委託からiFree8資産バランスが設定されたときには、ローコストなバランスファンドの決定版が出たかと話題にあがり、事実、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」ではトップ10入りを果たしました。

しかしながらiFree8資産バランスが設定されてから1年も経たないうちに、Slimバランスが発売されることでバランスファンドの勢力図がさらに塗り替えられそうです。まず従来バランスを積み立て購入していた個人投資家は、5月からはSlimバランスに積み立て先を変更するでしょう。世界経済バランスファンドをはじめとする他のバランスファンドの資金流入はどうなるでしょうか。果たして駆逐されてしまうでしょうか。

WATANKOは6カ月後に主要なバランスファンドについて資金流出量を比較する予定です。

(あとがきにかえて)

WATANKOはリタイアと同時に、自分のお金の一部を時間をかけて子ども達に贈与する予定です。さらにそのお金をつかい子どもには投資の経験を積ませたいです。その際に子ども達はどのような商品を選ぶべきか。

WATANKOの推奨は、当然ながらインデックスファンドなのですが、子ども達が投資にあまり興味をもたない展開を想定して、リバランスいらずのバランスファンドを特に勧める予定です。

WATANKOが投資を始めた頃には、その最有力候補はセゾン・バンガード・バランスファンドでありました。純資産の規模だけでみれば、その地位は今も揺るぎません。

しかし一方でこれだけローコストで分散が効いたバランスファンドがひしめくようになると大いに迷ってしまいます。

これからしばらく時間をかけて、色々な面からみて総合的に判断したいものです。


関連記事
eMAXIS Slim登場-業界へのインパクトはいかに(2016/2/11)

2017年4月 1日 (土)

<追記あり>【速報】個人投資家による分散運用ファンド(愛称:とうしフレンズ)新規設定のお知らせ

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(わー、まーってたよー)

新規設定されたファンド情報といえば、相互リンクさせていただいていますアウターガイさんのブログから入手することが多いWATANKOですが、新年度を向かえて新規一転、この駄ブログからも速報性あるファンド情報記事をお届けします。

その第一弾として、複数の大手運用会社が共同してひそかに企画中の新規ファンド情報を入手しました。

そのファンドとは複数の個人投資家に分散して運用・販売を委託する斬新なファンドです。

名づけて「個人投資家分散運用ファンド(愛称:とうしフレンズ)」です。

■「個人投資家分散運用ファンド(愛称:とうしフレンズ)」

1)設定日:2017年4月1日

2)投資対象:制限なし

3)運用期間:無制限

4)運用方針:様々な投資手法を採用する個人投資家複数をファンドマネージャーとして起用する。日本および海外のアセットクラスに対して、各々が得意とする投資方法により、トータルとしてベンチマークを上回る運用を目指す。

5)ベンチマーク:国内資産分:ひぷみ投信、海外資産分:バークジャー・ハサウェイ

6)信託報酬:0.10%

7)販売手数料:なし

8)申込み方法:各個人投資家のブログにあるリンク先から

いよいよ個人投資家にとって本当に有益となるファンドが、個人投資家自身の手によって運用される時代が来たわけです。今後の展開に大いに注目です。

なお、今回とりいそぎ入手した情報は以上ですが、引き続き情報が入り次第、お知らせする予定です。

わー、たーのしー!

【追記】

もうお察しのとおりかと思いますが、本記事は4月1日恒例のエイプリール・フールネタであります。

タイトルロゴの元ネタである「けものフレンズ」は、WATANKOは今のところ観たことはありませんが、この冬にとても話題になったアニメ番組だそうです。

けものフレンズ プロジェクト 公式サイト

直接観たことがない番組でもSNSでその人気ぶりがよくわかりましたので、今回パクらせていただきました。

ありがとう!ジャパリパーク!

2017年2月15日 (水)

投信のコストの見える化がすすむというお話

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(その投信、おいくら万円?)

その昔、そうですね30年くらい前です。自動車のセールスポイントといえば、エンジンの馬力、豪華な装備、斬新なデザインなどでした。その一方で安全性能はセールスポイントとしては弱く、安全性能でもって自動車のモデルを選ぶ人はあまりいませんでした。

ところが海外の自動車市場における安全意識の高まりの影響を受けて、自動車輸出大国である日本でも1990年代になると安全を高めるための装備や仕様を備えたモデルが増えてきました。

時は流れて今や、安全は環境とならんで立派なセールスポイントとなっています。

今まで見向きもされなかった商品特性が、時代の潮流とともに注目され、立派なセールポイントに変わる。

投資信託のそれは“コスト”でありましょうか。

日本経済新聞2017/2/15付け
投信に「見える化」の波 ネット証券、手数料と成績を一目で

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カブドットコム証券は2月下旬から、投信の残高に応じた管理手数料(信託報酬)が運用成績をどれだけ押し下げているかを自社のサイトで開示する。SBI証券も同様の開示を検討中で、昨年10月の保険手数料の開示を皮切りに、金融商品の「見える化」の波が投信にも押し寄せてきた。

投信の損益をみるには分配金と投信価格の変動から算出される通算損益(トータルリターン)という指標が使われることが多い。ただ、同指標は金融機関が受け取る管理手数料をあらかじめ差し引いて表記される。投資家にとっては手数料が運用成績に与える影響が把握しづらいとの指摘があった。

 カブコムは販売している約1000本の投信について、手数料によってどれだけ運用成績が変化するかをグラフで示し運用コストが一目で分かるようにする。投資家が資産形成に適した商品を選ぶには「購入前に正確なコストを把握することが欠かせない」(斎藤正勝社長)との考えからだ。


金融商品はお金を増やすために売買・保有されるものです。したがい売買や保有にかかるコストの存在は本来の目的を損なうものですが、世の中にタダの商品・サービスはあり得ません。ならば金融商品については、その目的とは真逆の存在であるコストについて他の消費財よりも遥かに敏感になる必要があります。

とここまで書いて、駄ブログの関連記事を思い出しました。

関連記事
自分の資産運用のコストを「みえる化」してみる(2015/3/7)

上記記事の後半にてWATANKOはこう書いています。

●投資信託のコストは通常、日々において天引きされており、保有者は自分の保有商品についてコスト控除後の資産残高を眺めている状態です。それゆえにコストのインパクトがピンとこないでしょう。

●投信のコストについて基準価額からの天引きではなく、別途月々(あるいは半年ごと、1年ごと)に運用会社から請求される仕組みになっていれば、保有者もその投信の保有にあたって一体どれだけのコストを負担しているのかを実感できるのではないでしょうか。

金融商品にかかるコストを別途請求される形になれば、購入・保有者はコストにもっと敏感になるといういかにも万年素人個人投資家らしい提案でした。

この提案に対して、上述の日経新聞の記事ではコストの別途請求とはいかないまでも、ネット証券がコストをいかにわかりやすく可視化(見える化)しようとする取り組みを始めているかが伝わってきます。

以前までなら投信を評価する指標の代表格としては利回りが用いられてきました。今でもそれは変わっておらず、中には「分配金利回り」という利回りなどとは到底呼ぶに値しないまやかしの指標までもが用いられるくらいです。

しかし新聞記事からは、ここにきて「コスト」が投信選びにおける重要な商品特性として徐々に認識されてきているという世の流れが見えてくるようです。


「安全」はかつて自動車の売り物にはなりませんでしたが、今では立派なセールスポイントです。それと同じように投資信託においては「コスト」が段々と注目されてきました。

あと数年もしたら、投信のコストの見える化は一体どこまで進むのか。そして個人投資家の投信選びはどう変わっていくのか。

その進化のスピードは測り知れませんが、まちがいなく将来の個人投資家にとってプラスに働くことでしょう。

2017年2月11日 (土)

eMAXIS Slim登場-業界へのインパクトはいかに

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(”Slim”よりも”Light”の方がふさわしいと思うのですが。)

三菱UFJ国際投信(以下、三菱)がeMAXISの信託報酬を引き下げるという新聞報道についてWATANKOは前回とりあげて記事にしました。

4つのファンドで信託報酬を業界最安値にそろえる。他社が信託報酬をさらに引き下げればそれに連動して引き下げる。それを聞いてWATANKOは三菱もいよいよコスト競争に乗り出したかとその動向に注目しておりました。

そこへきて早速昨日、三菱からプレスリリースがありました。

三菱UFJ国際投信プレスリリース
インデックスファンド『eMAXISシリーズ』に、業界最低水準の運用コストをめざす新たな仲間、『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』を追加

プレスリリースによると既存のeMAXISシリーズ(以下、既存シリーズ)とは別に、eMAXIS Slim(以下、Slim)と称するアナザーシリーズをスタートさせるとのこと。

他社の類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、業界最低水準を目指し続けるとのことです。(ただし保証はせず。他社が引き下げを行った場合、業界最低水準ではない期間が存在する。)

■既存シリーズの信託報酬が下がらなかったのは残念

まず既存シリーズの保有者の立場からいわせてもらえば、今回信託報酬が下がらなかったこと自体は残念でありました。販売チャネルが多岐に渡る既存シリーズについて、三菱は各販売会社との調整がどうにも進まなかったのでしょう。

そしてSlimの登場は、すなわち既存シリ-ズの信託報酬は引き下げしないことを意味しています。既存シリーズは今後もコスト競争力が劣後したままのインデックス投信であると自らでレッテルを貼ってしまったわけです。

しかし坊主(信託報酬が高い既存シリーズ)憎けりゃ袈裟(Slim)まで憎いとするのは無体な話です。ここでは頭を冷やしてあくまで2つを別のものとして、個別に是々非々を考えるべきでしょう。

■Slimがもたらす業界へのインパクトはいかに

さて今回登場のSlimですが、信託報酬の最安値を打ち出してきた他社に対して、同水準に引き下げることを告知しています。つまりSlimを購入して保有し続ければ、信託報酬はいつも一番安い他社商品と同じで安心というわけです。これがインデックス投信の今後のコスト競争にどれ程の影響をもたらすのか。

引き下げが行われたら、以降Slimに資金がどんどん流入するのか。他社はこれまでと同様に信託報酬の引き下げ競争を展開し続けるのか。

Slimは今後のインデックス投信のコスト競争の中でキーファンドとして注目され続けるのか。それとも個人投資家の関心はサッパリで純資産が伸びず、インデックス投信の中で泡沫商品のひとつにとどまるのか。

(あとがきにかえて)

eMAXISの信託報酬の引き下げ報道。そして三菱からのプレスリリース。これらが伝えられるたびに投信ブロガーやツイッタラーの皆さん方の間で大いに取り上げられ、様々な解釈と意見が飛び交いました。

各位のブログ記事やツイッターのTLを束ねただけで、「内容を同一とする既存のファンドと新規ファンドの関係と運用会社のモラル、業界に与える影響」に関するパワポ30枚のプレゼン資料にでもなりそうな質と量でした。

WATANKOもまた皆さんの意見・見識を大いに参考とさせていただきました。ありがとうございます。

2017年2月 9日 (木)

eMAXISが4つの商品で信託報酬を業界最低へ連動させる-今後のマーケティングに注目

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(2017年はeMAXISの年?)

日本経済新聞2017/2/8
三菱UFJ国際投信、投信手数料「常に業界最低」に

(閲覧には会員登録が必要です。)

記事によると三菱UFJ国際投信(以下、三菱)はeMAIXSシリーズのうち国内外の株式、債券の4本で信託報酬を業界最低とする方針を固めたそうです。しかもライバル各社が対抗して手数料を下げても、連動して「常に最低」を実現するとのこと。

ただ単に信託報酬を引き下げるのではなく、他社のパッシブ投信が最安値を打ち出せば、それに連動して同水準に引き下げるところが最大の注目点です。

■eMAXISもコスト競争に参戦

信託報酬を引き下げてきている他社のインデックス投信シリーズに対して、これまで三菱はeMAXISのラインナップを拡充させる方向で対抗しようとしてきました。

しかしラインナップを増やせば増やすほど、それらは所詮キワモノばかりで購入する個人投資家は限られてしまいます。その結果、eMAXISシリーズ31本中、純資産が30億円未満の商品が17本と過半数の商品で資金流入が伸び悩む状況でした。(2017年2月8日現在)

一方で、三菱もコスト競争に無関心一辺倒だったわけではなく、受益者還元型と称する信託報酬の低減を打ち出していました。しかしこのマーケティングは、我々売り手がたくさん儲かったあかつきには、少し還元しますよといわんばかりに、顧客にとって「少なすぎる、遅すぎる」仕組みでありました。

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eMAXISシリーズの“受益者還元型”信託報酬制度は、やはり「少なすぎる、遅すぎる」

ところがここへきてついに三菱はコスト競争に本格参戦する意を固めたようです。それもワンショットの引き下げではなく、業界最低の信託報酬を設定する他社に連動するという結構ダイナミックな動きです。いままでの姿勢に比べれば大胆に舵を切りました。

■それでも厳しいシェア拡大

それではeMAXISシリーズはこのマーケティングによって息を吹き返して資金流入のスピードを加速させることができるでしょうか。

WATANKOは楽観視はできないとみています。たしかにこの連動型の信託報酬の低減によって、eMAXISのコスト競争力は復活するでしょう。しかしそれは他社と同じ水準というだけで、決して凌駕するものではありません。

いままでeMAXISの商品を保有していた個人投資家であれば、信託報酬が最安値水準になることでわざわざeMAXISからニッセイ、たわらへ商品の買い替えをする動きは止まるかもしれません。

しかしそれでは、例えば<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドを毎月積み立て購入していた個人投資家が、これを機にeMAXIS先進国株式インデックスに乗り換えるでしょうか。

信託報酬が同じであればわざわざ三菱に義理でもなければ、そうそう商品を切り替えるインセンティブは働かないでしょう。とくに今までeMAXIS先進国株式インデックスを購入していない個人投資家であれば、わざわざ同じ信託報酬の商品の保有数を増やす意義はありません。

三菱が本当にとるべきマーケティングは、業界最低の水準に追随していくのではなく、常にこれを上回って業界トップの単独最安値を維持することです。

■同質的な商品・サービスの競争は甘くない

ビジネスのシーンでは、品質が同等であれば他社より安い見積金額を提示したところが仕事を受注するのがあたりまえです。お客の担当とねんごろになって他社の見積金額をこっそり教えてもらえれば営業活動としては十分上等でありますが、肝心なのは仕事を受注するためには他社の見積金額と同額では、お客が自社に発注する理由とは成りえず、他社の金額のその下をくぐった金額を提示する必要があります。

三菱はひょっとして、eMAXISがニッセイやたわらと「同じ」信託報酬にすれば、再び資金流入が増えるだろうと踏んでいるとしたらちょっと甘いのではないでしょうか。

コスト競争でいまやかなり後塵を拝しているeMAXISがふたたび資金流入のシェアを伸ばそうとするならば、ニッセイやたわらと「同じ」では不十分であり、それらを「下回る」信託報酬が必要です。

他社が業界最安値の信託報酬を打ち出してくれば、これに常に連動してさらに0.01%でも下回る信託報酬の引き下げを行う。いまの激しいコスト競争の世界ではこれくらいやらないと資金流入は思ったようにはすすまないでしょう。

■金融機関の横並びのプライドと限界

同質的な商品を取り扱う金融機関は他社と同じものを取りそろえる意識が昔から強く、他社にあるラインナップと同じものを自社にも揃えたがります。そこには「他社が揃えることができるのに、ウチに揃えられなのはおかしい」といわんばかりのプライドがあります。

しかしそうして他社に横並びで商品・サービスを揃えることができたとしても、他社の商品を凌駕するところまではなかなか踏み込んでいきません。それは時には値段の叩き合いを回避する賢い選択肢かもしれませんが、一方で前例、実績がないことにはなかなか一番手として踏み出しにくい金融機関の限界もまた表しています。

■まとめ

三菱はようやく重い腰をあげてeMAXISのコスト競争力の強化にのり出してきました。

「投信ブロガーが選ぶ!Funds of the Year 2016」の受賞の挨拶にてニッセイアセットマネジメントが信託報酬を引き下げるために販売会社、信託銀行の協力がないと難しいという苦労を説明されていました。それは三菱とて同様でしょう。

しかしながら何も前人未到の世界最先端技術を駆使した革新的な商品を提供してくれといっているわけではありません。

我々のリクエストは、運用会社に対して利害関係者との調整によって実現できるマーケティングをきちんとやってくださいということであります。

さあ、三菱についてこれからも注目していきましょう。

2016年11月27日 (日)

ニッセイ外国株式インデックスファンドの下方乖離が起きたから、あなたは積み立て商品を変更しますか

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(まだ、そんなに悩まなくてもよいでは)


<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(以下、ニッセイ外国株式)にて11月上旬におきた下方乖離の問題について、少しだけふれておきます。

この問題は多くの個人投資家ブログでとりあげられてきました。ネタ枯れしやすい11月において、ちょうどタイムリーな話題であったかもしれません。

■ブログ記事からみた下方乖離の問題における意見

皆さんのブログ記事の内容を括ってみると、だいたい次の意見に集約されます。

▼なぜ下方乖離が起きてしまったのか。その時の運用会社のオペレーションを紐解く。

▼今回の下方乖離自体を重く見ており、運用会社の責任を問いたい。

▼下方乖離に関する臨時レポートを発信した運用会社の姿勢をどう捉えるか。

▼運用会社の過去のトラッキングエラーも含めて取り上げ、この商品は今後の購入・保有を控えるべきだ。

今回の下方乖離の問題をどの程度深刻に受け止めているのか。この商品を資産運用のビークルとして利用中であるならば、その方針を今後変更するのか否か。個人投資家各人の判断はまちまちでありましょう。

■ニッセイ外国株式に×(バツ)をつける前に

個人投資家の皆さんの中にはこの問題を契機としてニッセイ外国株式の売却や購入停止を決断する方もでてくるかもしれませんが、その前にWATANAKOからいくつか進言させていただくとすれば次のとおりです。

(1)今後の乖離発生の頻度はどうか

ニッセイ外国株式において今回のような乖離は今後も頻発することなのか。それともたまたま起きたことなのか。それによってニッセイ外国株式の購入・保有の是非が変わってくるでしょう。言うまでもありませんが頻発すればニッセイ外国株式のインデックス投信としての品質は劣後していることになり購入・保有には難ありです。

ただ現時点でそれを定量的に判別できる人がいたとしたら、是非ともその内容を拝聴したいものです。


(2)上方乖離でも同様に騒いだのか

今回は下方乖離(=インデックスよりもリターンが損なわれた)でしたが、果たしてこれが上方乖離ですとこれだけの騒ぎになったでしょうか。購入・保有の是非論まで話が行き着いたでしょうか。

あなたが今回もしも「損をしたがゆえに騒いでいる(=超過リターンなら責めない)」としたならば、その場合、インデックスファンドについてもう少し理解を深める必要があります。

(3)他社での発生リスクはどうみるか

ニッセイ外国株式でおきたことが、今後たわらやiFreeではおきないのでしょうか。どの商品でも等しく起こりえるのであれば、今回の騒動を契機に他の商品(それはニッセイ外国株式よりも信託報酬が高い)に乗り換えても、それは対策とはちっとも言えません。

さて、これらを総合してみて、それでもあなたはニッセイ外国株式に今この時点で×(バツ)をつけるのでしょうか。

■各社商品による競争環境が望ましい

しっかりと分析されているブログ記事をいくつか読ませていただいた限りでの判断ですが、WATANKOは今回の下方乖離は、たまたまやらかしてしまった事態だったとみています。それゆえに積み立て投資商品をニッセイ外国株式から、ただちに他の商品に切り替えるつもりは今のところありません。

しかし一方で今回改めて感じたことは、商品の競合においては、各社の商品が常に僅差でひしめき合うような状況が顧客にとって最も利益があるということです。

ニッセイが起こしたアクシデントに乗じて拮抗する競合商品が取って代わり、個人投資家の支持がそちらに急速に流れるといったような競合状態が個人投資家にとって望まれます。

WATANKOはしっかりと継続的なマーケティングを行い、信託報酬最安値の座を守り続けているニッセイを高く評価します。しかし一方でニッセイにガッツリ競合する運用会社の登場も待ち望んでいます。競争環境が作用することで商品・サービスの向上はどんどん進んでいき、それは益々個人投資家にとって望ましい状態となるからです。

たわら、iFree、三井住友DCなどニッセイに競合する商品はいくつかありますが、資金流入ではニッセイに大きく水をあけられており、ニッセイとの間で支持が拮抗しているとは言い難いです。これら各シリーズの今後展開に期待したいところですね。

ニッセイ側もまた、油断しているとトップの座を奪われかねないとなれば、今回のような問題に今後も注意することでしょう。

そういえばたわらは信託報酬の引き下げを検討していると聞きました。敵失ある今が絶好のタイミングではないでしょうか。

アセットマネジメントOne株式会社 御中

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