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2017年8月15日 (火)

【お盆記事Refrain④】介護にかかる支出についてのアドバイス

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(老親、そして自分もいつか、ここに還る時が来ます。)


さて、お盆にまつわる過去記事の紹介、第4回目は老親の介護がテーマです。

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ココログのアクセス解析機能によると、この駄ブログへ来訪いただく方の7割近くが30代以下であり、ご両親がまだまだお元気な方が多いことでしょう。

しかしそうした30代の方々にとってもやがては40代、50代を迎えると、高齢となったご両親の介護に直面することになるでしょう。WATANKOの両親はすでに他界しましたが、そこにいたるまでには色々と介護エピソードがありました。また周囲の親類や知人にも同様に親の介護にかかわってきた事例をいくつかみてきました。サンプルとしてはn=10といったところです。

それをもとにこれまで介護関係の記事を以下の通り書いてきました。

関連記事

介護費用の見積り

(続)介護費用の見積り

親の介護と終末にかけるお金

(続)親の介護と終末にかけるお金

なぜ投資ブログで介護の記事を書くかというと、個人投資家にとって投資とは家計と表裏一体であり、その家計に大きな影響を与える支出として住宅、教育、保険などと並んで介護があるからです。

そこで30代以下の皆様が将来、ご両親の介護問題に直面するときのために、WATANKOから上記関連記事で触れたこと以外で、介護関連の支出についてささやかながらアドバイスをいくつか記したいと思います。

1.すぐ使える現金を手元におく

例えば突然入院することになった際に保証金10万円を求められたりします。入院に当たってのただちにまとまった物品購入が必要になります。入院以外でもなにがしかのまとまった費用がかかるなど不測の事態があります。自分が仕事で急には出向けないときに家族に代行してもらう際にも現金が必要です。

ともかくも介護問題が勃発すると色々こまごまとやることが同時発生しがちです。当座のお金を手元においておくことくらいは普段からやっておくべきでしょう。

2.物品や設備は慎重に

2階への階段に手すりをつけたものの、そもそも2階にあがらなくなった。手押し車を買ったものの足腰が悪くてほとんど使っていないという話をよく聞きまます。なかには古い家の入り口に段差対策として階段を作り直したりやスロープをつけたけれど、すぐに認知症が進んで徘徊するようになり、自立歩行の補助どころか四六時中の監視が必要になったなどの例もあります。

介護関連の物品や設備は役にたたなくなってもほかに転用が効かないものが殆どです。親が少しでも楽な生活が出来るようにと先回りして色々と買い揃えたり、住居の手直しをしても空回りすることがしばしばあります。

3.介護サービスはどんどん使おう

一方でヘルパーによる家事手伝い、デイサービスやショートステイは予算面の制約もあるかもしれませんが積極的に使いましょう。あなたをふくめ介護に関わる人たちの疲弊を緩和するためにも一定の利用は必要であり、使った分だけ介護する側の時間も心身もゆとりができることは確実です。

WATANKOの母もお試し入居分なども含めれば、住んでいる市内の3~4カ所の施設をスポット利用しました。

4.むやみに長期入院させない

ちょっとした怪我や病気で入院させることがあった場合、必要以上の「念のため」延長入院はさけて早めの退院をさせるべきです。入院の医療費の期間や回数が嵩むことは家計を圧迫するだけでなく、本人のその後の生活の質にも大きな影響を及ぼします。

そもそも高齢者の心身の状態は月日が経つにつれて悪くなることこそあれ、その逆はまずないと覚悟しておいた方がよいです。そんな中においては現状維持ができれば十分だといえるでしょう。そこへきて骨折なり病気による寝たきり入院生活を経てしまったあとでは、自律的な生活ができる能力はかなり高い確率で衰えます。そうなるとその対策のために更に余計にコストがかかるようになります。

5.適切な選択のためにも日頃から情報入手

介護の発生はいつになるか事前予測は困難です。そこでいざというときに備えてケアマネの確保や地元の特養施設、24時間介護施設の費用や空き具合など状況を把握しておくことが必要です。

いざ発生した時、いろいろとやることがありすぎて施設の情報入手と費用も含めた詳しい検討を行う時間がどれだけとれるでしょうか。たまたま斡旋された施設がとても高額な場合でも他を検討する余裕が果たしてあるでしょうか。

6.親の所有財産を事前に把握

認知症にかかってしまうと所有財産に関する情報や書類のありかを本人から得ることは相当困難です。認知症の兆候がみられたら、あるいはそれ以前から、本人あるいはその配偶者含めて今後のことを毅然として話し合い、所有財産に関する必要な情報をすべて開示、引き渡ししてもらうべきです。成年後見人制度の活用も必要かもしれません。

以上、ご両親の介護が発生した際に備えて、お金にからむ事項について僭越ながらアドバイスさせていただきました。

(あとがきにかえて)

WATANKOの勤務先の直接の上司(57歳)が親の介護問題を取り組んでおり、最近よく早退する姿を見かけます。兄弟がいるようですがそちらもまた配偶者の親の介護につきっきりのようなのでなかなか分担ができず苦労している模様です。そんな様子をみて過去記事の紹介を含めて今日の記事を書こうと思いつきました。

冒頭話したとおりWATANKOはもう介護すべき実の両親はいませんので、このように介護にかかわる記事を書く機会は今後はほとんどないかもしれませんが、きたるべき妻の両親の介護にかかわった時に何かまたメッセージを思いつけば記事にするかもしれません。

必ず訪れる親の終末。心身もそうですがお金の面でも過度にすり減ることがないように準備をしておきましょう。あなたを大事に育ててくれたご両親はあなたがそんなふうにすり減ってしまうことを決して望んでいるわけではありません。

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老親の介護はひとりひとり置かれた状況は異なるでしょうが、ある面の割り切りが必要です。時には親の言うことを無視してでも大所高所からの判断が必要であります。

さてお盆記事Refrainは今回で終了として、次回からこの駄ブログは平常運転に戻ります。


2017年8月14日 (月)

【お盆記事Refrain③】お盆シーズンで稼ぐ人たち

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(新盆の飾りや見舞いはいつまで続くのか。)


さて、お盆にまつわる過去記事の紹介、第3回目は母親の死去後に迎えた新盆時のお話であります。

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WATANKOは今年は例年にも増して御盆シーズンを慌ただしく過ごしています。家計面では亡き母の新盆ということもあり、WATANKO家では総額50万円以上のお盆出費がありました。

その中身はというと、

1.新盆の飾り棚一式(業者いわく基本料金15万円から。追加提灯などオプションも多数揃っています。)

2.新盆お見舞いの返礼品(我が家では揖保の糸にしました。)

3.お寺への盆供や施餓鬼法要料(我が家の戒名だと12万円也。ネゴ不可)や当日お手伝いへの心付け

4.飾り棚や御墓への献花(数日毎に取り換えるため合計で16束購入)

5.来客用の御茶菓子、オードブル、飲み物等(買っても買っても足りなくなる。累計で段ボール数箱分か)

などです。

これらの品物を調達する際にも近所のスーパーやGMSは激込み状態。我が家と同様の調達のために多くの家庭がバンバン買い物にやってきます。なおここにお盆シーズンでお父さんが夏休みに入り、さらにお母さんも家事をお休みとなり、買い物に繰り出してくる家庭も加わります。

こうやって各家庭にて支出が増えれば、それを収益にする以下の方々がいるものまた事実。

葬儀業者および関連業者

新盆の飾り棚を構成する什器備品のほとんどはリユースのようです。また提灯などの購入品も材質をよくみれば、代金の割にはあまり材料費がかかっているようには思えません(=粗利率高そう)この手のサービス・商品はその回転率や在庫・物流コスト、人件費(特に工数)などの実態がよくわかりませんが、業者の決算書を見てみたくなりました。

お寺

お寺は宗教法人であれば本来の宗教活動にかかわる法人税、源泉徴収税、印紙税、登録免許税、各種地方税、境内の資産にかかる固定資産税などは非課税となります。宗教活動以外の収益事業は行っておらず、年収が8千万円以内なら税務署への収支の申告、提出は不要です。8千万円とはずいぶん高い気がしますね。

結果、収入に占める可処分所得の比率は通常の法人・個人よりもぐっとあがります。

建築業者

結構盲点なのがこれです。周りの事例をみる限りですが、親の死去を機会に古くなった家の入口の土手を綺麗なコンクリートのスロープにしたり、残る高齢の家族のために手すりを取り付けたり建具を変えたり、はたまたバリアフリーに改装する機会が目につきます。たいていはお盆の前に施工を完了させています。その工事代の原資は故人が遺した資金かもしれません。

以上のようにひとたび人が亡くなれば、それは多くのお金が動くきっかけになります。WATANKOは自身の死去後の扱いについてWATANKO家の引継書(いわゆるエンディングノート)に記しておく予定ですが、自分の葬儀やその後のイベントにかけるお金について華美なことはしないよう、よくよく書き留めておくつもりです。

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上記の記事を書いて4年が経過しましたが、近所の新盆を見ていると、最近は簡素化の傾向にあります。昔からの近所づき合いが代がわりと共に少しずつ薄れてきたことが背景にあるのでしょう。お盆シーズンで稼ぐ業者も徐々に収益面では厳しくなってくるでしょうか。

WATANKOの孫の代あたりにでもなれば、新盆の飾り付けやご近所間での見舞いもすっかりなくなっているかもしれませんね。

2017年8月13日 (日)

【お盆記事Refrain②】お墓の改修にお金をかけるか否か

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(お墓、直しますか?)

さて、お盆にまつわる過去記事の紹介、第2回目は親の死去に伴って浮上したお墓の改修にまつわるエピソードであります。

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亡くなった母の納骨を無事済ませました。母の遺骨はWATANKO家代々の墓に納めることになり、父が亡くなった時以来久方ぶりに墓石屋もとい石材屋に墓の開放と墓石への母の戒名の打刻を行ってもらいました。

WATANKO家は自宅から2~3百メートル離れたお寺の檀家であり、先祖代々の墓も墓地の端に大谷石に囲まれてしっかりと建っています。墓は昭和21年に建立されたもので長男であった父、そして私が墓守をしてきました。

今回の納骨にあたって墓を開けた石材屋いわく、遺骨はすでに3つ(祖父母、父)入っており、今回母の分を収納するとほとんどスペースが残らない、WATANKOと妻の2人分が確保できるか微妙であるとのこと。見てみると確かに残りスペースはだいぶ少ないです。

石材屋はこれを機会に墓石の下をもっと掘り起こして拡張し、遺骨の収納スペースを確保するのもよいのではないかと提案してきました。

さらには今後の長年のメンテナンスしやすさを考えて、同時に墓石の周りの砂利敷きも撤去して石を敷いてしまう、入り口の階段も勾配がきついため段数を増やして上がりやすくするなど諸々の改修を同じく提案してきました。

WATANKOはすかさず「それで、費用は大体おいくら万円ですかね。」と聞くと、おおよそ1,000千円との即返答あり。

もちろん、一連の提案は石材屋さんの巧みなセールストークであることは見え見えなのですが、WATANKO側も母の死去というイベントに接して先祖代々の墓に対する関心が高まったのもまた事実であります。

墓の改修なんてこんな機会でもないと手掛けないであろう。次に墓を開けるときはほぼ間違いなくWATANKOか、もしくは妻の遺骨を入れるときであろうし、そんなときに遺骨の収納スペースに子供たちが難儀するかもしれない。またWATANKOがこれから30年くらい墓守することを考えたらメンテナンスもしやすい方がよいだろう。

などとつらつらと考え、よしそれじゃあ4月の父の命日は済んだら夏のお盆シーズンの前までに一丁改修するかという方向に気持ちが大分傾いてきました。

そこで早速、お墓の改修費用は葬儀費用の一部として処理できないか(相続資産の算定上、控除できないか)と気になったので税理士に問い合わせました。

しかしながら不可との回答。

理由は墓というものは税務上、課税対象となる資産と見なされていないため、これにかかる費用も損金にできないとのことです。改修を実行するなら相続人による自腹か、あるいは被相続人が生前に実行しておけば、その支出分だけ現金資産が減った(課税対象額が減った)となるわけでした。

墓の改修費用は葬儀費用として認められそうではないかと勝手に想像していたWATANKOは、それを聞いて改修意欲がマイナス50%です。

さらに妻の一言が効きました。

「別にお墓なんて整備しなくてもいいんじゃない?お墓を綺麗にして子供たちに墓守の負担をかけるような方向にもっていきたいとは思わないわ。私は墓にこだわらないわよ。遺骨なんてその辺にチャッチャと巻いてもらって構わないわ。」

うーん、でもですね、将来の我々の納骨の時に収納スペースが足りなくなって、その時になって子供たちに改修などの手間をかけさせるのも悪いし...自分たちの骨の収まりどころくらいがしっかりと確保しておきたいですが。

「うーん、スペースの問題を解決しておきたいというのはわかるわ。最後は貴方にまかせます。貴方の家のお墓だし。」

うわっ、なんか冷たい、というよりホントにお墓にこだわっていないのねという気持ちがありありと伝わってきました。

これで改修意欲がさらにマイナス20%です。

そこへきてとどめの話。

母の納骨後、葬儀屋さんが自宅においてあった返礼品の残品を引き取りに来ました。そのついでに葬儀屋さんに「墓の改修について、石材屋さんからかくかくしかじか言われたのですが、皆さんどうしているのでしょうかね。」と聞いてみました。

葬儀屋さんいわく「遺骨が増えるたびに収納スペースを気にしていたら墓がいくつあっても足りません。墓の納骨スペースの下には土間スペースが設けてあるでしょう。納骨スペースがいっぱいになったら、古い遺骨から順に粉砕してその土の中に還してあげるのです。それが自然なかたちです。」

なんと明快なソリューション!!WATANKOにとっても納得感が高く、妻も賛成でした。

というわけで、WATANKOの改修意欲は霧散し、あと一歩で墓の改修に1,000千円投じるところを留まりました。

息子たちには我々の遺骨を納めるときにスペースが足りなければ、彼らからみた曾祖父の遺骨を処分してもらえばよいです。そして我々の曾孫が親(孫)の遺骨を納めるときには同様に我々の骨を処分してもらえばよいです。

これもまたWATANKO家の引継書(俗にいうエンディングノート)に記すべき重要事項です。早速追記せねばなりません。

メモメモ

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最後に「我々の曾孫が親(孫)の遺骨を納めるときには同様に我々の骨を処分してもらえばよいです。」と書きましたが、そんな100年以上も先の時代にはお墓自体が残っているかどうか怪しいですね。せめてお墓がなくなっていたとしても、子孫を草葉の陰から恨んだりはしないつもりです。

妻ミサト「最後の文まで前回のRefrainしなくてもいいわよ。」

2017年8月12日 (土)

【お盆記事Refrain①】墓代に お金をかける 虚しさや 盆の夏夜に 虫はなきけむ

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(お墓参り、していますか?)

お盆にシーズンに突入しましたが、関東地方では鬱陶しい雨模様が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。さて今回から何度かにわたり、お盆、そしてそこから連想されるお墓、老親にまつわる過去記事を紹介します。なおいずれも記事も最低限の加筆修正を加えてあります。

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文学部卒のWATANKO、久方振りに俳句を詠んでみました。

『墓代に お金をかける 虚しさや 盆の夏夜に 虫はなきけむ』

(現代語訳)「生前ではなく自分が亡くなったあとのお墓にお金をかけるとはなんと虚しいことか。毎年、夏のお盆に墓参りをする人を迎えるのは冥途の者ではなく、ただの虫の鳴き声にすぎないのに」

東京と異なり地方では8月13日~15日にかけてお盆シーズンです。WATANKOは先日近所にある我が家の墓の掃除を行いました。毎年、墓掃除はお盆の前だけでなく、春・秋の彼岸前や父母の命日にも行っています。

WATANKO家の墓は墓地の端、土手の傍にあり、足場が悪くかつそれなりの大きさであるため、周辺の枝打ち、落ち葉掃き、雑草取り、墓石や備品の洗浄、献花とやると1時間弱コースとなります。かなり汗だくになります。

面倒ですが近所に住む叔父・叔母らが墓参りにくるため事前のメンテナンスは欠かせません。これもまた本家・長男・一人っ子の宿命だと思って諦めています。

一方の妻ですが、かねてから「自分が年老いてからは子供の世話にはなりたくはない」と常々言っています。

認知症が進んだ自分を面倒みる迷惑を子供(夫婦?)にかけるのは嫌だと。

心のどこかで疎んじられながら嫌々面倒をみられるのはお互いにとって辛い話だと。

妻はこれまで色々と各方面から伝聞してきた老人を世話する話をうけて、自分は子供たちの世話にはなりたくない、老後の自立生活がおぼつかなくなれば、さっさと施設に入所すると言っています。自分の老後の世話で子供たちを縛り付けて彼らの生活を疲弊させたくないのでしょう。

そして決めゼリフとして「だから老後の施設入所資金を蓄えておいてね」とよく釘を刺されます。

そんな妻ですが、今回墓掃除をするWATANKOの様子を見て、今度は「死んだ後も、子供たちに手間をかけさせるくらいならお墓なんていらない。死んだら粉にして海かそこいらにでも撒いてくれれば十分」と言い出しました。

当然ながら自身のお墓にお金をかけるなどばかばかしいとの考えです。

妻は普段は概ね保守的な価値観を持つ妻ですが、老後や死後のことになるとこのようにとことんドライ指向です。老後は全てお金で解決。死後についてはお金をかけても仕方ないので一切不要というわけです。

かくいうWATNAKO自身も妻の意見にことさら反対するわけでもありませんでした。


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お墓については、年月がすぎメンテナンスする子孫がいなくなって荒れているというニュースを時折見かけます。

参照記事
Yahoo!ニュース「荒れ墓」「無縁墓」…墓を継ぐ人がいなくなる

WATANKOは現在の家のお墓を亡き父が手に入れるための苦労を知っているため、出来る範囲でメンテナンスを続けようと思っていますが、WATANKO夫婦がいなくなったあとは子ども達の判断に任せるほかありません。せめて子ども達が墓を撤去するようなことがあるとしても、草葉の陰から恨んだりはしないつもりです。

2016年11月13日 (日)

バランスファンド選びを活かしたシンプルなインデックス投資【Refrain 2016】

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(バランスファンドのメリットをとことん活かしましょう)


さてインデックス投資を実践する個人投資家の皆さんの中には単一アセット商品を自分で買いそろえてポートフォリオを構築する方もいれば、リバランスいらずのバランスファンドをメインに据える(+人によっては多少の単一アセット商品で補完する)方もいます。

昔のように低廉なバランスファンドがまだ少ない時代であれば、前者のケースをとる人が多かったかもしれません。しかしながら今現在においては安くて様々なタイプのバランスファンドが揃ってきたことによって、なかには自分の思い描くアセットアロケーションにかなり合致した商品を選ぶことが出来るようになり、後者のケースも増えてきているかもしれません。

そこでこれから始めるバランスファンド選びを活かしたシンプルなインデックス投資を改めて提案してみたいと思います。

1.バランスファンド1本を積み立て投資

まず今後の積み立て投資を行うにあたって、その時点で売られているバランスファンドの中から、現在の自分にとって採択したいアセットアロケーションに一番近い商品を1本だけ選択し、積み立て投資を行います。

2.より理想的な新商品が発売されれば積み立て先を切り替え

積み立て投資を継続する過程で自分にとって、より理想的なアセットアロケーション、あるいは積み立てしている商品に比べて大幅に低廉なバランスファンドが新発売されたら、積み立て投資先を躊躇なくそちらに切り替えます。一方で積み立てしてきた既存バランスファンドはそのまま保有します。

資産取り崩しステージになったら、あるいは途中で資金需要が発生したら、古いバランスファンド(その時点の自分が採択しているアセットアロケーションとの乖離が一番大きい)から売却します。

例えばその昔、セゾン・グローバル・バランスファンドを選び、そのうち世界経済インデックスファンドが発売されると、債券も含め新興国投資を重視してこちらの乗り換えを行う。さらにはREITへの分散を図りSMTインデックスバランス・オープンへ新たに乗り換えるとったイメージです。

この場合は分散投資をより徹底させたいという方針のもと、伝統4資産から新興国やREITへの分散を強めた商品が発売されればそちらに乗り換える指向をもっており、これに沿った積み立て先の切り替えです。

3.年1回の検討結果で切り替えても良い

また新商品のバランスファンドが発売されなくとも、年1回定期的にこの先1年間の自分の望むアセットアロケーションを再確認し、場合によっては別の既存バランスファンドに乗り換えるという手法もあるでしょう。

例えば、若い頃は株式アセットの長期的成長に主眼をおいてeMAXIS全世界株式インデックスを積み立てしてきましたが、壮年期を迎えてリスクを抑えたくなり世界経済インデックスファンド(債券シフト型)に切り替えるといったケースです。

このようにその時々で自分にとってベストなバランスファンドを1本選び、これに積み立て投資する。より自分にマッチした新商品が発売されれば、あるいは年月を経て自分のアセットアロケーションに変更が生じたら、躊躇なく切り替えるとうシンプルなバランスファンドによるインデックス投資です。

ここで強調しておきますが、これ以外の余計なことは一切せずにひたすらバランスファンドの利点を最大限活かすことがキモであります。なにか余計なことをしてしまうともうそれでもってバランスファンドを選んだ意義が薄れてしまいます。

(まとめ)

●今の自分に一番合うバランスファンドを1つ決めて積み立て投資する。
●新商品の発売やアセットアロケーションの考え方の変更に伴い、積み立て先を躊躇なく変更する。
●過去の保有商品はそのまま保有。資金需要があれば古い商品から売却する。

バランスファンドに関心が高い個人投資家の皆様におかれまして、以上のとおりこの駄ブログからバランスファンドを活用したシンプル投資法を謹んで上奏致します。


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もしもWATANKOが子ども達に長期保有を前提として金融商品を進めるとしたら、迷わず低廉なバランスファンドを選びます。どーんと買わせて後はひたすらほったらかしでOK。その間に以下のような図書でも読んで、金融リテラシーを涵養してもらいたいです。


さて、これにて2016年のRefrainはおわりです。次回よりこの駄ブログは平常運転に戻ります。

2016年11月11日 (金)

投資のリターンに対する常識的な理解【Refrain 2016】

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(こつこつ収益をあげて、その一部が還元されます。)

【現実・日常の一コマ】

WATANKOの勤務する部署のお隣の部署では一生懸命、新規ビジネス投資を検討しておりそこの部署では日夜、投資案件の起案と選別にいそしんでいます。わきで見ているまた傍から聞いていると、リスクをおさえて企業がリーズナブルに投資できる案件でIRRを二桁越すものを選定することはかなり大変なようです。

そりゃそうです。金融取引にかかわらず財・サービスの取引における値段にはないがしかの裁定が働きますので、20%や30%ものマージンをずっと安定的にあげられる取引などそうそうありません。

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【こちらブログ】

ビジネスマンであれば会社が稼ぐ売上高に対して最終利益である当期純利益が、一般的にはどれくらいの比率であるか御存じでしょう。

借入金の元本に対する支払利息が通常どれくらいの水準であるか御存じでしょう。それらは平均的なところでは数%の水準であります。

株式であればそこから一部が配当にまわされる、債券の利率は金利の影響を受けるということを踏まえれば株式投信、債券投信のリターン(インカムゲイン)の水準もおのずとわかるというものです。勿論キャピタルゲインもあるでしょうが、特に株式のそれは美人投票といわれるくらい移ろいやすいものであります。

つまりは株式や債券への投資リターンは振れ幅が大きいキャピタルゲインは横においておき、インカムゲインを中心に考えれば数%の水準と考えるのが妥当です。こんなこと金融リテラシーと称するのは恥ずかしいくらい常識かと思います。

誤解を恐れずに言えば企業が業績予想どおりに配当を支払ってくれる。金融機関が債券のクーポンを支払ってくれる。このようなリターンを市場平均レベルでこつこつ積み重ねるのがインデックス投資だと考えています。

一方で投信でも個別株でもよいですが、アクティブ投資はこれらリターンの水準を一定量超過することを目指しており、それは市場平均を上回る配当やキャピタルゲインの大幅な上昇に期待をかける投資方法でしょうか。

本業に注力してそこから得る所得とそこから節約して貯めた資金をもとにコツコツ投資元本を積上げて増やしていく。

そうやって元本を大きく増やした自己努力に対して、リスクがあるとはいえ、そして数%とはいえ、それでも市場全体に投資するがゆえに比較的堅実なリターンを与えてくれる。インデックス投資とはそのようなものではないでしょうか。

これが市井の個人投資家にはよくマッチしています。

(あとがきにかえて)

「キャピタルゲインが大きく得られる銘柄をみつけることこそが投資における努力なのである」と考える個人投資家もいることでしょう。(「投資」とはむしろこのような行動規範であると一般的には思われているやもしれません。)

しかしながらインデックス投資を選好する個人投資家にとっての投資とは、個別具体的な金脈(銘柄)を選んで鉄火場をはるのではなく、経済成長が期待できる世界全体に大事な手金を預託することです。

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書いてあることは実にとるに足らない内容です。インデックス投資で得られるリターンは市場平均であり、それすらもリスクをはらんだ上でのトライアルです。インデックス投資に過大な期待も、極端な楽観も持ってはいけません。

インデックス投資を長年実践していると、その成果に満足できない時があるかもしれません。そんな時にはそもそも目指している投資スタイルが何であったのか、都度振り返ることが必要かもしれませんね。

2016年11月 9日 (水)

元本取崩しを禁止すれば投資信託は健全化するか【Refrain 2016】

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(預けたけど、早速いただくとしよう←いいのか、それで)

毎月分配型の投資信託はタコ足分配などと揶揄されることがあります。「分配金利回り」などと運用会社の胸三寸でいくらでも操作できるかりそめの利回りの高低でもって、投信信託を購入する人が絶えません。

そこで常々考えるのですが、やはり分配金というものは運用会社がその投資先から得られたインカムゲイン、キャピタルゲインを原資とする形に限定すべきだということです。

分配金の原資について元本取崩しを禁止し、その運用益に限定することで現状の投資信託のかなりの部分が変わるのではないでしょうか。

◆1.運用結果が良好でないと多額の分配金が出せないので運用会社、分配金の多寡でファンドマネージャーの実力がはっきりとわかります。

◆2.タコ足分配金では無いので、多くの顧客が安心して分配金を受け取れます。

◆3.分配金利回りはおそらく下がるであろうから、そこで顧客が販売手数料や信託報酬などコストに着目するケースが増えます。

分配金は設けた範囲の中から支払います、となれば多額の分配金を出せない運用会社、ファンドマネージャーにとってかなりプレッシャーとなるでしょう。

毎月分配金型投信、通貨選択型投信などはコストが高いため、多額の分配金を出すことができず資金流出が続いて淘汰されるかもしれません。

投資信託はすべからく無分配であってほしいですが、お上の指導もありそうはいかないのであれば、上述のとおり運用益を原資に限定した分配金をせめて年1回、平均5%程度の利回りでコンスタントに支払う投資信託が望ましいです。勿論ながら大暴落が発生した年は元本が棄損する一方、インカムゲインも減るので分配金も多額は望めません(分配金が無い年もあるかもしれません)が、その逆の場合もまたあり得ます。

こうして分配金の金額が株式の配当金のように毎回変わることは、一見利便性を損なうかもしれませんが、とりもなおさずそれはファンドのその時々の運用力の高低を表すことになり、保有継続の可否を判断する材料ともなります。

リタイア世代となり、資産取り崩しステージとなった時に、一定の分配金(解約金)が必要なら手動で解約手続きすればよいです。リタイア世代になれば月に1、2回、金融機関で出向く時間はあるでしょう。またネット証券を利用できるならSBI証券の定期売却サービスもあります。

市井の人間が定期預金を積むがごとく1,000千円単位でポンと、とある投資信託を買い、変動があるも毎年分配金をコツコツ受け取る。そんな光景について、タコ足分配をする投資信託であればおちおち見ていられないかもしれませんが、運用益限定の分配であれば元本保証はないもののまずまず合理的な選択かもしれません。

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インデックス投資ブログ界隈では、以前は毎月分配型投信についてそのデメリットを説明する記事が多く書かれていました。グーグル先生に聞けば、たくさんのブログのストック記事が出てくるでしょう。

投資信託はその字がごとく、「リスクを覚悟して信じて託す」金融商品です。それなのに毎月分配型投信とは預けたそばから資金を返す商品です。個々人の事情で資金を引き出すならまだしも、運用する側からそれを提案する商品を売りつけてくるとはマッチポンプもいいところです。

関連記事
毎月分配型投信-お仕着せの分配金のどこが合理的なのか(2015/12/26)

毎月分配型投信についての所感記事まとめ(2013/8/23)

2016年11月 7日 (月)

家計のバランスシートをつくる時の悩ましさ-資産評価と将来債務【Refrain 2016】

この駄ブログは2010年3月に開設し、以来6年8か月が経過しました。これまで記事を1,300本UPしてきましたが、その中から自分自身の投資やライフスタイルその他についての考え方を記したものを1年に一度、Refrainと称して何本かとりあげて再度紹介しています。これまでのRefrainはこちらをどうぞ。(なお初回時に対して一部追記・修正してあります。)

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家計のバランスシート(以下、家計B/S)を作成して、自分の財政状態を的確に把握することは資産運用以前に家計診断などの段階でしばしば唱えられている手法です。個人投資家ブログでもこの家計B/Sを作成、公表している事例を時折見かけます。(公表といっても金額ズバリを記載されている方はまずみかけませんが。)

WATANKOもまた家計B/Sの作成を以前、試みたことがありますが、その際には以下の2つの悩ましさに直面しました。

■不動産の資産評価

家計B/Sをつくるとき流動資産、流動負債、固定負債はわりと簡単に算定できるでしょう。

問題は自家用さらには事業用の不動産(固定資産)を所有している場合には、その不動産の資産価値をどうみるかが家計B/Sに大きな影響を与えます。所有する不動産の価値を過大にみれば純資産の厚みは増しますが、家計の実態から乖離するおそれもあります。イメージは以下です。

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さてその固定資産の評価方法についてですが、まずは一般的な評価の方法を紹介しておきます。

SAFTY JAPAN
不況に負けない「お金の管理・運用」は「この手」
「食いもの」にされずに生き残る「賢者の知恵」とは
不動産の価格はどう評価されるのか?――3つの公的指標と3つの価格評価法を理解しておこう

上記によると土地の価格を示す公的な指標としては主に、

(1)公示価格(基準価格)
(2)相続税路線価
(3)固定資産税評価額

の3つがあり、(1)に比して実勢売買価格は地価上昇時には割高に、地価下落時には割安になります。また3つの価額の関係は(2)は(1)の約8割、(3)は(1)の約7割となるとのことです。さらには各々の不動産に対して広さや形状など個別性を反映したプラスまたはマイナス評価を加味することなどが紹介されています。

所有する不動産の価値を公正に測定する場合には、つまるところ不動産鑑定評価を行うべきなのですが家計B/Sを算定するという目的に対しては手間とコスト負担が大げさでしょう。

他に現実的な方法としては地元の不動産業者(できれば複数)に近隣物件の事例を参考に実勢の売買価格を見積もってもらうことでしょう。しかしこれも本気で売る気がなければ不動産業者の協力もおぼつかないでしょう。

そこでWATANKO流に簡易算定を提案するとなれば以下です。

まず元ネタは固定資産税評価額を用います。これは毎年、市役所から評価書が郵送されてきますので参照が簡単です。また上述の引用先でも述べられているとおり公示価格、相続税価格よりも低い水準であり保守的です。

これに近隣土地の需給バランス、土地の細かいマイナス評価の要素、タイムリーに買い手が現れるかどうかという流動性のリスクなどを加味したとして固定資産評価税の50%を実勢売買価格と見なします。

公示価格の約70%が固定資産税評価額、その50%がマーケットプライスでかつ希望する時期に売れる価格と見なすわけです。つまりは70%×50%=35%であり公示価格の約3分の1が見なし売買価格となります。

とにかく売主が希望する時期に売却したいというニーズを満たす可能性を高めるとなれば金額水準的にはここまで下げることを覚悟しています。さすがにここまでの水準であれば売却できる岩盤な価格と言えるのではないでしょうか。


■将来債務の取り込み範囲

「賃貸暮らしで住宅ローンがない我が家は目立った固定負債がない。総資産(流動資産+固定資産)と流動負債のバランスが純資産。流動負債なんてクレジットの月次支払いぐらいであり総資産=ほぼ純資産だ。安泰・安心だ。」

家計B/Sを算定するときにひょっとして上記のように考えているとすれば、ちょっと危ういです。なぜなら住宅ローンがなくとも、それに見合う形で長期に渡り住居の賃貸料を支払うという将来債務が存在しているからです。

同様に考えれば自身の老後の生活費や子どもの教育費用、親の介護費用のための拠出金、所有する建物不動産の修繕積立金など色々と将来債務が浮かび上がってきます。これらを思いつくままにどんどん積み上げていけば多くの家計B/Sは債務超過状態になってしまいます。イメージは以下です。

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そこである程度の見切りが必要ですが、リスクをどこまで見込むかは個人次第なので、多くの人が納得するスタンダードを見極めるのは難しいです。

せめてできることといえば上記にあげた将来債務へのトータル引当金として適当な金額を毎年積み上げておくことが必要でしょう。換言すれば巷でよくいわれる生活防衛資金もこの一部といえます。生活防衛資金として蓄えている現金の貸借(相手勘定)は純資産ではなく将来リスク引当金という負債勘定でみるべきでしょう。

■まとめ

家計B/Sを作成するときには資産評価と将来債務によってB/Sの姿は如何様にも変わります。安全サイドにみれば資産評価は控えめに、将来債務はそこそこに反映しましょう。でも結果出来がったB/Sが債務超過になってしまってはちょっと元気がでないかもしれませんね。

おおっと大事なオフバランス資産をひとつ忘れていました。それは個人という人的資本です。これでなんとか貸借を合わせましょう。でも自分の能力、稼ぐ力の測定は不動産評価よりもはるかに難しいですね。

【補記】

典型的な例として住宅ローンを抱える個人の場合、自宅の資産価値はミニマムに見積もり、流動資産とあわせた総資産が住宅ローン(固定負債)とどうバランスしているのか確認すれば家計B/Sの把握としてはほとんどOKです。

ましてや住宅ローンを完済すればあとは自宅の修繕引当金でも積んでおけば、残りの流動資産=純資産となり、賃貸暮らしよりも良好な家計B/Sになるでしょう。問題はそれをいつ達成できるかですが。

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ちょっと会計チックな記載が目立ちましたが、個人の家計も企業の資産もB/Sで見るといろいろと面白いものです。上記記事では触れませんでしたが、さらには資産の回転率に注目してみるのも良い視点と言えるでしょう。

2015年11月12日 (木)

水道光熱費が支払えない親達【Refrain 2015】

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最初にお断りしておきますが、日頃から「とにかくお年寄りは大切にしよう」という強い信念をお持ちの方には、今日の投稿記事はお気に召さないかもしれませんので、とばしていただけるとありがたいです。

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WATANKOが住んでいる地方都市は、他の地域同様それなりに高齢者が住んでおります。なかでも近所に住む高齢者の中には、なかなかつらい経済的な現実に直面しているという話も時折聞きます。

<事例1 近所のBさん家庭>

現在60歳半ばの夫婦二人暮らし。15年くらい前に建てた住宅(結構な大きさ)のローンがまだまだ残っている模様。

夫婦共にいまも一応働いていますが、家計にとってローンの負担が重く、水道光熱費や固定資産税の支払いに廻す資金にも事欠く状態です。

そこで既に結婚してよそで暮らす娘が、この高齢夫婦の家の水道光熱費や固定資産税などを当人達に代わって支払っている始末。息子に至っては風の便りで結婚したというが、一切実家には寄り付かなくなってしまいました。

<事例2 近所のCさん家庭>

現在70歳半ばの夫婦二人暮らし。20年前に親族に建ててもらった小さな一軒家に住んでいます。

この夫婦のうち、夫には年金受給資格がなく、昔働いていた妻に支給される年金+夫婦それぞれのアルバイト代が現在の収入源となっている。収入はそれほど多くなく、生活はギリギリです。

ところがそんなギリギリの生活をしているところで、夫の浪費癖でクレジットローンを抱えてしまう。夫のアルバイト代の大半がローンで消えることになり家計も非常に大変。最近は近所に住む一人息子(既婚、2児あり)がこの親夫婦の家の水道光熱費や医療費を肩代わりしています。

地方都市(というかほぼ田舎)の中には昔から住んでいる集落、隣組の集まりがあり、その内輪の中では上記のような他人の家庭の事情情報まで飛び交っている始末です。なにせこのような地域では普段話題が少ないですから、ちょっとした話でもすぐ茶飲み話として広がってしまいます。(おおっ、怖。)

60歳半ばで住宅ローンを抱えるBさん家庭。

浪費癖がぬけずクレジットローンに苦しむ70歳半ばのCさん家庭。

このBさんやCさんは水道光熱の供給が止められる(=ライフラインを絶たれる)瀬戸際にきているという状況にもかかわらず、自立的な改善の対策がほとんど打てていません。

Bさんは分不相応な家の購入、Cさんは浪費癖とそれぞれ自己責任があるということは明白ですが、気の毒なのはBさん、Cさんの子供たちです。

世間では、子供たちがいつまでたっても自立せず親にパラサイトしている話をときおり聞きますが、これらの事例は逆に、家庭を持ちこれから何かとお金がかかる子供たちが、一方で親を必死に支えている姿といえます。

「子が、自分を育ててもらった親を助けるのはあたりまえ」という伝統的な考え方があるかもしれませんが、このままでは親の家庭と子供の家庭が共倒れになるおそれもあります。(例えば、水道光熱費の負担だけでなく、これらの親が要介護状態になったら...と思うと大変です。)

そして、このような(親のだらしなさを尻拭いしてもらうという)事態に備えて親は子供を産んで育てたとしたら、私にはそれもとても悲しい話に聞こえてきます。

子ども達の経済力は親に対してではなく、子ども達の次の世代、孫に向けられるべきものです。

子どもは親からもらったものを親に返すのではなく、同じか、できれば少し色をつけて自分の子供に与えていく選択肢をとるべきであります。

したがい世の親に対しては、子どもに過度に経済的な負担をかけるなと言いたいです。(現実的には多少は仕方ないかも知れませんが。)

現在の親世代が生きてきた時代は高度成長期とその残光の恩恵を享受できた時代です。一方で現在と未来を生きる子どもや孫世代にとっては、このような右肩あがりの時代とは異なり、仕事面や生活面で不透明で困難な時代が待ち構えているかもしれません。(それを作ってしまったのも親世代の責任でもある。)

そんな子ども達に対して個々の親がこれからできることといえば、そう多くないかもしれません。ですからせめてその一つに「極力、子供の世話にならないこと」を掲げてほしいと思います。そうでなくとも認知症や重い病気・怪我にかかるなどすれば子ども達の負担は不可避なのですが、そのような負担をミニマイズするのは親の責務ではないでしょうか。

妻とこのテーマについて時折話すことがありますが、妻は私以上に子どもの世話にはなりたくないタイプです。妻の両親も妻と全く同じ考えであり、妻は両親からそうした考えを受け継いだのかもしれません。

翻ってBさん、Cさん

この二人の家庭は、かなりシビアな緊縮家計生活にシフトするなどの対策を打つ必要があります。しかし所詮は他人の家庭なので、外野が心配したところで何もできません。

せめてBさん、Cさんの子ども達が抜本的な対策の必要性に気がつき、自分の親たちの生活管理に関してイニシアティブをとることができることを祈るだけです。

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最近話題の下流老人という言葉で、昔の記事をひとつ思い出しまして再掲しました。

WATANKOの身の回りではもう十数年前から、生活が破綻しそうな高齢者家族をたくさん見かけてきました。上記に事例したBさん、Cさんの他にも身障者の息子を抱えて死ぬに死ねない老親や、父親の年金に頼って仕事も満足にせずフラフラしている40代夫婦など子供が親に負担をかけている結果、生活な破綻しそうな家族の事例もまたウヨウヨあります。

自己責任の範疇と公共の福祉との間の境界線を定めることは難しいですが、少なくとも高齢者が若い世代に大きな負担をかけるような社会にはなってほしくはありません。貧困にあえぐ高齢者を救うには、せめて同じ世代の高齢者が租税公課を通じて支援の手を差し伸べる方がナンボかましではないでしょうか。

この記事を初回投稿した4年前からさらにまた高齢者に近づいたWATANKOですが、強くそう思います。

さて、これで今年のRefrain記事はおわりです。4回のRefrain記事は過去記事の再掲とはいえ、いつもより多くのアクセス数を頂戴しました。来ブログの皆様、ありがとうございます。

駄ブログは次回から通常運転再開です。

ややっ、ニッセイアセットマネジメントに動きあり。

2015年11月10日 (火)

REITがあるのになぜ現物を買うのか【Refrain 2015】

【11月9日終値ベース運用状況速報】

■投資元本(待機資金含む)

66,000千円

■評価損益(分配金・確定損益・税還付込み)

36,162千円

■損益率

54.8%

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(現物不動産への見果てぬ夢は...。)

現物不動産の賃貸業は何もトラブルが無い時には金融証券商品のバイ&ホールド並みにラクチンな投資手法ですが、ひとたび何か起きればその対応に少なからず手間暇、追加コストが発生する事態を余儀なくされます。また建物や法規にも最低限の理解が必要ですし、建築業者、土地家屋調査士、司法書士、不動産賃貸業者といった相手との関係づくりや効果的な起用も大事です。

サラリーマンWATANKOはたまたま親から不動産賃貸業を継いだに過ぎません。称するならパッシブ不動産投資家とでもいいますでしょうか。また遊休土地の活用も考えていますが、これは土地を保有継続すれば固定資産税の負担が発生、さりとて売れば二束三文の買い手市場が見え見えという背景の中、なんとか賃貸に供して年間1,000~3,000千円規模の収益に繋げられないかと模索する事情があるためです。

▼不動産投資に積極的な個人投資家のリスクテイクに心配

一方、一定の現預金資産をお持ちの個人投資家の方々の中で不動産投資に興味が持って積極的にこれを実行する人達がいますが、彼らに対しては随分とリスクをとるなあと心配してしまいます。

自己資金負担ないし借入金負担、空き室発生、災害による被害、売却価格の下振れ、分散投資どころではない集中投資の形態...これら事業リスクを乗り越えてまで得るリターンといえば、WATANKOが実際に伝聞する限りでは表面利回りでいいとこ10%前後、実質利回りは税引き前で5~6%です。これが実質利回りで10%あたりまで獲得できるならば事業リスクを負ってまで行うメリットもあるかもしれませんが。

それとも不動産投資を積極的に手掛ける個人投資家が獲得する物件とは、立地がよくて築年数も程々な中古物件(=5~6%をかるく超えるリターンをたたき出す物件)ばかりなのでしょうか。でも、そのような誰もが欲しがる物件は通常考えれば購入費用は安くはないでしょう。(個別調査したわけではありません。あしからず。)

また不動産を投資対象として考えるならば、個人投資家自身がよほど物件の情報ネットワークを持ち、物件の目利きができるか、あるいは親族並みに信頼おける不動産業者を抱えていないかぎり現物不動産投資は難易度が高いです。

▼共同出資形態もまたリスクを抱える

いっとき話題になり、今も時折Webのバナー広告でみかける「みんなで大家さん」という匿名組合による共同出資形態の不動産事業があります。
その「みんなで大屋さん」が声高らかに謳う収益分配金は個人の不動産投資と同様5~6%の水準です。個人が現物不動産を単独保有する場合とあまり変わりません。

家主の投資金額は小口でもOKとなり、かつ投資の手間暇は減りますが、特定の不動産物件に集中投資するリスクは依然としてあります。

さらには匿名契約を結びこのシステムを運営している都市綜研インベストファンド株式会社についてはその経営を危ぶむ声があったり、実際に債務超過を指摘され行政処分をうけたりするなどなかなかに危険な香りが漂う会社です。これら運営会社の経営リスクもあることは忘れてはいけないでしょう。

▼海外不動産投資、本当にやるのですか

最近、ごく一部?でブーミングあるいは批判の的に晒されている海外不動産投資ですが、海外の物件に手を出すとなると遠距離ゆえの管理の不安、言語・法制・慣習の違いからトラブルを発生する恐れや収益リスクなどてんこ盛りです。これをヘッジしようとすれば手厚いケアをしてくれる仲介業者を起用するなどして手数料をしっかりとられてコストアップに繋がり、もともと狙っていた高いリターンを削ぐ結果に繋がります。

サラリーマンならわかりやすい例えで表現します。貴方が勤務先の新規事業で海外不動産投資をやれといわれたら、例えば最近変節したといわれる事業家さんが唱えるスキームを採用しますか?失敗すれば貴方の勤務先での評判は大幅に悪化あるいは左遷・更迭になりかねないという条件下でそのスキームを選ぶ勇気がありますか?軽率な選択で勤務先に損害を与えるわけにはいかないと判断するのならば、そのセンスは個人の手金を使った場合にも活かすべきでしょう。

★まともに考えればREIT一択

現物不動産の直接保有、小口共同出資+運営委託形態、海外不動産などといろいろ上げましたが、世の中にはREITという金融商品があるのでこちらに投資する方がよっぽど楽です。手間暇は格段に少ない。流動性もある。多額の投資金額を必要としない。物件の分散投資も可能。それでいてREITの利回りは5~6%と現物不動産と比べて遜色ありません。

もし世の中にREITが無かりせば、現物不動産を選択肢も少しは意義があろうかと思いますが、REITがある以上、これに投資する方がどうみても費用対効果、リスク管理の面からみて優れています。分散投資についても日本だけでなく海外先進国の不動産にも分散投資が可能です。

なぜにREITではなく現物不動産投資という茨の道を選ぶのか。その動機づけが今ひとつWATANKOには掴めません。

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証券投資でもアムウェイ商法でも華々しく喧伝されるのはもっぱら成功者です。その裏にある敗者の質と量を推し量る事は必要でしょう。

現物不動産投資でも10%を大きく超える高い利回り、うまく売り抜けられた事例、いつも満室御礼などオイシイ話の陰にある四苦八苦、死屍累々の存在を忘れてはなりません。

またはそこまでいわずとも、リスクをとったわりには全然儲からないケースもあります。

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え、「私なら大丈夫。うまくできる。」ですか?

うーん、その意気込みは本業の方で発揮された方がなんぼか良いのではないでしょうか。


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